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注意)カテーテルアブレーションに関してのみ読みたい方は、入院2日目にジャンプしてください。

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注意)あくまでも私個人の感覚・感想です。医学的に間違った記述があるかもしれません。

入院受付待ち~急がば待ってろ~

 12:45、入院受付付近のソファは患者さんでいっぱいだった。私は13:00から受付の予定なのでまだ時間はある(これが完全なる油断)。アヒルの医療保険用の診断書手続きと、パジャマレンタルの申込を済ませることにした。

その結果

・診断書退院日がわかってからまた来てちょ

・レンタル:病棟がわかってからまた来てちょ

無駄足オブ無駄足。

受付は進んでいたが、待機人数はそれ以上に増えている。13:00からの受付だとしても、整理券は先に取っておくべきだったんだ。抜かった!

入院受付~受付アタッカー村上~

15分ほど待って整理番号が呼ばれる。

後から来る人に配慮してソファの奥に詰めた親切心が裏目に出た。

……出られん!

ソファには人がびっしり、足元を空けてくれる素振りもない。比較的人が少ないソファを選びキャリー持ち上げて通らせていただいたが、物っ凄く嫌な顔をされてしまった。

人間待たされると苛立つよねー(菩薩顔)。

【提出したもの】

・診察券

・保険証

医療費の上限申請書

→この地域の場合、区役所の保険年金課で事前手続きをし、その場で発行

・いつも飲んでいる薬

・お薬手帳

薬は病棟で提出すると思っていたので鞄の奥底に入れてしまっていた。

「えっ、薬って、モノを出すんですか」

「はい、お薬です」

しっかりとしたポーチの中に洗面用具と一緒に入れたことを思い出し、手探りでもなんとか釣り上げることができた。ダイソーで買ったユニオンジャック柄のポーチがデカくて自立素材で役に立つ。

病棟のナースさんが名前ではなく病棟名でピックアップしに来ること、それとパジャマレンタルについての説明を受けた。

もう行ってきたよ世界最速フライングでね。

受付してくださった女性は、視線がどこに向かってるのか全く分からないタイプの方で(コスプレ用の黒カラコン的な)、何とも言えない不安に襲われる。

そこだけが「世にも奇妙な物語」の世界であるような。タモリどこ?ワールドトリガーの村上鋼みたいな目をしていた。

病棟へ~はとバスツアー~

1¥500でタオル・バスタオル・パジャマ・浴衣(術衣的な)が借り放題。汗をかいても汚しても取り替えフリー。

この日は自宅から持ってきた部屋着(guで買ったC3POの部屋着上下)を着ることにして、オペ当日からレンタルを開始することにした。引換券をナースステーションに提出してくれとこのとで手続き完了。

C3POの部屋着は金色全身タイツではありません。

念のため。

暇なので「うたのプリンスさまシャイニングライブ」(音ゲー)をやりたかったが、病棟に行きそびれると恥ずかしいので自重する。

13:40ごろ、看護師さんがわらわらと集合。病棟名が記されたパウチを掲げ「◯◯病棟の方、こちらでーす」と順に声をかける。まるではとバス旅行。

生声なので聞き取りにくい。隣に座っている老夫婦は「呼ばれたんじゃないか」「まだよ呼ばれてない」「見て来る」「見えるでしょ」と小さな口論。

私が入院する8-1病棟は看護助手さんお二人が呼びに来て、私と中年男性(と付添の奥様)はエレベーターで8階に案内された。

「ここのトイレは面会者も使いますが、患者さんは病室にトイレがついてますのでそちらを使ってください」

それは助かる。術後どの程度体の自由が利くのか分からないので、トイレは近いに越したことはない。

「あ、某山さんのお部屋だけトイレがついてないので廊下のを使ってくださいね」

わー、なにそれ。

病室~息つく間もなく~

標準的な4人部屋の窓側に案内された。しばらくして本日の担当ナースSさん登場。病室の収納や鍵付き引き出しの説明を受ける。
とりあえず身長体重を測るというので財布を抱えて廊下へ。Sさん、身長計の上に手が届かず苦戦。そりゃそうだ、178cmだもん。
体重はいつも通り不健康な数値

検査の旅~エレベーターの罠~

 「検査室から呼ばれているので今すぐ心電図とレントゲン撮ってきてください!」

忙しいなオイ……。荷物を広げたまま、渡された診察券を首から下げて部屋を出た。降りてきたエレベーターに飛び乗り、4階を押す。

『その階には止まりません』

一緒に乗ってる人との気まずい雰囲気。何もなかったかのように6階を押す。

6階から4階まで階段を駆け下りる病人(明日手術)。患者用エレベーターを使えばよかったのでは?と気づいたのは、だいぶ経ってからだった。

・心電図検査

「あっ」

「外れちゃいましたか」

 このやり取りを2度繰り返す。

・レントゲン

 胸部前面と横向きの2枚。

色んなものをつけていくよ

病室に戻った14:00過ぎ、Sさんが体温・血圧を測りにくる。

血圧:129/89

体温:37.4

微熱があるのは生理前だからか?血圧は通常の値。後ほど採血にくるという。

パジャマのサイズに頭を悩ませるSさん。

「LLLも太ったおじさん向けだから、横幅ばっかり大きいんですよ……」

「なんでもいいっすよ、着られれば」

ポータブルの心電計を装着。電極は3つ。以前24時間装着のホルター心電図でテープかぶれを起こしたので、私の職場でもお馴染みの優肌絆を使ってもらう。

「電極が外れたらナースステーションに知らせが来るので、そのままでいいですよ。トイレに行くときはこの袋に入れて首から下げてくださいね」

ポケットでいいじゃないか、と思った。しかしトイレに行った際ポケットから落ちてしまう可能性が高い。この袋であればそれが防げる。
そしてナチュラルに明日の手術に関する話。
「明日は、鼠径部と鎖骨の下から管を入れます」

……え?何だって?幻聴かなパードゥン?!

鎖骨の下?!

嘘だろ、カテアブ体験記読んでて確かに鎖骨下からカテ入れてる人いたけど私はそんなことひと言も言われてないし聞いていないぞ。

鎖骨下はそんなもの刺していいところじゃない!

やめてくれうあわぁぁぁぁ!!!!!

今日はパジャマじゃなくてもOKとのことで、早速部屋着に着替える。微熱のせいか空調のせいか、暑い。短パンにしておいてよかった。早速ベッド上でダラダラしていると、ナースステーションから話し声が聞こえた。

170?」「178ですよ!」「えっ?」

56ないぐらいだからサイズが」「えー!」

私だ、私のことだ。

15:00ごろ、術前採血5本と点滴の針挿入。

「手術でもここから薬を入れていくので太い針を使います。ちょっと痛い、いや、ちょっとじゃなくて痛いです

優しくに脅される。何ゲージか尋ねると20Gとのこと。楽勝かよ。先日心血管CTで造影剤入れたときの針なんて、絶対「針」じゃなかったからね!

槍だったからね!

術後、下肢への血流が滞っていないかを足の甲の脈で確認する。なので今のうちに、脈が触れる部分に油性ペンで印をつけてくれた。

患者さんの検査お迎えを一件終えたら、入院中の計画について説明をしてくださるとのことだった。

4人部屋、60歳代よりも上と思われる方たちばかり。

あちこちでオナラが頻発するのがツボ。

 これからの予定~できることは自分でね~

16:00少し前、退院までの計画が書かれた紙面を渡され説明を受けた。

今日は特に禁止事項はないが、明日(オペ当日)は7時以降水が飲めないので、内服薬は朝食なしで7時までに飲むこと。中断薬はなし。

剃毛用のシェーバーが出払ってるため、空き次第持ってきてくれると言うが、自分で処理してきたことを伝える。念のため確認してもらい(ちょいと恥ずかしい)、OKをいただいた。

「これって、どれぐらい剃るものなんですか」

「パンツ型ですね」

「パンツ型?」
「パンツ型です(コマネチをするSさん)」

「パンツ型……(なるほどよくわからん)」

導尿や安静度などの説明をひと通り受け終え、お茶の調達をすることに。自販機の場所をたずねると、一番近くて6階。面倒だが行くことにする。

「売店行かれるようならついでにT字帯を買って……

サイドテーブルを華麗に指差す私。その先には「T字帯」。

「うわぁ準備がいい、ありがとうございます!」

来る途中にマツモトキヨシで調達済みだ。華麗に指差したT字帯、ようは「ふんどし」

「明日は横になって飲み物飲むので、ストローがあった方が……

ストロー付きキャップ、持ってきてます」

「何から何までありがとうございます」

お買い物~未知との遭遇~

 ジャスミン茶2本とグミを手にレジに並ぶ。前の前でレジの女性と話をしている男性は、奥様に頼まれた生理用ナプキンをお買い求めの様子。羽根つきの25cmと指定するも売り切れていて「こちらならあるんですが」と別のものを出される。

「どうしよ、俺使ったことないからよくわからなくて」

そりゃそーだわ。

以前勤めていた会社の先輩は夜勤中に痔がひどくなって出血して、翌朝イチバンに彼女(同じ職場)からナプキンをもらって家に帰ったっていう話を思い出す。

テレビカードはデイルーム(談話室みたいなところ)にあると聞いていたので、部屋に近いデイルームに行ったのだ見当たらない。廊下の真逆にあるデイルーム(こっちの方が綺麗で広い)まで買いに行く羽目に。

テレビを観るつもりはないのだが、備え付けの冷蔵庫を冷やすのにはテレビカードが必要。一枚¥1000で、冷蔵庫は24時間タイマーとなっているので毎日一度、タイマーを押さないとダメ。

病院内だ、さすがに携帯の充電なんてできないだろうと思ってバッテリーを多めに持ってきたのだが。

ロッカーのふちにコンセントの口が2つあるではないか!

明らかに医療機器をつなぐためのものとは違う(患者用は、勉強机についているようなプラスチックのタイプ、医療用は壁付けの金属タイプ)。

これは患者が使っていいやつだ!患者が使わず誰が使う!アリガタヤアリガタヤ(確認はしていない)

病院メシ

 18:45、夕飯が運ばれてくる。

献立

・ご飯

・鶏の照り焼き2切(ブロッコリー3つ)

・キャベツ千切りとトマトのサラダ

・焼きビーフン

・中華スープ

・ぶどうゼリー

・お茶(熱)

美味いではないか!完食。味付けは案外濃い目で、お椀にたっぷり盛ってあるご飯を平らげるにはちょうどいいのかもしれない。ビーフン大好き!

先生とご対面

19:00をまわり、主治医であり執刀医のO先生がやっと登場。

「いやぁ遅くなってごめんね、今日ほんっと忙しくて時間が取れなくて」

本当に多忙な先生で、紹介状はO先生指名で書いてもらったのに初診時は「今日は別の医師が担当します」なんてことになったぐらい。

4日前から飲み始めた血栓防止薬「リクシアナ」は、明日の朝は飲まないでOKとのこと。術式としては入院前に受けた説明の通り行うそうだ。

心房細動に対して肺静脈隔離

  ⬇

・人為的に不整脈を誘発させる

  ⬇

・他の不整脈(現時点では心房頻拍があるはず)が出てくればそれの治療

肺静脈隔離によって両不整脈とも退治できる可能性もあるそうだ。

誘発して何も出なかったとしたら……

・不整脈の気まぐれで誘発されない(異常回路は残存)

・アブレーションにより全ての不整脈が出なくなった(異常回路は焼き切った)

一度誘発してなにも出なければ、それ以上深追いせず終了するとのこと。体への負担も考えてのことだろう。自覚症状として最も強い心房細動さえ治まってくれれば御の字だ。

鎖骨下に1本、鼠径部に3のカテーテルを通すと言っていた。

「リクシアナで変な出血なかった?」

ガニ股で股間から下に手を振り下ろす動作が可愛らしい。不正出血のことか。

「大丈夫っす」

では明日、よろしくお願いします!

空腹~自分との戦い~

 20:00過ぎると、寝息すら聞こえてくる。暇だ~!ブログを書こうと思ったがキーボードの打鍵音が思いの外大きくて諦める。

お腹が空いた。あれだけ飯を食ったのにお腹が空くなんて。冷蔵庫にはお茶。しかもジャスミン茶。オシャレかよ!腹の足しにもならない。甘い物でも買い込んでおくんだった、何のための冷蔵庫なのか。

21:00になった。

売店は既に閉まっている。コンビニ(24時間営業)は1階にあるが、エレベーターホールからかなり遠い。看護師さんに「明日のお茶を買っておきたい」とか言えばいいか……いや、ビニールから透けるゼリーとかおにぎりとか見られるのは……

自分と戦っているうちに消灯時間を迎えてしまった。よく戦った。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。