ミニ6穴手帳信者の私(@saosaoyamayama)は、極細ボールペンを愛用しています。
ボールペンはボール径だけでなく「見た目」も重要です。ボールペンに限らず、見た目がアガる文具を優先して使っています。
その中で飽きもせずにずーっとそばに置いている文房具が、Lamy Safariのローラーボール。
でもこれ、純正のインクカートリッジのボール径が太いんですよね。
そのため、他社製の替芯を入れて使っています。
ということで今回はLamy Safariに他社製替芯を入れているよって話と、魔改造の方法についてちょいと触れておきます。
Contents
替芯の全長が足りない!つぎ足せばいいじゃない
画像は現在私が使っているLamy Safari+ジェットストリーム0.38です。
ジェットストリームの替芯をラミサファに突っ込むと、長さが足りないんですね。
そこで、要らなくなった(使わなくなった)ボールペンから引っこ抜いたスプリングを入れて、長さを補完しています。
同様にラミサファの青にもジェットストリーム替芯を入れています。そちらはスプリングを使わず、インク切れした替芯の末尾をカッターで切り落として入れています。
継ぎ足し素材を選ぶポイント
スプリングを使う必要はまったくありません。というのも、ペンの中でスプリングは完全に押しつぶされるので、バネの力は使っていません。要らなくなった替芯の端っこを突っ込んでおけば十分。
ポイントとしては以下の2点になるかなーと思います。
- 替芯の短さを補完できるモノであること
- 替芯末端の穴を完全に塞がないこと(重要)
- 細すぎないもの
2番目は結構重要。たとえば、細くて加工しやすい爪楊枝でもいいじゃない! って思ったんですよね。
で、長さを調整して替芯の穴に楊枝を突き刺して「ズレないしイイネ!」って感じでやったところ……。
書けない。インクが出ない。
まあそうですよね。替芯の筒が真空状態になってしまうので、インクがペン先に流れなくなります。
というわけで、替芯の穴を完全に塞ぐようなモノはNGです。
それと、あまり細いものを使うと、替芯と躯体の隙間に落ちてきてしまいます。逆に筒状で太いものもダメですね。径が広すぎるスプリングを使ったときに、替芯を囲むようにスプリングが落ちてきました。
今まで使った継ぎ足し素材
要らなくなった替芯の末尾(インクと逆側)は筒型なので空気が通りますし、細くて柔らかいので加工も簡単ですよ。
「切りすぎた!」とか、「別の替芯を使いたいけれど長さが足りない!」とか、そんなときはイチから継ぎ足し素材を作る必要はなくて、足りなくなった分を補完するモノを用意すればOK。
私の場合、替芯末尾切り落とし+スプリングとか、替芯末尾切り落とし+ビーズ(大きめでお手頃サイズのものがあったので)とか、やったことがあります。
タイガーアイのビーズね!
あと、新品の替芯の先についているキャップも使ったことがあるなあ。
ただし……。全長が補完できればいいってわけじゃーないんです。替芯の形状とペンの形状も関わってきます。
ペン先の飛び出しすぎには要注意
いやー、この遊びの奥深さを感じましたよね……。替芯の全長が合っていればいいってことじゃない。
以前、フリクションポイント04とスリム0.38の太さについて記事を書きました。
実は、フリクションポイント04とジェットストリームは全長が同じ111mmで、ペン先にちょっとした段差がついているのも同じ。
でもフリクションスリム0.38には段差が僅かしかありません。
魔改造する際、替芯ペン先の段差・ストッパーの形状や大きさが超絶重要なので、触れておきます。
ジェットストリーム替芯にはストッパーが付いている
この画像はジェットストリームの替芯です。正式名称は知りませんが、水色の部分を私は「ストッパー」と呼んでいます。
ジェットストリームはモリっとしたストッパーが付いているんですね。
コイツが何をしてくれるかというと、ペン先を一定の位置で固定してくれます。
ジェットストリームの替芯をラミサファのペン先にぐいっと押しつけると、当然ながら芯はすり抜けることなく止まります。
これってペン先の金属部分で止まっているわけじゃないんです。実はストッパーがラミサファの首に引っかかって止まっているんですね〜(CV:ムツゴロウさん)。
ジェストの金属部分はラミサファの穴を完全に塞ぐことはなく、少し隙間が空いています。とはいえ筆記でぐらつくほどではありません。
安定感としてはベイスターズの嶺井ぐらい。
ジェットストリームの金属部分がもう少し短かったら隙間がさらに広がって、筆記に支障を来すレベルでぐらつくと思います。
ラミサファとジェットストリームの替芯って結構相性がいいんだな〜って思いますね。
フリクションスリムの替芯にはストッパーがない
こちらがフリクションスリムの替芯です。見ての通りストッパーになりそうなものは……僅かに段差があるぐらいで、ジェットストリームのようなストッパーはありませんね。
これをラミサファに入れるとどうなるか。
ストッパーがないからといって、替芯がスポーンとすり抜けてしまうことはありません。きちんと止まります。
どこがストッパーの役割を果たすかというと、金属と白いアダプターの段差です。コイツがラミサファの開口部を塞ぐような形でストップします。
止まるならいいじゃん、と思いきや……実はラミサファのペン先から飛び出す金属の長さが長すぎるんです!
フリクションスリムを入れるとキャップが閉まらない
上がジェットストリーム、下がフリクションの替芯を入れた状態です。
フリクションに「①ストッパーがない」と書きましたが、一応あるんですよ。でもジェストのようにラミサファの首に引っかかる形状ではありません。しかもフリクションスリムは全長が短いくせに金属部分がそれなりに長い。
そうすると何が起きるかというと「②ペン先が出過ぎる」んです。多分、僅かな差なんですよ。めちゃくちゃ僅かな差です。でも明らかに、ジェットストリームよりも金属部分が飛び出しすぎる。なぜそれがわかるのか。
キャップが閉まらないから!
ラミサファのキャップは、本体の黒いラバーとキャップが噛み合うことでしっかりロックされます。フリクションの替芯を入れてキャップを閉めようとすると、キャップがロックされないんでサァ……。
力尽くでキャップを閉めても「カチッ」って戻ってきます。反発心! 反抗期!
ラミサファローラーボールでフリクションスリム替芯を使いたければ、ペン先が出過ぎないようにストッパーを増設しないといけませんね。
替芯の先を2mm引っ込める方法は替芯キャップだった!
初稿では100均のヘアゴムを使った方法をご紹介したわけですが、皆さんの大切なボールペンをゴムでベタベタネチョネチョにするわけにはいかないので(私のLamyもね)、別の方法をお伝えしておきます。
替芯を乾きや物理的なアレから保護する透明のキャップを使うことにしました。
ジェットストリームの替芯のキャップを切り落とす
左は無加工のジェットストリーム替芯です。中央はキャップの上部を少し切り落とした状態です。
そして右側は、切り落としたリング状のキャップを装着したフリクションスリムです。
ジェットストリーム替芯キャップは……
- フリクションの金属部分を覆い隠す
- 白いアダプターを超えない
絶妙なリング径だったんですよ。しかも素材が柔らかいのでハサミで切れて、圧がかかっても変形しない。
何だコレ、めっちゃ万能やないか。
これをアダプターとして使い、Lamy Safariに装着してみます。
Lamy Safariに装着してみた
上は切り落としアダプターなし、下はアダプターを付けた状態でラミサファに突っ込んでいます。
明らかに金属部分の露出長が異なりますね。
アダプターなしでキャップを閉めても、替芯が邪魔してキャップが閉まりません。
でもアダプターを付けた状態でキャップを閉めれば、カチッと閉まります。
しかもこのアダプターはゴム素材ではなく替芯の保護材なので、ヘアゴムほど劣化を気にする必要はなさそうです。
脱着も簡単で、逆にポロッと落っこちる危険性はありますので、なくさないように……。
まあ、またアダプター作ればいいんですけどね。
100均のヘアゴムが救世主だった!
【追記】
ゴムは変質がコワイので、一晩かけて別の方法を考えたところ、やっぱり替芯のキャップがベストだったZEって結論に至りました。
以下は参考までにということで。
色々やってみたんですよ〜。ジェットストリームに似た形状にできないか……とあちこち見て回りました。
選択肢は2つあります。
- ラミサファの首に引っかかるストッパーを付ける(ジェストの形状を目指す)
- フリクションスリムの白いアダプターを延長するような何かを付ける
着地点は②でした……。
ご注意ください!
ゴムが替芯に押しつけられた状態になるので、ゴムがペン側に貼り付き、ゴムが変質すると剥がれにくくなる可能性があります。本当に自己責任で……。
ゴムの幅(2mm)だけ金属を引っ込める
100円ショップに売っているヘアゴムです。
布っぽい紐っぽいゴムではなくて、完全にラバー素材のヘアゴムです。ポリウレタンバンドっていうみたいですね〜。小さい袋に膨大なゴムが詰め込まれています。
以前私がガンガンメイクしてウィッグかぶって何かの真似をしてスタジオで写真を撮ったりする遊び(正式名称は控えます)をしていたときに買ったヘアゴムなんですけどね。
幅は2mmあります。これをフリクションスリムの先端に巻き付けるわけです。
手初めに、白いアダプター部分にグルグル巻き付けてみましたが何の意味もありませんでした。
「金属部分に必ず1回はゴムが巻かれるようにする」
これがポイントのようです。多分2巻しても3巻しても同じじゃないかな。金属を2mmだけ引っ込めることができれば、キャップは閉まります。
耐久性に難あり、代替方法はいくらでもある
懸念点は、ゴムの耐久性です。
ヘアゴムとして使う場合、ちょっとぐいぐい力込めて引っ張っただけであっという間に切れます。耐久性は相当低いです。
伸縮みさせるわけではないので参考にならないかもしれませんが、とりあえず耐久性が低いゴムだってことはお伝えしておきます。
代替案として、たとえば細く切ったマステをぐるぐる巻き付ける、とかでもいいと思うんですよね。
あまり筆圧が高すぎるとマステが潰れる可能性はありますが、何重にもグルグル巻いておけば大丈夫かなと。
マステもゴムも、劣化するとベタベタし始めるっていうのはちょっと注意したいですね。
すべて自己責任において実施してください
ずーっとこんなことやっているんですよ。ラミサファに関してはほんっと、色々な替芯を入れ替えて使っています。
Lamy SafariのローラーボールはLamy Safariの万年筆と同じ太さで、このサイズが私の手にはちょうどいいんだと思います。
ちなみに私、身長1.8m近くて手がデカいっつーか指が長いので、一般女性は参考にならないかもしれません。
ラミサファに限らず、私は今後も「見た目」が気に入った筆記具は迷いなく購入して、中身を入れ替えて使うと思います。
もし「自分もやってみよう」と思った方がいたら、ぜひ自己責任でお願いします。
今まで替芯を入れ替えてペンをぶっ壊したことは一度もありませんし、替芯入れ替えで壊れるような筆記具なんてないとは思います。
でも、本当に、私は私のお金で買ったペンを魔改造しているのであって、皆さんは皆さんのお金で買ったペンを皆さんのお知恵と責任で魔改造してくださいね。