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では材料から見ていきましょう

ここで3分クッキングのBGM

 B6ノートがどうしてもノートっぽくて手帳感に欠ける!という理由から自分が納得できる形の手帳カバー(ノートカバー)を作ることを決意したという記事はこちらになっております。

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 今回は宣言通り、作り方を掲載しようと思います。自分の覚書としても残しておきたいですので。

それでは材料から説明いたします。

 革です。今回はこの2色と、黒に限りなく近い茶色のハラコを使用いたします。ユザワヤで390円で売られていた端切れですので不揃いです。実際にノートをお店に持っていき、ノートの裏表が8割程度カバーできそうな面積の生地を2枚購入しております。

 厚さはおおよそ1.5mmほどでしょうか。手縫いでもさほど辛くない厚さですね。いい匂いがします。

分量はこちら


出たよ、手描き!しかも順序がバラバラ!

 まずノートをざっくり採寸します。リング部分も含め18.2×14cmほどでした(左下)。革1枚ではまかなえないので2枚使用することを考え、2色のレイアウトを考えました(中央)。リング側の青とノートの開く側(?)のピンクが、青を上にして5mmほど重なるように縫うことにします。表紙を挟み込む部分は青、図の④はペン挿しでこちらはハラコ素材を使用いたします。

 縫い合わせ幅は5mmとり、生地の端から2.5mmあたりを縫っていくようにします。(無理だって分かってるけどそういう想定でサイズを考える)

黙れ💢

 というわけで画像一番上の裁断図。縦18.2cmに縫い合わせ幅5mm(上下なので1cm)を足して19.2cmですが大雑把な私は19.5cmに設定いたしました。

 こんな風に大雑把に、リングを覆う青と表紙を挟む青、間をとりもつピンク、ペン差しのハラコのサイズを決めました。

では切っていきましょう

 見てください、ボールペンで印つけてますね。しかも間違えたところに「✕」書いてますね、恥ずかしいですね。細けえこたァ気にすんな、形になりゃいいんだって!ちなみにジェットストリーム0.38mmを使用しております。

 切った生地をそれっぽく配置してみます。うむ、それっぽい(漠然)。右下の部分がペン挿しでして、フリクションスリムビズが3本収納できる幅となっております。

 実際に挿してみましょうか。

 わお、ぴったりではございませんか!左右下を縫いますので実際はもう少しサイズに余裕がなくなります。

下味をつけていきます

 革は布と違いまして「菱目打ち」(左)という器具で予め縫い穴をあけます。私は自己流ですので正しい方法はいまいち分かりませんが、生地が薄い今回のような場合は縫い合わせる革を2枚重ねて菱目打ちを行っております。革が厚いと菱目打ちが下まで貫通しないので、数枚ずつに分けて打っていきます。菱目打ちを革に押し当てて金槌などでおしりをガンガンと打ってやると穴があくわけです。

 敷いてある冊子は多分、臨床検査技師の検体採取資格をとりに行った際の資料ですね(ズタボロ)。

 縫う予定の箇所全てに菱目打ちを施しました。

炒めていきましょう

 段々と見出しに無理が出てまいりましたがこのまま進みます。

 本来であれば蝋引き済みの革用の糸を使用いたしますが、今回は簡易版として刺繍糸を使用いたします。

革用の糸も刺繍糸も太くするために沢山の細い糸を撚ってありますが、革のように厚みがある生地を縫うと糸が摩擦で切れてしまいます。蝋引きをしてあると摩擦に強く、革独特の縫い方をしても「撚ってある糸の中を針が突き抜けていく」という危険性がある程度は低減できるのではないでしょうか。

この辺りをご参考に。


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ちなみに針も専用のものがございまして、先端が尖っておりません。革を傷つけないためですね。私はズボラーの最先端をいくズボラなので刺繍針2本だ。

 このような感じで縫っていきます。まずはペン挿しを縫い付け、次に表紙を挟み込む部分、最後にリング部分の革に繋ぎ合わせるという順番です。糸の色は茶色を選択いたしました。

 端から2.5mmを縫っていくと申し上げましたがこのザマでございます。

 念のためペン3本がしっかりと収まるかどうか確認いたしました。いい感じでございました。

完成いたしました

 完成品がこちらになります。雑ですね。

 面倒なので外枠は縫わないことにいたしましたが、縫っておくと革がビローンとなるのが防げるように思います。ペンは3本しっかり収納でき、クリップ位置に合わせた高さになっております。

 いやはや、やはり少し大きめに作って正解でした。実にピッタリです。自分の癖は自分が一番理解しているということではないでしょうか(つまり雑)。ちょっとした紙なら挟むことができます。

 手帳マスターの皆様なら疑問に感じていらっしゃるかもしれません。「なぜペン挿しが表紙にある?」「書くとき邪魔だろ?」

 そうです、そうなんです。でもこれには理由がございます。

 こちらのノート、というか手帳は右面しか使わないのでございます。天下のコクヨ様から出ております「Pat-mi」という商品をパクった手帳でございまして、右側にしか記入いたしません。

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 ですので左側にペン挿しが位置しておりましてもなんら問題ございません。

 以前作った手帳カバーではバタフライストッパー(ほぼ日手帳に採用されている)をつけましたが、ペン3本を挿してしまうと1本だけ使いたいのに3本とも外さなければなりませんので。

 こちらが現在バレットジャーナルとして使用しているノートのカバーです。表裏の表紙それぞれにペンを通すループがあり、ペンを通せば手帳が開かないという仕組みのものがバタフライストッパーです。ちなみにこのカバーを作った際に残ったハラコを、今回使用いたしました。

脱ノート感

 うん、多分大丈夫、これなら手帳に見えるはず。何となく気分が上がる配色と大好きなハラコ素材、なによりも自分の使い勝手に合わせたカバー。これから先もずっとB6のノートを使い続けないとね……そういうことだね……。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 WEBコンサル・マーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトの運営を指揮。DigitalCameraWorldの認定フォトグラファー。 現在は2社5メディアの進行管理をしながら文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。