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「○○必須ガジェット○選」みたいな記事を開く度に「買ってから言え」と、ワートリの二宮匡貴の「選ばれてから言え」バリに背中を向けて去って行く私(@saosaoyamayama)です。

……わかっていますよ、アフィリエイトでしょ、知ってる。私もやってる。

だがしかし! 私は自分の感性を信じていないので、自分が使ってみないと怖くておすすめできません。そのため、できるだけ自分が使ったモノを、このサイトでレコメンドしております。

つーことで、今回私の手元に新しいヘッドホンが! 仲間入りしたYO!

自宅引きこもり系フリーランスとしては、誰かに自慢したくて仕方がないわけです。ということでMarshall Monitor III A.N.Cの魅力と、ビジュの良さを全力で潰す私の使い方についてご紹介します。

見た目だけじゃない!Marshall Monitor III A.N.Cの魅力

Green Dayのビリーっぽい人を起用しておるなぁ……UKパンクって感じやなぁ……と思ったら、「ぽい」人じゃなくて本人だった! ほんっと歳取らないですよね、この人。それはさておき……。

こちら、アンプでお馴染みのMarshallから発売されているヘッドホン「Monitor III A.N.C」でございます。

黒とゴールド。耳を隠すだけのヘッドホンから、なぜこんなにも色香が漂うのでしょうか。耳を隠すだけのくせに(2回目)。

Marshallのヘッドホンは「Monitor」と「Major」の2系統がありまして(イヤホンは「Minor」)、おそらくフラグシップ機に相当するのがMonitorですね(お値段的に)。

今回購入したMonitor IIIは、2024年11月ごろ発売されたようで、2025年執筆時点でMonitorの最新型。正規代理店の価格が54,980円(税込)でさすがに手が出なかったんですが、楽天ラクマに良品が出ていたので、値下げ交渉の横からかっ攫いました。

なぜMonitor III A.N.Cを買ったのかというと、いつもどおりまずは「ビジュが良すぎたから」ですね。でも今回はそれだけじゃーありません。

ビジュが良すぎる

まず圧倒的なビジュアルの良さで優勝!

一般的に、黒に金の文字を乗せたらもうそれは成金趣味のお色なんですよ。それなのにどうですか、このヘッドホンは!

チャラ付かず落ち着いていて、品があっても気取らない。全方位から褒めることしかできないヘッドホンデザインが、未だかつてあっただろうか。

もともとMajorのIIIかVを狙っていたんですよね。この2モデルは本体のテクスチャーがしわしわ? ひび割れ加工? みたいになっていて見た目とても渋いんですが、指紋が目立ちにくいのがメリットです。

だけど今まで使っていたPioneerの密閉型と違ってMajorは耳を押し潰すタイプだから、長時間装着していると耳が痛くなるかな〜と思って躊躇していました。

そんな時、目に飛び込んできたのがMonitor IIIですよ。テクスチャーがしぶしぶ加工されていてイヤーカップはMajorよりも大きいじゃありませんか! だけどお値段が……高い。

しかし、購入の決め手となる「モノ」を発見してしまったわけです……(続く)。

キャリーケースに一目惚れ

Monitorシリーズはコンパクトに折りたためるのが特徴です。でもまぁ、折りたたんでも大きいので、持ち歩く人は少ないかもしれませんね……。

旧モデルには布の袋が付属していました。しかしMontor IIIには、写真のとおり専用キャリーケースが付属しているんですよ。渋い。こちらもしわしわ加工と「Marshall」の箔押しがキラリ。

一見、ただの(かっこよすぎる)ポーチなんですけど、これがマァ、開けると驚くべきビジュの良さで……。

どーいうことなの! 知ってる、これ知ってる。ギターケースじゃん!

リッケンバッカー360のハードケースがこんな感じだもん、知ってる。

つーことで、キャリーケースの内側に赤いベロアが貼ってあってですね、もはやこれはギターのハードケースのデザインなんざマス。

これを……見て見ぬ振りできるヤツいる? ってマイキーが集会で叫んでいた。日和ったらダメだ! 日和らずにフリマアプリを見て回るんだ!(定価で買わない時点で日和っている

購入してからほぼ毎日、ヘッドホンを仕事で使っています。しかしキャリーケースは2回しか開いていません。

神々しすぎて情緒がおかしくなるので……。

今回の撮影で3回目です……。

Marshall Monitor III A.N.Cの機能

Monitor IIIのスペック

見た目だけじゃない! といいつつ見た目のことばかり書いてしまったので、お次は機能面を紹介しておこうと思います。

なお、機能をフル活用するには、公式アプリMarshall Bluetoothによる設定が必要です。

ボタン

Monitor IIIのボタン

本体のボタンは金色の1箇所のみだと思い込んで一生懸命押しまくっていたんですが、「じゃない」ほうのボタンを押していました。何と、ボタンは計3つもありました。

  • コントロールノブ
  • ANCボタン
  • Mボタン

コントロールノブは右耳後方下部にある金色のヤツですね。「ノブ」というだけあって、「押す」以外に上下左右の動きにも対応しています。

コントロールノブの機能
  • 電源ON/OFF:1秒長押し
  • 再生/停止:1回押し
  • 早送り/早戻し:右 or 左に傾ける
  • 音量上げ/下げ:上 or 下に傾ける
  • 通話応答/終了:1回押し
  • 通話拒否:2回押し
  • ペアリング(電源OFF時):2秒長押し
  • ペアリング(電源ON時):2回押し

物理的なボタンが付いているのはありがたい。小さなワイヤレスイヤホンの多くはセンサー式を採用していて、ちょっと触っただけでギャーギャー騒ぎ出すじゃないですか(騒ぐというより音が止まるんだけど)。

ちなみに、通話応答もボタンで操作できるって知っていても、なぜかスマホをタップしてしまいません? あれ、なんなんだろう。パブロフの犬かな?

ANCボタンとMボタンはどこにあるかというと、イヤーカップとヘッドバンドをつないでいる、一見ネジパーツのようにも見える丸い部分でした。左側は「ANC」、右側は「M」と彫ってあります。

右耳後方にコントロールノブとMボタンの2つが配置されるので押し間違い必至かな? と思いましたが、コントロールノブは表面がすり鉢状に凹んでいるんですね。なので触った感覚でMボタンとコントロールボタンが判別可能です。

補足

なお、ANCボタンとMボタンを活用するには、基本的にMarshall Bluetoothアプリによる設定が必要です。

ノイズコントロールモード

Monitor IIIのノイズコントロール

周囲の音の混在を防ぐノイズキャンセリングモードは、低・中・高の3レベルで設定できます。ノイキャンとは逆に、周囲の音をヘッドホン側に取り入れるトランスペアレンシーモードも設定可能。

仕事で採用面接の動画を毎日見ているんですが、このヘッドホンでノイキャンをONにして使ってみたら、音の解像度がかなり高くなって聞こえが良くなりました。外出先ではまだ使っていないんですが、いや〜、楽しみです!

いずれのモードもMarshall Bluetoothのホーム画面で設定できます。また同アプリで以下3つのうち2つを選択しておくと、ANCボタンで設定変更可能です。

  • ANC ON
  • ANC OFF
  • トランスペアレンシーモード

私はANC ON/OFFを選択しています。

イコライザー

Monitor IIIのequalizer

イコライザーはMarshallデフォルト+1種類を設定しておけます。

私はMacのイコライザーソフト「eqMac」「Eargasm Explosion」と呼ばれるイコライジングにしていて結構気に入っているので、それと同じ感じに調整して「カスタム」登録しました。160/400/1k/2.5k/6,25kHzと大雑把ですが、レベル設定が可能。

カスタム以外にも選択できますよ〜。

  • MARSHALL
  • バスブースト
  • ミッドブースト
  • トレブルブースト
  • ミッドリダクション
  • カスタム

デフォルト設定もそんなに悪くないです。Eargasm〜がうるさいなと感じた時はデフォルトに切り替えるとちょうど良い感じでした。

イコライザーの上部には「調整型ラウドネス」という選択トグルがあります。私の環境ではほとんど変化がなかったのですが、周囲の音と聴いている音を常にモニタリングして、どんな場所でも同じ音が聴けるようにする機能だそうです。

すごい〜けど電池食いそう。

MacユーザーにはeqMac、おすすめです。最近やっと挙動が安定してきました。

Mボタン

Monitor IIIのMボタン

Mボタンの「M」はMarshallの「M」なのか、Modifyの「M」なのか。ということでこのボタンには以下のうちいずれかの機能が割り当て可能です。

  • Spotify Tap
  • イコライザー
  • Soundstage
  • 音声アシスタント
  • 何もしない

私はイコライザーを割り当てています。Mボタンを押すと2種類のイコライザー(デフォルト or カスタム)が切り替えられるってワケです。

その他SoundstageとSpotify Tapについても少し触れておきますね。

Soundstage

サウンドステージ空間オーディオ、という機能です。部屋の大きさを選択することでその空間が音に与える量を調整してくれて、音に反映するスゴ機能。

つまり、1畳未満の仕事部屋にいながら大ホールの音響が味わえるってことですね。

Spotify Tap

Spotify愛用者は必見ですね! 私はSpotify使っていないので検証ならず ……。Spotify TapをMボタンに割り当てておくと、以下の操作が可能です。

  • Mボタンタップ:好みに基づいたおすすめの音楽を再生
  • もう1回タップ:曲をスキップして新たなおすすめ曲を再生

Bluetooth LE Audio対応

あんまり詳しくないんですが、このヘッドホンは新しいBluetoothオーディオ規格に対応しています。コーデックとしては「LC3」と呼ばれるモノ。当然ながら、ヘッドホンだけでなく再生デバイス側もLC3に対応していないといけません

現状、Apple端末は対応していない? みたいです。

なお、今後AURACASTという音声共有が広まることが見込まれていて、その際必要になるのがBluetooth LE Audio対応ガジェットなのだとか。

時代を先取りしすぎて使えないパターンですね、コレ。

その他

Monitor IIIその他の機能

ワイヤレスヘッドホンの弱点といえばバッテリー切れ! 私は大抵オンラインミーティングの最中に電池切れするんですが、どうしてなのか。

Marshall Bluetoothアプリでは省電力設定が可能です。またスタンバイ時間も選択できるので、ご自身のウッカリ度に応じて設定しておくと、バッテリーのムダがなくて安心です。

ヘッドホン劣化防止対策によりビジュ崩壊!

なぜ今回ヘッドホンを新調したかというと、もともと使っていたPioneerのヘッドホンが加水分解でボロボロになってしまったからでした。といっても、ヘッドホンとしての機能は果たしていたんですよね。

純正パーツは手に入らないので、適当なイヤークッションを取り付けてはみたものの、ヘッドバンドの合皮が髪の隙間に入り込んで、翌朝落ちてくる、みたいなことがありました。もう、買おう。経費で!

買ったら買ったで、積み過ぎたジェンガやっているみたいにビビりながらヘッドホン触るわけですよ。ヘッドホンは使って使って使いまくって、エイジングしたほうが良い音が育つというモノ。

そこで、まずはヘッドバンドを覆うカバーを購入。

そして最も摩耗するであろうイヤークッションをガバッと覆うカバーも購入しました。

まぁ、この時点で何か危険なニオイを察知した人もいるかもしれません。装着してみましょう……。

Monitor IIIにカバー装着

もー、台無しだから!!ビジュ!!台無し!!

何でしょうね、上半身セーター、下半身パンツ、みたいに見えてくるの、ほんとやめてほしい。耳当ての素材がね……音質を悪くしないためには仕方がないんだろうけれど、どうにもこうにもパンツみが強い

ヘッドバンドカバー

ヘッドバンドカバーはグレーと黒の2本セットでした。こちらはとても良いと思います。プラスチックのスナップボタンで留めるので安っぽいですが、金属ではないので錆びが出ることはないし、汚れたら洗濯できる。

なお、スナップの凸側が凹側を突き抜ける仕様なので、カバーを取り付ける時はヘッドホン側に凸を向けないようにご注意ください。傷 or 跡が付くと思います。

余裕があったら持っておきたい控え選手たち

ScullCandy Grind

ヘッドホンの充電切れで右往左往しなくて済むように、すぐ手に取れる場所にScullcandyのGrindと、有線のMarshall MODE EQを置いています。

Grindは家族から譲り受けたものです。耳が潰れるタイプ&締め付けが強くて長時間付けていられないのだとか。なお、長い間放置されてイヤーパッドがボロボロになっていたので、こちらはパッドごと買い替えました。

純正と見た目はほとんど同じで、使用感も変わりません。Grindユーザーさんでイヤーパッドを買い替える方は、ぜひこちらをば。

MarshallのMODE EQはどこかの記事で紹介した記憶が……。仕事で使うにはちょっと線が短いので、本当に緊急用のお守りですね。

でも、線があるってだけでめちゃくちゃ安心して通話できるの、本当に助かる。

なお、MarshallのBluetoothヘッドホン・イヤホンはMarshall Bluetoothアプリに登録可能ですが、有線イヤホンは対象外でした。

新年度、良い音で始めてみないかッ!

Monitor III

突然ジョジョっぽい見出しになってしまいましたし、そもそも新年度始まっていますね。

Monitor III A.N.Cは折りたたんでもそこそこ大きいけれど、折りたたんで持ち歩きたくなるケース付。こんなふうにケースに収めて、目の前にパカッとお出しされたら、それはもはやプロポーズ……。

音だけでなく見た目にこだわりたい方に強くおすすめしたくなるヘッドホンでした。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。