• Reading time:1 mins read


2018年12月頃から少しずつ組み立ててきた読後感想提供サービス「noveRe:」が、2019年3月16日ついに始動しました。

本当はサイト構築の中で苦労したポイントや起業についてを忘備録的に記事にしたかったのですが、それはまた後日。今回はnoveRe:についてチョロチョロっと語ります。

読後感想提供サービスって何ぞや


「感想」「提供」という言葉は最近夏休み終盤のパワーワードになっているようです。つまり「読書感想文代行サービス」のことですね。しかしnoveRe:は読書感想文の代行サービスではありません!

noveRe:の読後感想提供サービスは、アマチュア作家さんの小説を読んで、感想をお伝えするものです。実は今まで別のサービス提供サイト内で同様のサービスを販売していまして、今までに70件以上のご依頼をいただいています。

noveRe:を立ち上げた切っ掛け


私自身、趣味で小説を執筆していました。オリジナルはもちろん、二次創作では本を作り、即売会に何度も参加しています。この経験で痛感したのが「小説は読まれない」ということ。だからこそnoveRe:を立ち上げました。

私の小説、最後まで読まれてる?

数千文字の作品ならまだしも、10万文字、20万文字の小説を読むのには時間がかかります。アマチュア作家さんの作品であれば、よほど気に入らなければ途中で読むのをやめてしまう方も少なくないでしょう。

作品を最後まで読まなければ読後感想は書けません。更にいうと、作品を読んで何か感じるものがなければ、読後感想は書けません。

    • 最後まで読みましたよ!
    • 心に届きましたよ!

まずはこの2点を作家さんに伝えたいなと思ったわけです。

小説の個性や良さを探す

漫画の場合、絵柄が好みで話が面白そうであれば購入する、というパターンが多いかなと思います。一方小説の場合、絵柄のような「パッと見」で判断できる要素はありません。300ページの文庫本をパラパラ見ただけでストーリー展開を推測するのも難しいでしょう。

ということは、パラ見30秒一本勝負に敗退した作品の中に素晴らしい作品があるはずなのです。ある程度の時間をかけて作品に目を通して初めて、作家さんの個性や作品の良さが見えるのだと思います。

    • あなたの作風のこんなところが素敵です
    • こういう表現は斬新ですね!

作家さんがご自身の良さを知って、強みとして次の作品に活かしていけば、更なる素晴らしき作品が世に放たれるわけです。

読後感想が持つ力を知っている

読後感想って、スゴイんです(語彙力の欠如)。閲覧数や同人誌の頒布数が少なくて意気消沈していても、読後感想を1件もらうだけで、次の作品を作るためのエネルギーになるんです。「次の作品も楽しみにしています」と書いてあったら、感想をくださった方のために次も頑張ろうと思えます。

高級デパートのスイーツでもなければ花束でもない、紙と鉛筆で書いた読後感想に私は何度も助けられました。実際にこうした経験をしているからこそ、読後感想提供サービス立ち上げを決めたのです。

有償サービスである理由


ハンドメイド作品の値段が高すぎるだとか、同人誌の価格が高すぎるだとかがTwitter上の学級会の議題に上がる世の中です。もちろんnoveRe:についても「アマチュア小説の感想で金を取るなんて」という感想を目にしました。

時給250円以下の世界で儲けは出ません

まず「そんなことで金儲けを」と言われたことに驚いたんです。儲けが出るとでも?!noveRe:の基本料金で儲けが出るとでも?!

私自身の「伝える力」を磨くためにもこのサービスを運営しています。自己研鑽ですね。ですからお金儲けを主軸にはしていません。その結果、時給換算250円、場合によっては100円以下になるかもしれません。

それでも「金を取るなんて!」とお怒りの方とは、きっとご縁がないと思います。

「何でもいい」わけじゃない

もしこのサービスが無料だったら。完成度が低い作品の「仕上げ」に利用する方が出てくるかもしれません。冷やかし目的の方だっているかもしれません。最近は、匿名であれば何でもやっちゃう方がいますので、自衛の意味も込めてそれなりの料金を設定しました。

手が届く範囲で活気づけたいnoveRe:


サービスサイトでは80件以上の実績ができました。しかしこれはサービスサイト自体の宣伝力があってこそ。noveRe:は大々的に宣伝しているわけではありませんし、ご依頼が殺到したところでこなせるご依頼の数は限られています。

手が届く範囲で、素敵な作品に「素敵です」と伝えていきます。それが作家さんの意欲につながって、新たな作品が生まれ、そしてまたnoveRe:から感想をお伝えできれば嬉しいですね。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 WEBコンサル・マーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトの運営を指揮。DigitalCameraWorldの認定フォトグラファー。 現在は2社5メディアの進行管理をしながら文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。