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さて、35mmフィルムカメラとフィルムを手に入れた某山、フィルム巻き上げに苦戦したのは以下の記事。それも解決し、手始めに24枚撮り1本分で撮影してみることにしました!

PENTAX ES撮影・現像

撮り終えるのにどれぐらいかかっただろう。上の記事が2月27日、撮り終えたのは桜木町で開催されたカメラのイベント「CP+」の日。4〜5日ぐらいで1本使ってしまった計算ですね。うわぁ、贅沢な趣味ですこと!

いざ、カメスズさんで現像

CP+の行き掛けにカメスズさんに立ち寄り、35mmフィルム1本と110フィルム(PENTAX auto110も使ってます)1本を現像に出しました。現像代は2本で1200円弱だったと思います。10時頃〜13時仕上がりでしたので3時間ですね。

ESでの撮影は初めてでしたし、全部多重露光でだめになってるのではないかと不安で不安で、CP+ではロシアンレンズを探していたのですが何も買わず戻ってきてしまいました(気に入ったのがなかっただけです)。

フィルムを見た感じ

フィルムを受け取り、うずうずしながら自宅へ戻りました。そして富士フイルムの袋から出して光に透かして……撮れてる!きちんと撮れてる!謎の光線に攻撃されている写真もありましたがそれは織り込み済み。

まずはフィルム送りが正常に行われていて、暗すぎたり明るすぎたりする写真もなかったので、レンズの絞りも正常そう。シャッタースピードに関しては別途書きますが、このフィルムで簡単な実験をしていました。それもOK。

35mmフィルムデジタル化装置を作る

こちらの記事をご参照ください。

ようは空き箱と白っぽくて光が透ける何かを組み合わせてその上にフィルムを 置いてデジイチマクロで撮影するということですね。110フィルム用しか作っていなかったので、別の箱で35mm用を作りました。以前は光源としてiPhone5のLEDを使用していましたが、今回から100円ショップのLEDライトに変更しました。

デジイチ撮影条件

今回とても頭を悩ませたのが、フィルム撮影の条件でした。光源のせいか、前回の110と同じ条件で撮影すると暗いんですよね。LEDライトは2種類購入し、より明るい方を使いたかったのですが、既存のデジタル化装置に入らなかったので泣く泣くもう片方を使うことにしたわけですが。

というわけで今回のフィルム撮影条件は、SS:1/6sec、F:3.5〜6.4(フィルムの内容が分かる程度に写る明るさ)、ISO200です。これね、撮り直しの予定でいます。Fはそう安々と下げてはだめですね。Fは6以上にして光源を明るく、三脚使用なのである程度シャッタースピードを下げても良さそうです。

それと、マクロレンズの外側は画が流れるのでフィルムをあまり大きく写さないほうがいい、と前回学んだはずなのに忘れており、絞りを開きすぎているせいもあるのか、とにかく周囲のピン甘がひどい。

しかし、そんなことよりも、です。困った自体が起こりました。写真に、黄色い影が写り込んでいるのです。

謎の影の原因は?

なにもかもヌケている某山ですので、マクロレンズを付けていると思いこんでフィルム撮影をしていました。35mmだとあまり接写できないのかーという謎の思考で撮影したフィルムはちっさくて、ほんっとちっさくて、Lightroomで現像してみるとあまりにもザラザラで目も当てられない。なにかおかしい……と、やっと気づくわけです。マクロレンズつけてないよね、と。

こんどこそレンズをつけて、おお、寄れる寄れる!ガンガン撮影をしていき、Lrにて色味を変更し……あれ?なんじゃこりゃ、な、な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

ほぼ全ての写真の四隅のひとつに、謎の黄色いもやもやが!即、google先生に尋ねてみたところ「赤い光は光漏れです」との回答。赤、赤、じゃないけど……。光漏れなのかな……。カメスズさんにカメラとネガを持っていけば見てくださるとのことで、一安心。でも、本当に光漏れ?

よく観察してみよう

*マクロレンズつけ忘れバージョン*

自宅近くの公園から撮影した写真。ぼやぼやですね。二枚目を見ていただくと分かる通り、マクロレンズを付け忘れ、距離をとっての撮影となったため、こうなりました。

ぼやぼやですし、色味の調整も完了していませんが、まずこの写真に黄色いもやもやは写っていません。

もう一枚。公園から遠景を撮りました。こちらも上の写真と同じく、マクロレンズつけわすれ。

なのでこんなふうに、全体の大きさに比べてフィルムの面積ちっさ!絆創膏かよ!写真の左下、少しだけ黄色いもやもやが写っています。こんなもんだろ、クラシックカメラなんて。と無視できるしトリミングで済ませようと思ったぐらいです。

*接写バージョン*

我に返った某山がいそいそとマクロレンズをつけて撮影したものです。こちら、右上にも左下にも黄色いもやもやが写っています。

全体像に対してフィルムの大きさが大きくなっていると思います。近づきすぎると隅の画が流れます。

こちらは二枚目の接写バージョンです。右上にだいぶ黄色のもやもやが出ています。

*通常撮影と接写の比較*

上の写真と同じものを引っ張ってきました。明らかに右のもやもやのほうが濃いですよね。接写したことによって、要らないものも鮮明に写るようになったということでしょうか。でもよく見てください、写真の左下。左の写真はもやもやがあり、右の写真にはない。

というか、フィルム自体にもやもやの原因が焼き付けられているならば、接写だろうがなかろうが、同じ箇所にもやもやが出てくるはずです。さらに、接写している方=より鮮明に写る方にだけもやもやがない、というのはおかしいのでは……(ここまでの某山の文章を理解できた人は素晴らしいと思います、わかりにくくてすみません)。


写真とにらめっこをしていて気づいた「黄色」

フィルムを撮影した引き画像を眺めていて、ふと思いました。黄色の彩度が少しずつ違うのは私のRGB調整のせい。ですが、黄色の彩度が、フィルムのバックにある背景やフィルム周囲の黄色とほぼ同じ彩度に見えます。フィルムデジタル化装置は、フィルムの周囲を黒いビニールテープ(もちろん粘着側は処理しています)で囲っていますので、色相を逆転させたこの画像では黒(っぽい色)が黄色に見えているということになります。本来黄色の補色は紫系なのですが、まあ暗色で黒に近いですよね。

ビニールテープの隙間にフィルムを通すので、テープの縁に爪を引っ掛けて隙間を広げ、フィルムが通りやすいようにしました。ですから、テープが上に持ち上げられている可能性があります。接写撮影のときには既に何度もフィルムを通していましたから、テープの変形も大きくなっているでしょうし、それが影となって写っているのでは?もちろん影は黒に近い色ですので、色相を逆転させた画像では黄色に見えているのかもしれません。ただし光源はフィルムの裏からあててますから、フィルムに影ができるのだろうか?と疑問ではありますが。

もやもやの大きさがマチマチなのは、フィルムをズラすたびにテープ部分にフィルムが微妙に当たっているせいかもしれません。どうだろう、どうだろう?!

後日もう一度撮影をし直してみようと思います。オラ、わくわくすっぞ!

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。