格安で購入した違反ライセンスOfficeを使っていて冷や汗をかきまくったことから、正規ルートのMicrosoft Officeを買うことにした私(@saosaoyamayama)。
OfficeはAmazonやヨドバシカメラなどさまざまなショップで購入できますが、今回はAppleギフトカードの恩恵にあずかるため、Appleストアで購入することに。
しかーし……。購入画面に表示される三文字に踊らされました。
「配送日」って、何? もしかしてシーディーが送られてきてシーディーでインストールするアレなの?
ドキドキしながら購入したところ、確かに「配送」されてきましたよ。
Appleっぽいアレが。
前回のエントリーはこちら!
Contents
Microsoft Office Home and Student 2021(Mac 2台)
上記はAppleストアではないですけどね。
AppleストアでOfficeが買える時代が来るとはね……。ということで、Appleストアの比較的目立たないページで販売されています。
公式サイトの上部メニューの「アクセサリ」→全てのカテゴリーを見る→「ソフトウェア」です。
現在はHome and StudentとHome and Business(いずれも永続版)、365 Personalと365 Business Standard(いずれも1年サブスク)が販売中です(2022年2月時点の情報です)。
Appleストアでカートに入れてから気付く「配送」の文字
と、思いながらカートに入れたんですよ。カートに入れる前からちょっと気になっていました。気になるでしょう?
「配送」「お届け予定日」
何を届けてくれるのかな? 真心かな? スマイルかな? 「当日」という文字もありました。こちらは「丸の内のAppleストアなら当日」とのこと。
何が?
「最近はどこでも」の思い込みの恐ろしさ
最近はAdobeもMicrosoftも、ソフトウェアはダウンロード販売じゃないですか! 欲しいと思ったそのときの衝動を大切にできるじゃないですか!
CDでインストールするなんて、カメラ買ったときについてくる現像ソフトとかプリンタのドライバーとか(使わないし)……。
ですからソフトウェアを購入して「配送」、という言葉にピンとこなかったんですね。
「配送」とか言いつつ、実は購入後にEメールが送られてきて「はい、コレ。ライセンスキーね!」って言われるんだろうなって期待していました。Googleの電子配送。
さてさて、ギフトカードを使ったので定価25,800円のところ13,800円。経費経費。ということでほくほく顔で購入しました。
この期に及んで「予約」
「ご予約が完了しました。お届け予定日 明日」
いや、予約はしていない。
え、待って、これってすごく高度な日本語じゃないですか。コレを読み解くと謎は全て解けるのでは?
お届けが明日で、現段階では予約。つまりは「あなたはまだ、Microsoft Office Home and Student2021の所有者ではありませんよ」ってことですよ。
これからお届けするモノを明日、受け取ることによって「購入」と見なされる。ということは、ライセンスキーが今すぐナウ、スーン、メールで送られてくることは……。
ありません。
送られてきたメールの金額を見て泣きそうになる
Appleギフトカードを使って、残りはクレジットカード決済しました。つまり支払った金額は13,800円。それなのに!
Appleから届いた「購入完了」メールにはギフトカードの「ギ」の字もない(しかも2通)。おかしいなぁ、適用されていないのか……。じゃあAppleストアで買ったら損じゃん。
(そうなんです、Appleの定価よりもAmazonの方が安いんです)
メール2通とも、どこを見ても定価の25,800円表示なんです。あぁ……しくじった。
と、思ったんですが、デビットカードの入出金履歴を確認したところ、13,000円で決済されていました。ふぉぉぉ、良かった!
ということで、ギフトカードを使ってもメールでは「ギフトカード」に触れてくれません。
メールで送られて来ない決定的な証拠を発見
Appleストアのアカウントページに入り、注文履歴を確認してみました。
今年1月、メールで送られてきたAppleギフトカードは「Eメールで送信」と書かれています。一方、Officeは「到着 明日」になっています。やっぱりメールで送られてくることはありません。
セキュリティの問題なのでしょうか、かなりしっかりしていますよね。
手渡し・押印
これでポスト投函とか置き配だったら盛大にネタにしてやろうと思っていましたが、きちんと対面で、しかも押印も求められました。
最近はコロナ禍も手伝って、ヤマト運輸さんは「ハンコ要りませんよ」がほとんどなのですが……。
つまりAppleは、Microsoftが作ったOfficeというソフトのライセンス所有を、かなり「重要なモノ」に位置づけているってことですね。
MSに脅されてんのかな……。
パッケージ開封
特に何の変哲もないパッケージです。Windowsのパケ版は「Windows」の文字が水色なんですが、Macはシックに黒です。
裏面には機能制限やインストール台数が記載されています。ようは「あなたは最もランクが低いOfficeを買っていますよ」ということ(曲解)。
使用できるアプリケーションとしては「Word・Excel・PowerPoint・OneNote(機能限定)」と書かれていますが、自動的にOneDriveもTeamsもインストールされました。頼んでないのに、頼んでないのに勝手に。
見たことあるあるAppleナイズされたパッケージ
パッケージはスリーブになっていて、中には箱が収められています。引き出してみたところ……。
はい、見たことある感じですね。真っ白など真ん中に黒文字。
Appleって感じするわー。
Windows版はどうなんでしょうか? 知りたい。やっぱイルカが泡吹いていたりするんですか(古い)。
開いてもApple
箱にフタはありません。パタンと開いてみたところ……。
Appleっぽさ満点です。AppleのPC買うと、必ず冊子が何冊かついてきますよね、こんな感じでシンプルな冊子、うんうん。そして右側のスリットにはカードが入っています。
コレが今回の「商品」であり、このカードが定価25,800円です。
セキュリティとは……
実は冊子として独立しておらず、箱と一体になっていました。ここにはソフトウェアのダウンロードページが記載されています。
Microsoftのサイトって結構分かりにくいなと常々思っていて、Web版のOffice使うのはココ、ソフトウェアの情報見るのはココ、というのがイマイチ把握できていません。
そのため、ダウンロードページのURLを入れてもらえたのは正直助かった。
ライセンスキーをメールではなく配送で、しかも業者からの手渡し(押印あり)で行うという気遣いにはとても感動したわけですが、実は箱一体型冊子には恐ろしい罠があります。
それがこちらです。
書いていいんかーい!
パスワードそのものを書き留めないとしても、絶対これ、パスワード書き留める人いますよね。
絶対いる。ダメ、絶対。
Officeをダウンロード
プロダクトキー購入型のOfficeをPCにインストールする手順は、以下の通りです。
- セットアップページにアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- プロダクトキーの入力
- アプリケーションダウンロード
- アプリケーションのインストール
アカウントを持っていない方は直ちに作りましょう。私は前回の「ライセンス違反から足抜けできない事件」の際に、自分のアカウントを再確認したので無敵です(パスワードとか把握しているよ、の意味)。
くれぐれもあの謎の冊子にアカウント情報書かないでくださいね!
セットアップページを開くと上の画像のような画面に遷移します。まずは青い「サインイン」を押してサインインからスタートです。
プロダクトキーを入力!
25,800円の紙切れカードを引っ張り出し、キーを入力しましょう。
余談ですが、数桁区切りのこういったキーをパスワード管理アプリに保存している方、こういう入力画面が表示されるとこめかみの血管浮きますよね。
細切れキー入力、おのれ……コピペできないんかい💢
地域はデフォルトで日本になっていました。
製品名を確認
「次へ」をクリックすると製品名が表示されます。一致しているか確認しておきましょうか。
今回はOfficeのHome & Student 2021 for Macです。間違いなし! 間違ってHome & Businessが入ってくれても良かったんですけどね。
チェックボックスについてはどちらでもいいと思います。私はこういうの外すタイプです。この後外しました。
では「確認」を押しましょう。
サブスクリプションの罠か!
こういうのズルいですよマイクロソフト💢
Officeをダウンロードするために作業しているのに、この段階でゲームのサブスクを勧めるとか、シンプルにイラッとしました。Microsoftという正統派企業がこういうことやるの、よくない。
うちのオカンとか、絶対こういうのよく分からなくてクリックしてパニックになるタイプです。
間違っても「今すぐ参加」は押さないでください(興味がある方はどうぞ)。
このページもまた分かりにくい作りだなと感じました。必要なのはゲームの下、「購入済みの製品」の右側にある「インストール」(赤い枠)です。
やっとインストールできる
ダイアログが出てきます。回りくどいことが書いてありますが、自己責任でスルーしてください。
読めば読むほど混乱しそうなので「インストール」を押しましょう。
おそらくは過去3バージョンのMacOSうち、どれか1つのバージョンを使っていればいいよってことです。
インストールボタンを押すと「Microsoft_Office_○○○_HomeStudent_Installer.pkg」が落ちてきます。
やっとインストール
インストーラーを開くと、いつもの「ようこそ」が表示されます。大体のことは受け入れる覚悟で進めてください。
ちなみに空き容量は9.91GB必要とのこと。予め空きを作っておくとスムーズです。
インストールにかかる時間は5分と表示されましたが、大抵こういうのは1分くらいで終わります。
5分と表示されてすぐ、手のひらを返したように「残り1分未満」って出ますからね。
……って思ったんですが、まるまる5分かかったので甘く見ないでください。
何のためらいもなくOfficeが使える幸福=プライスレス
正真正銘、Microsoftが私のために発行してくれたプロダクトキーを使ってインストールしたOfficeアプリケーションは、安心感が違います。
今のところライセンス違反Officeで痛い目に遭った方っていうのは見かけていないのですが(私が知る範囲でね)、それでもいつ何があるか分かりません。
企業では、企業のアカウントがあるわけで、ライセンス違反のOfficeを会社で使うことはないと思います。でもフリーランスは自分の端末・自宅の回線。
悪意を持つ訪問者が入り込んだとして、被害を受けるのは私だけ、ではないんですよね。クライアントの機密情報が書かれたファイルだってあるでしょうし、私のお恥ずかしい確定申告のあれやこれやもあるかもしれません。
今回AppleストアでOfficeを買ってみて、Appleの「Appleっぽさ」に対するコダワリやライセンスに対する姿勢が見て取れて、なかなか嬉しかったです。