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Macは優秀なアプリを標準搭載していますが、その中で「リマインダー」はあまり使っていません。

フリーランスになりたての時期に少し使いましたが、Macのメモがカレンダーと同期する神仕様を知って、リマインダーに見切りを付けました。

そもそもリマインダーってただのToDoリストなので、Macのメモでも代替できちゃうんですよね。「リマインド」についてはカレンダーと連動させることで可能なわけです。

じゃあなぜ今回「リマインダー」の話題なのか。それはリマインダーがカンバン表示に対応したから!

みんな大好きカンバン表示。それがリマインダー.appで可能になったってことは、ToDo管理から格上げして「タスク管理」ができるってことですな。

てなわけで、今回はリマインダーのカンバン表示(正式には「カラム表示」)をスマホ・PCで確認してみました。

こんな人はぜひ

Mac純正アプリを使い倒したい人。iCloudリマインダーって何ぞや?の人。

カラム表示が設定できない→アプデして

iPhoneとMacでリマインダーを開いてみたものの、カラム表示に関するメニューがどこにもありませんでした。

実はカラム表示に対応した最新リマインダーは「iCloudリマインダー」と呼ばれるもので、使用には旧式リマインダーからのアップデートが必要なんだとか。

ということで、アップデート前後でどのように変わるのか、確認してみました。

※公式サイトの内容を確認してからのアプデがオススメです。

アップデートされたiCloudリマインダーは、古いバージョンのmacOSのリマインダーアプリと後方互換性がありません。アップデートしたiCloudリマインダーは、元に戻せません。

——引用元:https://support.apple.com/ja-jp/guide/reminders/remneacab208/7.0/mac/14.0

リマインダーのアップデート前

iPhoneのリマインダーアプデ前

失敗したよね、ダークモード……。

iPhoneのリマインダー右上「編集」をタップすると各種メニューが表示されますが、どこを探しても「カラム表示」はありません。

この場合、アプリのホーム画面に戻ってみると「リマインダーをアップデート」というご案内が出ていると思います。

Macのリマインダーアプデ前

こちらはMacのリマインダーです。メニューバーの「表示」を開いてみましたが、ここにも「カラム表示」はありません。やはりアプデが必要そうでした。

ちなみに私のサブ機(MBAのM1)はOSを更新しておらず、リマインダーのバージョンは7.0(2771)となっていました。これをOSごと更新したところ7.0(2946)に。

注意

私のMBA(M1)はSonomaと相性が悪いのか、それともArcが悪いのか、Arcで負荷をかけるとカーソルの動きが止まってしまいます。

またArc以外でもプレビューやNotionでも時々挙動がおかしくなるので、アップデートについては自己責任でお願いします。

リマインダーをアプデートしてみる

リマインダーアプデ後

こちらはアップデート後です。外観に大きな変更はなさそうでした。

iPhoneリマインダーの右上にあった「編集」がなくなり、三点メニューに変わりましたね。

それと「フラグ付き」のカウントが追加されています。リストにフラグが付けられるってことなんでしょう。

Macですが、画像はアプデ後に表示される「新機能」のキャプチャです。やはりカラム表示は新機能だったわけですね。カラム表示では新機能「セクション」も使います。

iPhoneのリマインダーをカラム表示にする

本題のカラム表示です。まずはiPhoneのリマインダーをカラム表示にしてみましょう。

簡単に流れを書くと……

  • セクション作成
  • タスク入力
  • 表示切り替え

これだけ。

セクション作成

iCloudリマインダーでは新しく「セクション」の設定が可能になりました。セクションはタスクリストにつけるタイトルのようなもの。セクションの配下にリスト項目(タスク)が入ります。

たとえばタスク管理をするなら「作業中」「確認中」などがセクションですね。Trelloだと「リスト名」に相当します。

リスト右上の三点メニューから「新規セクション」をタップするとセクション名が入力できます。上の画像では「進行中」と入力しました。

旧リマインダーから移行したリストにはセクション名がありませんよね。その場合は自動的に「その他」が付きます(変更可能)。

タスク入力と表示切り替え

続いてセクション内を編集しましょう。

セクション名の下にはタスクを入力します。また各タスクには「メモ」が入れられる仕様です。

メモはタスクよりも小さい文字で表示されます。補足説明を添えたいときに便利です。

なお、当たり前ですがタスクは後で追加できるので、さっさとカラム表示に切り替えましょうか!

ということで、右上三点メニューを開き「カラム表示」をタップします。

iPhoneではカラムのうま味がないカラム表示

はい、これがiPhoneリマインダーのカラム表示です! ……ものすごく、何というか、「え、どれ?」な面構えですね。

TrelloやNotionのカンバン表示もそうですが、スマホの縦長ディスプレイとの相性は良くありません。セクション数でいうと、1.3個分ぐらいしか表示できないし、横向きディスプレイにも非対応です。

まあ見た目はさておき、セクション内のタスクはドラッグで移動できます。特に引っかかりもなく、ドラッグしたいのに入力モードに切り替わっちゃう、なんてことも今のところありませんでした。

タスクの詳細を設定

TrelloやNotionでは、1つのタスクに対してさまざまな情報を付与できます。もちろんiCloudリマインダーも同じ。

タスクを入力状態(カーソルが表示されている状態)にすると、右側に「i」が表示されるので、これをタップしましょう。

そうすると、画像右のような形でメニューが表示されます。アイコンが付いているので、何の機能なのか・何ができるのかがわかりやすくて良いですね。

Trelloと比較すると設定できる項目は少なそうですが、そもそもTrelloの詳細設定ってあんまり使わないしな……。

さてさて、詳細設定の中の「画像」と「サブタスク」を設定してみたのが画像中央のキャプチャです。

カラム表示に戻してみると、画像はサムネ的に表示され、サブタスクは画像の下に小さく並びました。なおサブタスクは非表示にもできます。

うん、なかなかいいじゃないの!

Macのリマインダーをカラム表示にする

続いてはMacのiCloudリマインダーをカラム表示にしましょう。

やることはiPhoneと同じなので詳しくは書きません。

セクション作成と表示切り替え

セクションはリスト右上の「+」ボタンから追加します。

追加したらカラム表示に切り替えましょう。メニューバー「表示→カラム」です。

Macのカラム表示は「ザ・カンバン」

iPhoneと異なり、Macのカラム表示は「これぞカンバン!」って感じですね〜。

私はクライアントワークでTrelloを使っているのですが、パッと見はTrelloそのものですわ。

画像を設定した場合、サムネイルのように各タスク上で表示されます。またタスクはドラッグで移動可能です。

Notionのデータベースのカンバン表示では、セクションの背景に色が付けられるんですが、iCloudリマインダーは色分けできませんでした

色の指定はできなくてもいいので、とにかく色を付けてほしい……。

タスクの詳細を設定

タスクの詳細はiPhoneと同じく「i」ボタンから設定できます。

上の画像では詳細メニューを開いているんですが……何でしょうね、アイコンがないからなのか何なのか、サッパリしています。Macのカレンダーによく似ている気がする。

似ているけれど、日時設定はカレンダーに反映できませんので悪しからず。

期限が迫っているタスクだけを抽出するために、カレンダーと連動できたらいいのに……って常々思っていました。

ただまあ、同じようなことが「日時設定あり」でできます。

期限が近いタスクの抽出

左メニューの「日時設定あり」を押すと、iCloudリマインダー内の日時設定があるタスクだけを抽出し、日付順に並べてくれるんですよ。

なかなか気が利くじゃないか!

この画面から直接タスクを追加することも可能。画像では見きれていますが、8月の下には9月、10月……と続いています。

これがカレンダー表示に切り替えられるとさらに良いと思うんですけどね、どうでしょうか。

iCloudリマインダーを使うかどうかは未定

ToDo管理用だと思っていたリマインダーが、タスク管理ツールに変貌を遂げていたとは。

でも、タスク管理ツールとして使うには、やっぱり期日の可視化の部分がちょっと足りない気がします。

先ほど「カレンダーに切り替えられれば」と書きましたが、どっちかっていうとガントチャートに切り替えられるほうが使い勝手は良さそうですね。そうするとTrelloの後追いみたいになっちゃいそうですが……。

Macの純正アプリはあくまで独立アプリであり、Notionのようなオールインワンではないため、あれもこれも連動させるっていうのは難しいのかもしれません。

今のところタスク管理をMac純正アプリで完結させるなら、メモとカレンダーの組み合わせが最強なので、iCloudリマインダーについてはガントチャート or カレンダー表示に対応した再考します。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。