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物騒な事件があちこちで起きており、私(@saosaoyamayama)の周りでは「防犯カメラ買おうかな」「AL○OKのシール貼ろうかな」という話がチラホラと……。

今回はAmazonで購入したHosiaklyというメーカーの防犯カメラについて語ってまいります。以下のような条件で防犯カメラを探している人には刺さるんじゃないだろうか〜と思っています。

防犯カメラ・管理カメラ選びの条件
  • 配線不要で取り付けが簡単・設置場所のしばりが少ない
  • スマホで映像が確認できる
  • 双方向通話可能
  • 威嚇できる
  • 安い

※本記事はPRを含みます。

防犯カメラ・監視カメラ選びの条件

購入したのは「Hosiakly」というメーカー名を冠した防犯・監視カメラです。

カメラの購入目的は防犯メインではなく訪問者の確認+防犯」なので、以下の条件でAmazon・楽天市場をくまなく探し回りました。

防犯カメラ・管理カメラ選びの条件
  • 配線不要で取り付けが簡単・設置場所のしばりが少ない
  • スマホで映像が確認できる
  • 双方向通話可能
  • 威嚇できる
  • 安い

「安い」というのは「激安」を意味するわけではありません。

今回「取り付けが簡単」という条件を挙げていまして、視点を変えれば誰でも付け外しできてしまうカメラなんですね。そのため、誰かがいたずらでカメラを持ち去っても「まぁ、仕方ないか」と諦めがつく価格で探しました。

5,000円以内で収まればベスト、8,000円以下ならベターって感じですね。結果、7,000円弱で購入できました。今はもっと安いみたい。

価格以外の条件については、商品レビュー内で触れて参ります。

Hosiakly 防犯・監視カメラの特徴と使い方

Hosiakly防犯カメラ
Hosiakly 防犯カメラ

まず、想像以上に小さくてビックリしました。

幅4cm×奥行き4cm×高さ5.3cmでめちゃくちゃ小さくて、でも見た目にそぐわず116gでズシッと重い。

既視感あるな……と思ったら、映画泥棒だな。

カメラ本体

Hosiaklyカメラパッケージ
梱包

製品のパッケージがとりあえず小さい。スマホを買った時の箱ぐらいのサイズですね。

箱を空けると、写真左がカメラ本体、右の小箱には部品類が入っています。

Hosiaklyカメラ本体と土台
ベースとカメラ本体

写真左はカメラのベース(土台)、右がカメラ本体です。カメラの底二辺に溝があるので、これをベースの溝にスライドしてかみ合わせてつなぎます。ネジ止めは必要ありません。

ネジ止めがなくても、カメラが滑り落ちることはなさそうです(3ヵ月経過時点)。

付属品と背面

Hosiaklyカメラ
カメラの部品

小箱の中身を取り出してみました。左奥からベース(土台)、microUSBケーブル、両面テープ2枚、金属板、手前の袋に入っているのは固定パーツです。

両面テープが2枚、日本語の取説が付いてくるのは親切ですね!

それと、写真は撮っていませんが日本語の取扱説明書が付属します。

Hosiaklyカメラ背面
カメラ背面

カメラの背面です。電源ボタンの下には、カメラの個体識別のためのQRコードがあります。カメラが複数台ある場合でも、アプリにQRコードを読み取らせることで1台ずつ「登録」でき、1つのアプリで複数台の画像が確認可能です。

充電する時はベースごとカメラを外して電源OFF、microUSBで充電します。インジケーターが消えれば充電完了です。

カメラのセットアップ・設置

磁石で設置できて配線要らずなので、設置はめちゃくちゃカンタン。Wi-Fi接続についても取説(日本語)を見ながら進めていけばサクッと接続できます。

この製品はQRコードをうまく取り入れて、接続難易度を下げている印象ですね。

カメラとスマホの接続

スマホとカメラの接続には専用アプリが必要です。取扱説明書内にダウンロード用のQRコードがあるので、そこからアプリをインストールします。

接続方式は、Wi-Fiかアクセスポイントによる接続の2種類。また、モニタリング不要でSDカードに録画し続けるだけなら、スマホ接続は不要です。

取扱説明書が日本語なので、接続難易度は高くありません。接続時に必要なものはWi-FiのSSIDとパスワードでしょうか。それすら使ったかどうか覚えていないんですけど……。なお、5.0GHzのWi-Fiは非対応なのでご注意ください。

カメラの設置

Hosiaklyカメラのテープと金属板

両面テープで設置場所に金属板を貼り付け、磁石でカメラをくっ付ける、という形で設置します。

両面テープも金属板も同梱されているので、自前で用意する必要はありません

Hosiaklyカメラに金属板を取り付け

ベースの底部には磁石が仕込んであり、写真のように金属板がくっ付きます。準備段階では外しておきましょう。

金属板の片側に両面テープを貼り付けて、設置場所に移動。カメラの設置場所を決めたら、まずは両面テープで金属板を貼り付けます。

そしてカメラを磁石でくっ付けて、ひとまず設置完了。

Hosiaklyカメラの首の角度

ベースは球体関節人形の関節みたいになっていて(例の酷さよ……)、角度が自由に変えられます。

スマホアプリ(接続が必要)で映像を見ながらカメラの角度を調整しましょう。

両面テープは結構強力で、極端に雨ざらしにでもしない限り剥がれ落ちることはなさそうです。それと磁石も強い! 充電のためにカメラを外す時は、カメラの角度を変えずにカメラを外すゲームみたいになります。

カメラの機能・設定

Hosiaklyカメラアプリの設定画面

日頃の録画で使っている機能をピックアップしてみました。

  • 動体検出(頻繁/一般/定期)
  • 人検知
  • 暗視切り替え
  • 検出範囲

これらはすべてスマホアプリで設定します。

動体検出

動体検出は文字通り、動くものを捉える機能です。「映像に動的変化があると通知する」ので、風が強い日は「自転車のカバーがひらひらする映像」が多めに録画されることがあります。

動体を検知して録画・通知した後、次の通知まで30秒開くのが「定期」、15秒開くのが「一般」、とにかく通知するのが「頻繁」。こんな感じで通知頻度も設定可能です。

頻度を高くし過ぎると通知がうるさいし、バッテリーの減りも早くなるのがデメリット。

動体を検出した時の録画時間は、5秒・10秒・15秒・30秒から選べます。

人検知

「人間の検出」をオンにしておくと、赤外線によって動体を「人かどうか」判断し、人を検知したときだけ録画・通知してくれるようです。これにより、意味のない通知は減らせますね。

監視カメラに映ったカラス

とはいえ、自転車のカバーがひらひらする映像や、カラスが横切る映像なども録画されています。

Hosiaklyカメラの人検知跡

「人検知跡表示」は、緑の枠で人っぽいモノを囲んでくれる機能です。必要かどうかでいくと、私の使用環境では必要ありませんが、一応ONにしています。

とりあえず私が「人」判定されてよかった。

よく自転車のカバーを「人」として検知しているので、あまり期待しないほうがよいかもしれません……。

暗視の切り替え

動体検出と「暗視の自動切替」をセットにしておくと、暗視が必要な夜間でも動体検出→暗視録画開始(モノクロ)→カラー画像に切り替え、を勝手にやってくれます。

モノクロからカラーに切り替わるまで5秒程度のラグがありますが、モノクロでも解像度が高いので、人物の顔ぐらいなら余裕で判別できます。

Hosiaklyカメラの暗視

この画像では3〜4秒で右のカラー画像に変わりました。この後、もう少し映像が明るくなります。

ちなみに画面右下のアイコンのうち、カメラアイコンを押すとキャプチャが撮影可能。下向き矢印はダウンロードですね。再生時の音のオンオフももちろん変更できます。

検出範囲

Hosiaklyカメラの検知範囲
検知エリアの設定

検出範囲は「録画範囲のうち動体検出しない範囲」のこと。

キャプチャの青で塗った所を人が通っても動体検出は働かず、通知も録画もされません。

これをやっておくとムダな通知が防げるし、ストレージを無駄食いしないのでおすすめです。

Hosiakly防犯・監視カメラのおすすめポイント

防犯メインにしていないこともあって、私はこの製品に概ね満足しています。

とはいえ気になる点もありますし、どなたかにとっては致命的なデメリットになるかもしれませんので、良い点・悪い点を挙げておきます。

届いたらすぐ使える|GOOD

Hosiaklyカメラ
必要なものはすべて揃っている

配線不要、両面テープで設置可能、SDカード不要。設置に必要なものはすべて同梱されているので、カメラが届いたらその日から使い始められるのはメリットですね。

また取扱説明書が日本語なので、設定工程でつまずきにくいのもポイント高め。

暗視がとにかく綺麗!|GOOD

Hosiaklyカメラの暗視
左のモノクロのほうが綺麗

このカメラを買って一番感動したのが、暗視画像の美しさでした。暗所ではカラーよりもモノクロのほうが綺麗に描写してくれる気がしますね。

明るさに関して言うと、さすがに玄関の外までは明るくなりません。でも玄関ポーチの中は日中と大差ないし、下手したら曇りの日中より明るくてビックリします。

双方向通話と威嚇可能|GOOD

Hosiaklyカメラのスピーカー
上部にスピーカー・フロントにマイクあり

ただただそこで起きていることを記録する防犯・監視カメラと違い、こちらからアクションを起こせるのが素晴らしい。

  • 双方向通話
  • 一方向音声
  • サイレン

カメラのレンズ付近にマイクが、上部にスピーカーが付いていて、リアルタイム映像を見ながら会話できます。つまりカメラ付きインターホンですね。この機能が付いているカメラに絞って探しました。

我が家は仕事部屋と玄関が2階、インターホンの受話器が1階にあるので、インターホンが鳴ったら玄関前を通って1階に降りる必要があるんです。面倒なので、玄関のあたりで大声で「どなたですかぁぁぁぁぁ!」と叫んで対応することがほとんど。

だけど物騒な世の中なので、「○○です」の声を信用して玄関を開けるのは怖いなぁ……と思っていたところ、インターホンのように使える防犯カメラの存在を知ったわけです。

アプリを立ち上げて訪問者を確認してから対応できるし、音質もクリアで問題なし。ただ、理由は後述しますが通話機能がスムーズに使えた回数は2回か3回か……だったりします。

双方向通話の他に「一方向音声」も可能。訪問者側の音を拾うんでしょうね。それと「サイレン」というボタンがあります。押したことはありませんが、音で不審者を追い払う機能です。

SDカードなしでも使える|GOOD

我が家ではSDカードを入れずに使っています。この場合、録画データはクラウドに保存されるそうです。動体検知ONの状態で、過去3〜4日分の映像が保存できています。今のところこれで十分かな〜。

なお、クラウド容量は有料で増やせます。15日サイクル保存で$3.99、30日サイクル保存で$6.99とのこと。ちょっとよくわからないんですけどね……。

双方向通話できるまでに時間がかかりすぎる|BAD

2〜3回しか双方向通話していない、と書きました。その理由は、通知が届いてからアプリを開いて映像が確認できるまでに時間がかかるからです。

Hosiaklyアプリの立ち上げ

この画像は、「アプリ立ち上げに時間がかかるよ〜」ってのを撮影している最中に、Amazonの配送さんが来た時のキャプチャです。

「今」Amazonさんが玄関の前にいるので、本来なら配送さんが大きく映るはずなんです。でも画面に映っているのは前日の夜の画像。

こんなふうに、アプリを立ち上げてもリアルタイム映像の確認までに時間がかかることが結構あります。

映像が表示されるのを待っていたら訪問者が去ってしまったこともあるので、確実に応答するためにはスマホでアプリを開きっぱなしにしておく必要がありますね……。

パソコンと接続できない|BAD

パソコンには対応していないので、パソコンで画像が確認できません

ならばiPhoneをMacにミラーリングして常にアプリを立ち上げておけば、パソコンで応答できるのでは……天才では……? と思ったんですよね。

しかし、ミラーリングするとなぜかこのアプリだけクリック(タップ)が効かないんです。訪問者が来ても通話ボタンが押せません……。

誰が来たかリアルタイム映像をサッと確認するだけなら、iPhoneミラーリングで解決できると思います。

おかしな挙動に再現性がない|BAD

まだバッテリーが半分以上あることを確認した次の日に充電が切れる、みたいなことが何度かありました。あとは、充電したのに数日で充電切れとか。

やたらと録画数が多い日もあれば「今日は大人しいな……」という日もある。

「おかしいぞ?」という挙動に再現性がないので、行き当たりばったりで凌いでいる状況です。

ガチの防犯ならこれ1台は不安

通行人までクッキリ映る
通行人だってバッチリ映る

このカメラを1台置けば防犯能力が爆上がりするかというと、それはないです。

充電したのにバッテリー切れを起こしたり、なかなか接続できない日があったりで、いざという時に「何も映っていなかった」だと辛すぎます。

不具合が起きた時のサポートについては、メールアドレスを公開しているし、LINEでも問い合わせ可能。Amazonから問い合わせてもOKだよ、と取説にも書いてあるので、対応してくれないわけではなさそうです。

でも「防犯カメラ」の不具合は起きてほしくないわけで……。

なので、Hosiaklyのカメラは補助的に使うとか、Wi-Fi接続せずに24時間動かしておくとか、防犯対策のメインに据えない使い方なら問題ないと感じています。私のようにインターホン代わりに使いたい人にもおすすめです。

また、屋内外問わず使えますし、小型でどこにでも置けるので、たとえば赤ちゃんやペットの見守りにも役立ちます。Wi-Fi接続しておけば外出先にいても通知が届くんですね〜。家族が帰ってきたことがわかるので「牛乳何本残ってるか確認してくれ」とか、できる。

モグラを叩かず穴を塞ぐ

防犯カメラを設置することそのものに意味がある、といわれています。ダミーのカメラも販売されているぐらいですしね。

でも、たとえ監視カメラを動かしていても不審者の顔は映っていないかもしれないし、侵入されたら何の意味もない。

やっぱり「侵入されない」ことが大事なんだろうなと思います。実は空き巣に入られたことがありまして、その時に「窓の施錠は1つじゃダメ」だとわかりました。特に空き巣の場合はご丁寧に「解錠」して侵入するので、鍵はなんぼあってもいいですからね。多すぎると日常生活が不便ですが。

あと、玄関の鍵を開けた瞬間、後ろから人に押し入られるとかいう恐ろしい事件が時々あります。我が家は玄関前に門があるので、必ず門を閉めてからドアをあけるようにしています。

そんなこんなで、カメラがあってもなくても悪いことをする人はいます。だけどカメラの存在によって少しの躊躇が生まれるかもしれない。Hosiaklyのカメラは撮影が始まる時にちょっとだけ音がするので、それによって非ダミーだってことも伝わります。

まずは今回ご紹介したカメラを過信しすぎないようにしてくださいね。もしも近所で事件が起きていて不安なら、もう少し安定感のあるカメラを導入するとか、台数を増やすとか、監視カメラ以外の対策(防犯砂利とか窓の柵とか何だとか)も加えるとか、町内会費で監視カメラを設置してもらうとか……。

とにかく、1つの方法に頼らず複数の対策で、穴となり得る部分を塞ぐことが重要なんでしょうね。モグラ叩きではなく、モグラの穴を見つけたら塞ぐようにしたいと思っております。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。