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【追記】2022/02/08

AmazonでLuminar Neoの2シートライセンス版が出ましたね!Amazonならクーポンやポイントなどなどお得に購入できる方も多いのかなと……。

1シートと金額にそれほど差がないので、2シートが欲しいなあ、と既に公式購入を済ませている私が言っています。


PENTAX Q-S1というPENTAXの変態性がにじみ出たカメラを手に入れました。その話はまた別途するとして。

アスペクト比3:2で撮影したRAW画像(DNG)をLuminar4で読み込んだところ、画像が縦に伸びてしまいました

具体的には、画像の情報は3:2のまま、4:3に無理矢理伸ばされた形です。

これは困る。ということでいろいろ検証した結果、Lumina4でしか起きない現象だということが分かりました。

PENTAX Q-S1×Luminar4ユーザーかつRAWを使う方がどれくらいいるのか考えると、あまりお役立ち記事ではないのですが、1人でも「これが知りたかった!」と思ってくれる方がいればいいなあ。

PENTAX Q-S1のアスペクト比を4:3→3:2に変更

近所の猫
PENTAX Q-S1 / 06 TELEPHOTO ZOOM 15.1mm 1/125sec F4.5 ISO100

今までずっとAPS-C機を使っていて、アスペクト比3:2に目が慣れています。

一方PENTAX Q-S1のセンサーは1/1.7型と呼ばれるもので、APS-Cはもちろんマイクロフォーサーズよりも小さなセンサーを搭載しています。アスペクト比は4:3がデフォルトです。

4:3は3:2よりも縦に長く、記事に挿入する画像としてはちょっと使いにくいな……と感じるので、スマホで撮影した画像も最近は3:2にトリミングして使っています。

PENTAX Kシリーズのアスペクト比は撮影前に設定できない?

今までPENTAX KP/K-50/K-rを使ってきて、アスペクト比を変えようと思ったことが一度もありません。今回の検証で改めてカメラのメニューを見てみましたが、少なくともKPには静止画のアスペクト比事前設定がないようです。

比率を変えたい場合比率を考慮した画角で撮影し、撮影後にトリミングすることになります。ちなみにカメラ内編集のトリミングメニューを開くと、アスペクト比が選べるようになっていました。

Q-S1のアスペクト比は撮影前に変えられる

q-s1アスペクト比設定画面
MENU→カメラマーク1→記録設定→アスペクト比

PENTAX Q-S1は16:9/3:2/1:1/4:3の4種類から好みのアスペクト比を撮影前に設定できます。

しかも本体前面のダイヤルに4つの比率を割り当てることもできるんです。1:1ってことは、Instagramを意識していたんですかね。だったらWi-Fiぐらい付けろよ。

PENTAX Q-S1の3:2で撮影したRAWをLuminar4に読み込ませたら縦に伸びた

モノクロで撮った猫
PENTAX Q-S1 / 06 TELEPHOTO ZOOM 39.8mm 1/20sec F4.5 ISO3,200

こちらの画像はしっかり3:2になっています。以下の設定で撮影しました。

  • 本体設定アスペクト比:3:2
  • カスタムイメージ:モノトーン
  • 記録形式:RAW+

よく見るとひげの辺りの毛が潰れているので、RAWを確認しようとLuminar4に読み込ませたところ……。

うちの猫がスリムになった!

左は撮影した画像そのものですね。右はRAWなのでカラーです。右はちょっと顔がシュッとしていますよね。うちの猫はシュッとしていません。詐欺です💢

写真の上下にある黒い枠の面積が違うのでお分かりでしょう。JPGは3:2、RAWは4:3で表示されています。

画像のサイズは以下の通りで、いずれも3:2です。

  • JPG:4,000×2,664
  • RAW:4,000×2,664

撮影したRAW画像のアスペクト比は3:2なのに、Luminar4はわざわざ4:3に引き延ばして表示しています。

PENTAX Q-S1・1:1のRAWを読み込ませたら横に伸びた

お見せできない部分を黒塗りしておりますが……。RAWがおかしい! と気付き、さまざまなアスペクト比で撮影しました。こちらはQ-S1で撮影した2,992×2,992の正方形画像です。

左のJPGはこちらの意図のとおり正方形です。右のRAWは4:3で表示されていますね。

RAW画像は1:1を埋めるデータしか持っていませんから、今度は無理矢理横に伸ばして「あたかも4:3で撮ったかのように」表示されています。

ちなみに4:3で撮影すれば、そのまま4:3で表示されます。当たり前ですね。

PENTAX KPアスペクト比3:2のRAW画像はどうなるか

PENTAX KPはどうでしょうか。

  • JPG:3072×2048
  • RAW:6061×4000

画像サイズは違いますが、アスペクト比3:2で撮影しているので、当然どちらも3:2の比率です。またLuminar4のプレビューもしっかり3:2で表示されています。

つまりKPの場合は撮影時のアスペクト比のまま表示できているんです。言い換えると「デフォルトのアスペクト比」ですね。

PENTAX Q-S1のRAWをLuminar Neoに読み込ませたらどうなるか

可能性としては以下の2つ。

  • Q-S1がおかしい
  • Luminar4がおかしい

Q-S1がおかしかったらとっくに話題になっているはずなので、おそらくLuminar4が原因だろうなと考えました。

※PENTAX Q-S1はLuminar4の対応カメラに含まれています。

Luminar4以外のソフトだとどうなるのか。あいにく作業用PCにLightroomが入っていないため、Luminar Neo(先行版)をインストールして検証しました。

結果は上の写真の通りですね。PENTAX Q-S1のJPG・RAWとも、撮影時のアスペクト比3:2のまま表示されています。

Luminar4は後れを取っているのかな??

びっくりするほど軽かったPENTAX Q-S1

RAWについて理解不足だったので少し調べました。その結果、初めて知ったことがあります。

普通RAWというのはセンサーの出力をそのまま記録したものだから、常に全画素のサイズになるのが当たり前である。画像サイズはもちろん、アスペクト比を変更しても、必ず全画素のRAWしかできない。それはファイルサイズを見ればわかる。どんなアスペクト比で撮ろうが常に同じファイルサイズであり、単にトリミング情報を付加しているに過ぎない。

——引用元:https://photo.cyclekikou.net/archives/5084「DEJA VU ~いつか見た光景~」

引用元サイトによると、どんなアスペクト比で撮影してもRAWはそれに左右されず、ファイルサイズも変わらないのが普通(一般的?)だったとのことです。

  • PENTAX KP:センサー23.5×15.6mm(3:2)→RAWも3:2で記録される
  • PENTAX Q-S1:センサー7.5×5.6mm(4:3)→RAWも4:3で記録される

これが一般的だったんですよね。知りませんでした。

最近のカメラは、センサーではなく撮影時のアスペクト比がRAWにも適用されます。今回Q-S1で、16:9/3:2/4:3/1:1のデータを取りましたが、すべてのアスペクト比でファイルサイズが微妙に異なりました。

  • 16:9:20.6MB(4,000×2,248)
  • 3:2:21MB(4,000×2,664)
  • 4:3:21.4MB(4,000×3,000)
  • 1:1:20.7MB(2,992×2,992)

仮説

Luminar4はセンサーのアスペクト比を元にRAWを表示させているのでは?

Luminar4は「Q-S1のセンサーは4:3だからRAWも4:3のはずだよね!」と古い考えを捨てられずにいる頑固モノの可能性があります。

そのため、3:2のRAWが送られてきても「4:3で撮らないのが悪い、店の外の貼り紙見て出直して来な!」と強制的に4:3にするわけです。

じゃあデフォルトアスペクト比4:3のカメラだったら、Q-S1に限らず同じ現象が起きるはず。検証したい。そのためにはQ-S1以外のマイクロフォーサーズが必要。

持ってない!

PENTAX Q-S1のアスペクト比問題はLuminar Neoで解決!

ベンチに置かれたボール
PENTAX KP / 250mm 1/350sec F6.3 ISO280

Luminar Neoの先行リリース版でも現像に支障はないので、今後の現像はすべてLuminar Neoで行うことにしました。

PENTAX Q-S1で撮れる写真はデジカメレベルだとか散々なことを言われていますが、写真のどこにこだわるかは人それぞれで、画質がよければいいってもんじゃないです。

ボケにくいからボケ好きは不満かもしれないけれど、撮るもの撮る距離撮るレンズで工夫できます。

印刷用の写真はPENTAX KPにがんばっていただくとして、ちょっとしたモノ撮りや近所スナップはPENTAX Q-S1をメインにしようと思っております〜。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。