数年前にヤフ○ク!で買ったMicrosoft Office。リテラシーの欠如も甚だしい行為でした。
その報いが令和の今、訪れた……。
という大げさなことではないのですが、かなり焦りました。
正規版Office購入を決意した私(@saosaoyamayama)が、ライセンス違反アカウントから抜け出せなかったお話です。
メルカリやヤフオク!で「ライセンス(アカウント)」を購入した方、サインアウトしてもサインアウトしても追いかけてくる違反アカウントの恐ろしさを知っておきましょう。
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信頼性で選ばれるMS Office
フリーランスになってからはExcelよりGoogleスプレッドシートの出番が多いし、関数の使い勝手(セルに直接書き込みたい派)もいい。ARRAYFORMULAは神! GASも結構使っています。
とはいえ、大手企業は表計算=Excelです。共同作業が発生しない前提なら基本的にExcelデータが送られてきます。ベンチャーでも請求関連はExcelやWord(からのPDF)指定です。
大手さんのメディアでディレクションと画像加工を請け負っているんですが「指示を書いた画像送ります!」と送られてきた資料はPowerPointあるいはExcelでした。そういうしきたりなの? 自分だったらMacのプレビューか、複雑ならイラストソフトで作るわ。
って思ったけれど、相手がMacユーザーとは限らないし、日常的にイラストソフトを使う人は多くないですね。
Officeは太古の昔から多くの企業が業務に取り入れていて、学生のレポートもOfficeを使うことが多いはず。ユーザーが多ければ当然「非ユーザー」は互換性の脅威にさらされるわけで、またユーザーが増えていく。
アップデートも頻繁に行われていて、そのくせ多少バージョンが違っても大きな支障はない。信頼のMS Officeって感じです。
格安Officeに手を出した理由は「禁則処理」
「Wordは同人小説の禁則処理が細かくできる」それだけの理由でOfficeを買いました……。
当時のフリーソフトは禁則処理の選択肢が少なく、オーダーメイドの禁則処理ができるのはWordだけだったんです。ということでWordだけを目的に格安Officeを購入しました。
ただし、購入後のアプデによって禁則処理が効かなくなりました。これもきっと報いだってばよ……。
Wordの閲覧だけならMacのクイックルックで事足ります。MacだとKeynoteもあるしね。Excelを編集するならGスプレッドシートにインポートすればいい。無料でできることは沢山あります。
初めて買ったIBMのクソデカデスクトップはLotusというビジネスソフトが入っていて、レポート作成に支障はありませんでした。
正規品Officeを買わなかった理由は「価格」
正規品を買わなかった理由は単純に「価格」がネックだったからです。Wordが使いたいだけなのにウン万円払いたくないな、と。
当時自分の稼ぎがものすごく少なくて、お金を使うことにものすごく抵抗がありました。家族に「Office買いたい」と相談したら「VAIO使えばいいじゃん」と一蹴されました(VAIOにOfficeが入っていた)。
格安Officeの使用感
ヤ○オク!だと3,000円ぐらいから出品されていたんですよね。あまり安すぎるのも怖いな……と思ってレビューも見つつ、6,000円程度のものを購入しました。
「購入後にメールアドレスとパスワードを送るからMicrosoftにログインしてソフトをダウンロードしてね」というタイプです。
さて、出品者から送られてきたアカウントでMicrosoftにログインしてダウンロードしたOffice。もちろん正規サイトからDLしていますから中身は正真正銘のOfficeです。問題なく使えました。
先ほどの禁則処理の件でMicrosoftの方とチャットでやり取りしたことがありますが「そのアカウント、なに」とか言われることもなく。アップデートがあればアップデートできるし、情報を抜き出された形跡もない(分からんけど)。
格安アカウントを使っていると、場合によっては突然パスワードが変えられてログインできなくなる、というのも見かけましたがそれもありません。
コピーソフトではなく、Microsoftが発行した正規の団体ライセンスの1つを使っている、っていうのが罪の意識を薄れさせてしまうんですが、Microsoftは「私」にライセンスを発行してくれたわけではないので、違反です。
正規版に切り替えようと決意するも……逃げられない
やっぱりちょっと怖いなと思って、一時期からできるだけ使わないようにして、永続版の購入を検討していました。Microsoft Office 2019 for Macを買うかどうかしばらく悩んでいたところ……。
2021 for Mac発売の朗報が!
正式版リリース前にベータ版(組織単位でOffice 2021を導入予定の方が対象)がリリースされていたんですね。じゃあコレを使って、正式版がリリースされたら正式版を買おう! と決めました。
しかし……。
なぜか違反アカウントがつきまとう謎
格安Officeのアカウントからサインアウトして、自分の本アカウントでログインして、ベータ版をDL&インストールしました。これで綺麗さっぱり足抜けじゃぁ!!!
というわけにもいかなかったのです……。
上の画像は本アカでログインしてベータ版Wordを立ち上げ、バージョン情報を表示したキャプチャです。
- バージョンは正しい
- ライセンスがおかしい
- 所属先もおかしい
本来ならライセンスとして「Preview 2021」が表示されるはずだったのですが、なぜか「Microsoft 365 のサブスクリプション」になっています。また所属先についても、ログアウトしたはずのアカウント名が表示されていました。Excelでも同様です。
Microsoftのサイトに戻ってみましたが、旧アカウントからはしっかりサインアウトできていました。ソフトは一旦アンインストールして、PC再起動して、手順に従って再インストールしてみたのですが、やっぱり結果は同じでした。
アカウント情報を詳しく見てみることに
ユーザーアカウントのページにアクセスすると、どのサブスクリプションに加入しているか詳細が確認できます。私のアカウントは「Microsoft 365 A1 Plus」というものに該当することが分かりました。こいつは教育機関向けのライセンスです。
その機関はMicrosoftから正式にライセンスを受けているので、私がこのアカウントを継続して使っても「違法」ではないそうです。でもMicrosoftの規約違反に該当するので、Microsoftに見つかったらライセンスは消されます。
いろいろ調べているうちに以下の記事にぶつかり、ふむふむと読み込んでしまいました。とても素晴らしい情報をありがとうございました。
アカウントは削除できない
上記記事にもある通り、組織が契約しているOfficeなのでユーザーレベルの人間が個別アカウントを削除することはできません。
というわけでパスワードを変えて、サインアウトして、それ以降触らぬ神に祟りなしということで放置しています。
Microsoft Office 2021 for Macを購入するまでの間、自分のアカウントでOffice Onlineを使ったり(使いにくいわー)、Numbersを使ったりしていました(さらに使いにくい)。
Microsoft Officeは高いのか問題
MS Officeは高すぎる! と思っていたのですが、本当にそうかな? と。どうして高いと思ったのか、何と比べて高いのか、本当に高いのか。
実は高くない、という結論に至りました。
全てはGoogleのせい
GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメント、Googleスライド。どれもOffice拡張子のファイルがインポートできて、Office拡張子のファイルにエクスポートできる優れものです。
保存しなくても保存されていて、履歴が遡れて共有も共同編集もできる。いわゆるSaaS? でしょうか。
これが無料で使えるとか、ちょっとどうかしていますよ。
ちょっとした企業のおはようからお休みまで全て管理できる高性能ツールが無料で使える。それが当たり前の日々だったから、Officeが高く感じるんでしょうね。
でも、無料サービスを比較対象に据えてしまったら、Microsoftに勝ち目がありません。
比較対象を変えてみる
対Googleじゃなく、対Adobeだったらどうでしょうか。
まず価格云々というよりも企業のスタンスの問題なんだけど、Adobe VS MicrosoftならMicrosoftにお金払おうって思います。
なぜなら、Adobeは全てのサービスをサブスクリプションにしましたよね。どうなんですか、これは。体験版からの解約し忘れ勢を狙っているとさえ思う(多分違う)。
魅力的なアプリばかりで、経済的に余裕があればAdobeのサブスクリプションに加入したいです。全部は必要ない、単品だったら支払えるけど、サブスクリプションでは支払えないっていう方は絶対いると思います。
しかもですよ。私は「永続版」のLightroom6を購入したのに、PCを変えたら使えなくなりました。M1 Macに変えたからではなく、Intel→Intelでも使えなくなりました。
そんなわけでAdobeのサブスク推しもサポート不足も不満ばかりです。
MicrosoftもAdobeと同様、サブスク推しで進むんだろうなと思っていました。一時期Office 365推しすぎだったでしょ。だけどOffice 2021の話が出てきました。
この時期からスタンドアロン版出す!? それこそどうかしています、最高オブ最高。
ってなったわー。だから、買いました。
今こそAppleギフトカードの出番
買うにしても、ですよ。出番が少ないPCソフトにウン万円をポンと支払えるほど私の銀行口座の桁数は多くありません。
そこで取り出したのは、Appleギフトカード!(ドラ○もんの声)
そう、2022年1月にAppleの初売りでM1 Mac miniを購入した際に「割引」という名で手に入れた12,000円分のギフトカードを使うことにしたんです。
そしてお買い物の最中……ん? どういうこと?
配送って、なんぞ?
ソフトウェア購入に際して「配送」と表示された件についてはまた別の機会に。