無課金勢に厳しいAdobeさんの唯一「太っ腹」なサービスがAdobe Fontsではないでしょうか。
私(@saosaoyamayama)は以前からAdobe Fontsの恩恵に預かりまくっており、Adobeに足を向けて寝られません。
さて、Adobe FontsのフォントはAdobe製品以外でも使えるわけですが、時々フォントが表示されない・使えないことがあります。
でも大丈夫、Creative Cloudを叩き起こしましょう。
こんな人の役に立つかも
Adobe Fontsのフォント消失事件でばたばたしているうちにフォントが復活していて、ワケがわからない人。
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Adobe製品以外でAdobe Fontsが消える現象に苦しんだ過去
Adobe Fontsの一部フォントは無課金勢でも使用できるうえ、Adobe製品以外にもインストールできます。
たとえば、私はグラフィック制作・ディレクションの仕事でCLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタ)を使っていてAdobeに課金していませんが、Adobe Fontsの無償フォントをクリスタ上で使用しています。
でも時々、インストールしたはずのフォントが消失するんですよね……。
Adobe Fonts消失事例
デザイナーの画像修正にZen系フォントが必要だったので、Adobe Fontsでいくつかインストールして、頻繁に使う設定はプリセットに登録していました。
上の画像ではプリセットで「Zen Kaku ゴシック」を選択している(オレンジ枠)んですが、なぜか「源柔ゴシック L Bold」が指定されています(青枠)。
フォント一覧を開いてみると、いつもあるはずのポジションにZen系フォントが見当たらない! これがAdobe Fontsの消失です。
実はZenフォント以外にもいくつかデザインフォントが消失しています。すべてAdobe Fontsの無償フォントです。
Adobe Fontsの設定は問題ナシ
あとで紹介しますが、Adobe Fontsの設定は「デバイス上のアプリで使用するためにインストール済み」となっています。つまり問題ナシのはず。
最初のうちは8日目のセミみたいにジタバタしてしまい、気付いたらフォントが復活していたんですよね。
実はジタバタが正解だったらしく、今はスマートにジタバタしてフォントを復活させています。
消失したAdobe Fontsのフォント復活方法
簡単にいえば「Creative Cloud(Adobe CC)を起動する」だけ。
- Adobe Creative Cloud起動
- Adobe Fontsを開く
- フォントの設定を確認する
- フォント使用アプリの再起動・フォントの確認
- Adobe CCを閉じる
既にAdobe CCを起動済みだったら、一度アプリを完全に閉じてから立ち上げ直して手順2へどうぞ。
1. Adobe Creative Cloud起動
Adobe Fontsを使う場合は強制的に「Adobe Creative Cloud(Adobe CC)」のインストールを求められるので、おそらくPCのどこかしらにアプリが入っているはずです。
他にも「まったく同じアイコン」のAdobeアプリが並んでいるのでお間違えなきようご注意を。
2. Adobe Fontsを開く
しばらく使っていない場合は、ログインやアップデートを求められるかもしれません。
Adobe CCを立ち上げたら、右上の「f」をクリックします。これがAdobe Fontsの入り口です。
3. フォントの設定を確認する
追加済みのフォントが表示されています。必要に応じてトグル(>や<)を開いて中身を確認しましょう。
おそらく、意図的に連携を外さない限りは上の画像と同じ設定になっているのではないでしょうか。
- アドビアプリと他社アプリで使用
- デバイス上のアプリで使用するためにインストール済み(右側アイコンにホバーすると表示されます)
※もしも連携が外れていたら、連携しなおしましょう。
4. フォント使用アプリの再起動・フォントの確認
フォント使用するアプリ(私の場合はクリスタ)が開きっぱなしなら一度閉じて、再起動します。
そうすると、フォントが復活しているはず。
実はZenフォント以外のフォントも消失していたんですよね。それらもごっそり戻ってきました。
5. Adobe CCを閉じる
Adobe CCは完全に閉じてしまって構いません。
こいつを常駐させるとパソコンに負荷がかかったので、必要に迫られたら立ち上げるようにしています。
なお、以前は常駐させていましたが、それでもAdobe Fonts消失事件は起きました。アプリのアクティブ・非アクティブは消失と無関係なようですね。
Adobe Fontsは無くならないでほしい
Adobe無課金勢が使えるフォントはごくごく一部とはいえ、それでもありがたく使っています。
WindowsとMacでどれほど違うのかわかりませんが、少なくとも私のPC環境では日本語フォントが不足しがちです。
インフォグラフィック制作は基本日本語だし、漫画の写植(仕事ですよ)も日本語。
Adobe Fontsがローカルで使えることを知らなかった時期は、Power Pointで文字だけ画像化したり、商用無料のフリーフォントが豊富なイラストアプリを探して使ったり、結構大変でした。
Adobeに限らず無課金勢には厳しい世の中になりつつありますが、Adobe Fontsのサービスは今後もぜひ続けていただきたいなと、切に願っております……。