有言実行! 「買う宣言」していた福袋を買ったので開封レビューをしにきた私(@saosaoyamayama)です。
例年買っていたペンハウスの福袋を今年はお休みしまして、ネット徘徊で見つけたGute Gouterの福袋を買いました。
ペンハウスの開封レビューだと「ドイツ製」「中国製」など海外製品が多いんですが、今回は日本製のものがほとんどでしたね!
量産ではなく手間暇かけて作られた素敵な品々の魅力を、少しでもお伝えできればと思っています。
Contents
倉敷意匠計画室|ツガのお道具箱
今回のお目当て、ツガのお道具箱です。想像していたより大きくて驚きました。紙箱に入っていたんですが、箱のサイズが子どもの靴箱レベルです。
マツ科の常緑性針葉樹「ツガ」を使っていて、外装はウレタン塗装をしているみたいですね。
では留め具を外して中を見てみましょう。
木の香りがします……。フタの裏には「Crafted with Pride in Japan|Classiky’s」の焼き印が入っています。倉敷ではなくてクラッシキーなんですね。
その上にはバインダーの金具が付いています。ここにちょっとしたメモなんかを挟めるわけです。す、す、素敵……。
箱の中は横長の2室に分かれています。手前にある浅い箱(トレー?)を使えば上下二段で使えて省スペースです。
強度はあるのに触り心地が柔らかい、不思議な木。
このトレーは木製のレールに乗せているだけなので簡単に取り外せます。
ひぇぇ、美しい!
箱の右側の金具は、フタを開けると真っ直ぐ伸びてフタを固定。フタが勝手に倒れてくることはありません。この金具を手前に折れば、フタが優しく閉じていきます。
それで、ここに何を入れろと!?
こんなにも上品なお道具箱に何を入れたらよいのでしょうか。美しい思い出? ないけど?
こういう質の高い雑貨を使っている人は総じて「丁寧な暮らし」をなさっているんですよね。雑な暮らしをしている私は、このお道具箱を使いこなす自分自身がこれっぽっちも想像できません。
もうこれは別記事で、サイズまでしっかりレポします……(メモはした)。
8,250円|classiky’s online shop|日本製
MIDORI|MD万年筆セット
2024年は万年筆福袋を買わない、と心に決めていましたがこの万年筆は主役じゃないからいいんですよ〜。ミドリのMD万年筆セットです。
文房具メーカー大手「MIDORI」の70周年を記念して発売されたもので、以下がセットになっています。
- 万年筆(ペン先はM)
- ボトルインク 青
- コンバーター
- インクカートリッジ 黒
- 説明書
「説明書」はセット内容に含まれていませんが、とても親切な説明書だな〜と思ったので私はあえて含めて書きました。
キャップの隣にチラッと見える袋の中に、インクカートリッジが入っています。
ペン先は標準的なM軸です。横から見ると、ニブの根元からペン先にかけて少し丸みを帯びています。手持ちのペリカンやLAMYと見比べてみたところ、MDは結構丸い。
万年筆はペン先の角度をしくじると擦れたり書きにくかったりしますが、ペン先に丸みがあると角度の自由度が高まるんだそうです。へ〜!
初めて万年筆を使う人にはMDの万年筆セット、めちゃくちゃおすすめです。理由は2つ。
理由1|コンバーターとカートリッジどちらも付いているから!
インクカートリッジには既にインクがセットされているので、万年筆に装着するだけで使用できます。一方コンバーターは、お好みのインクを吸い込んで万年筆に装着して使います。
万年筆を買うとカートリッジが付属していることは多いですが、コンバーターは別売だったりするんですよね。で、コンバーターを買ってはみたものの使い方がわかりにくかったり、お手入れが面倒だったり……。
MD万年筆セットは、どちらからでもスタートしやすいセットなんですよ!
理由2|青と黒が試せる!
普段使いするスタンダードなインク色として「黒か青」を選択する人って結構いると思います。でも黒か青、悩むんですよ……。
このセットならどちらも試せます。黒と青を使ってみると、もう少し暗い青がほしいな〜とか、紫っぽい黒がいいな〜とか、自分の好みが見えてくるかもしれません。
4,950円|MIDORI ONLINE STORE|スロベニア(本体)・オーストリア(インク)製
KIYATA|脱ぎたて毛皮カップ(ネコ)
脱ぎたて毛皮カップ、2個セットだった!
あまりにもインパクトが強すぎて、私は見逃していました。
倉敷意匠計画室 KIYATAの脱ぎたて毛皮カップ(ネコ)、カラーはブラウン(左)とモスグリーン(右)です。
こんな箱に入っていました。まあ、ただの箱ですよ。
開けて絶叫。
何じゃこりゃぁぁぁー!!!
かわいすぎるじゃないか……。どうしよう、情緒が保てない……。お二人には一旦お引き取り願いました。
単なる色違いかと思いきや、模様の出方が違うんですよね。モスグリーンは茶色い斑点がたくさん出ています。ブラウンは斑点がほとんどなくて、部位によってブラウンの色の出方が淡かったり濃かったりします。
尻尾や足の凹凸に合わせてカップの内側もでこぼこしているので、もし飲み物を入れて使うなら気を付けて洗った方がよさそうですね。
前足もカワイイんだけど、尻尾もカワイイんですよ……。抜かりない。
顔がないのにカワイイって、おかしくないか!?
LAMYとペリカンを入れてみました。結構深さがあるんです、伝わるかな。
飲み物を入れてもよし、ペンを入れてもよし、まとめたケーブルをポンポン入れておいてもいいかもしれません。
2,200円|classiky’s online shop|日本製
点と線模様製作所|ダブルガーゼハンカチ
点と線模様製作所のダブルガーゼハンカチです。小花柄っぽかったら苦手だな……と不安だったんですが、全然違いますね!
色使いがシックなので、「ラブリーな柄が似合わないオブ・ザ・イヤー」殿堂入りの私でもためらいなく持ち歩けます。
「静寂の中の」というデザインで、写真だと紺色に写っている部分が本来は緑色です。下の写真のほうが実際に近いかも。
「ten to sen + classiky」のタグが付いています。
ダブルガーゼハンカチってこんなに手触りがいいんですね〜。ガーゼなんて怪我した時ぐらいしか触らないでしょ、うん。今治タオルの対抗馬としてダブルガーゼハンカチを推したいぐらい、手触り最高。
何となくとても小さなハンカチを想像していたものの、結構デカくてですね。30cmぐらいありました。ガンガン使おう。
990円|classiky’s online shop|日本製
関美穂子|おすそわけ袋大十枚入(マッチ売りの少女)
おすそわけ袋「大」って書いてあったんですよね。「お札を折らずに入れられるポチ袋ってとこかな」と思い込んでいた時代が私にもありました。
ポチ袋ではなく紙袋だった!
ポチ袋だといつから錯覚していた? そもそも「おすそわけ」するような生活と無縁なので、おすそわけ袋の意味がわかりませんでしたが、品物を手にして「なるほど」と理解できました。
どれぐらいのサイズなのかをお伝えするため、今回はバイトを雇いました。
バイトくんの身長(ツノを含む)が4.5cmです。あ、これ、サイズ感が全然伝わらない……。
ということでモノサシで測ってみたところ、幅は12cmほどありました。高さについては、フラップ(フタ)を除く「袋」部分だけで24.5cmほど。デカない!?
茶封筒なんて目じゃないっすよ、デカい。
袋の両サイドは蛇腹になっているので、少し分厚い物も入れられます。ただ「底マチ」はありません。
コストコで買ったベーグルが食べきれないからおすそわけします、という場面では使えませんが、お借りしたハンカチを返す時、お土産の袋がダサい時などに役立つと思います。
462円|classiky’s online shop|日本製
尚雅堂|GARDEN レターセット konoko
京都の文房具・紙製品メーカー「尚雅堂」のレターセットです。
- 便せんA5×5枚
- 封筒洋2×2枚
私、レターセットは割と使います。贈り物にメッセージカードを添えるより、便せん+封筒を使う派です。
山でこの色のキノコに出会ったら絶対食わないなってレベルで毒々しい色なんですが、塗りが綺麗なんスよ……。とても綺麗。
ベタ塗りではなく濃淡がある美しい色なんです。
それと紙質! コレ絶対イイ紙じゃん……ってわかります。ずっと触っていたい上質な和紙。
こちらはなんと「越前和紙」でございました。ああ、これは万年筆で文字を乗せたいヤツだ……。
385円|尚雅堂 ONLINE SHOP|日本製
倉敷意匠計画室|二つ折り メモカード
凸版印刷のメモカードです。中ほどに折り目が付いていて、写真右側のように二つ折りにできます。
凸版印刷らしい鮮明な印刷で、ともすれば古くさく感じる紫の模様がめちゃくちゃスタイリッシュに感じませんか。
印刷部分を触るのがね、もう、幸せ……。
帯には「LETTER PRESS PRINTING PROCESS」の文字が。
メモではなく「メモカード」、結構分厚いです。半分に折れば自立するので、ネームカードのように使うこともできそうです。
20枚も入っているんですが、さて、何に使おうか。
308円|classiky’s online shop|日本製
みはに工房|ミハニ書林 箱入りカード(キリン)
みはに工房の箱入りカードです。シーラカンスかキリンが欲しい! と思っていたのでうれしかったですよ。
レトロなイラストが目を引くわけですが、私が気になったのは箱のフタの背景模様。なんだろう、シュールっすよね……。
何の紙を使っているのかはわかりませんでした。でもツルンとしたコート紙ではなく、写真でわかるぐらいのザラついた質感です。
ピントが合わなかった……。カードの厚みは結構あります。先ほどの二つ折りメモカードよりは薄いものの、安い名刺より全然分厚いです。
メッセージカードとして使うのが最適解でしょうか。紙質的に万年筆を使った場合の裏抜けは気になりますが、この厚みなら大丈夫かな?
495円|classiky’s online shop|日本製
夜長堂|マッチ箱のシール「おしゃれさん」
完全にマッチ箱! サイズは5cm×3.5cm、厚みは2cmあります。中に入っているのは「シィル」ですよ、シールではありません。
こちらは「おしゃれさん」と名付けられています。「こけしちゃん」狙いだったんですけど……。
なんか妙に黄色が主張していますが、実際はもう少し柔らかい黄色です。
シールは3cmぐらいでかなり小さく、手帳に貼るのにベストなサイズかもしれません。まあこの小ささで、剥離紙が上手に剥がせるのかが問題ですけどね。
残念ながらシールを使う機会がほとんどないので、中身は親戚にプレゼントできたらいいなと思っています(が、親戚に女の子が極端に少ないことに気付いて焦る)。
726円|classiky’s online shop|日本製
KAWAGUCHI|ポケおりキット
こちらは期間限定の購入特典(11,000円以上)でいただいた「ポケおり」です。購入期間によって糸の色が異なり、私が福袋を買った期間は「ブルー」でした。
2024年1月10日までがキャンペーン期間とのこと。「糸(1-10)の日」にかけているそうです。なるほど。
作れるものは、小さな……なんだろう。四角い、あれです。
織り機に収まる長さが限界のようですが、糸を自分で用意して小さな織物を量産してつなげれば、大作も夢じゃない!?
キットには織物に必要なツールと糸が入っているので「ちょっと試しに……」ぐらいなら糸を用意する必要はありません。
織り機と「くし」にはホタテの貝殻が使われているそうです。ほへー。
1,100円|COHANAオンラインストア|日本製
少しお高くても買ってよかった!
倉敷意匠の文具・雑貨って、手が届かないほど高価なものではないものの、やはりその辺の文具屋で見かける品物よりは割高です。
でも紙質や印刷へのコダワリ、風合いの素晴らしさ、素材のチョイスには惹かれるし、それを加味すれば決して高くはありません。
「ちょっといいものを厳選して使う」っていう私に足りないスタンスが養える最高の福袋でした。
直販と思われるオンラインショップの販売価格を合計すると、22,066円。福袋は14,500円だったので7,500円ほどのお得度。
私はツガのお道具箱が目当てだったわけで、単品で8,000円台なら福袋で買う必要はないかもしれません。でも「箱なんてたくさん持ってんじゃん……」と考えるとなかなかポチれないんですよね。
福袋なら、他にも面白い雑貨に出会えるし年に一度のお祭りだし(楽天ポイントで全部ペイできるし)、ってことで購入に至ったわけです。
Gute Gouterの「中身が見える福袋 2024」はいつまで販売するかわからないのですが、もし興味がある方は私のアホレビューだけでなくさまざまなレビューも参考になさってくださいな。