2023年は再び自作手帳に戻そうと思っている私(@saosaoyamayama)です。
しばらくジェットストリーム一択だったので、私の替芯ストックはジェットストリームだらけ。
かくかくしかじかな理由があって、以前愛用していたフリクション0.38を買おうとしたところ……。おや? ない? NAI?
スリムと多色以外の0.38mmフリクション、売ってない!!
今回は、フリクション0.38が手に入らずフリクションポイント04で妥協した私の失敗談と、0.38・0.4の太さがどれほど違うのか、ちょっとした比較画像を載せておきます。
Contents
基本的にフリクションは太い・太さが変動
左から順に……。
- フリクションポイント 04(0.4mm)
- フリクションスリム 0.38
- ジェットストリーム 0.38
用紙はロディアのリバースです。
ポイント04、太いな? だいぶ太いな? 計算上0.02mmの違いですが、ポイント04とスリム0.38は全然違います。
おすぎとピーコぐらい違います。
字が下手くそな点はさておき、「鼻」の小さな穴が潰れてしまって酸素取り込めない感じがします。窒息寸前。
そもそも論として、フリクションは太い。しかも使っていくうちに太さが変化します。
なぜフリクションポイント04を買ったのかって話は最後に出てきます(ココからジャンプ)。
フリクションは水っぽいのがデフォルト
フリクションユーザーは身を以って知っていると思いますが、フリクションのインクってちょっと水分が多いです。
妙な濃淡が付くレベルでシャバシャバしています。これにはメリットもデメリットもあると感じています。
メリット
- 力を入れなくてもスルスル書ける
- 味が出る
- かすれない
- 消しやすい
デメリット
- 薄い
- 見にくい
- 小さい文字が書きにくい
- 紙面が騒がしい
通常筆記ではとても書きやすいです。ガガガーっと書いてもかすれないし、濃淡の「濃」もそれほど濃くないので消しやすい。
濃淡を楽しめるっていう意味では、もしかすると万年筆に近いものがあるかも!? いや、それはないか……。
一方、ミニ6穴手帳に小さな文字を書き込みたい場合、水っぽさのせいで線が太くなり、文字が潰れてしまいます。
それと、濃淡が出ることで紙面全体が落ち着かないんです。ちょっと男子! 静かにして! みたいな。
とはいえ……最初に載せた画像の中で、フリクションスリム0.38はあまり太く見えませんよね。それだよ、それ💢
フリクションは太さが変化するから使いにくい
フリクションスリム0.38は、少年野球のスコアブックを書くのにちょうどよかったんです。スコアのマス目、小さいんですよね〜。
約5年間、0.38の替芯を買いだめして頻繁に入れ替えて使い倒していました。当時は手帳用にフリクションノックビズを使っていて、替芯はどちらもスリムだったので都合がよかった。
ノックビズ、たっけーなぁ……と思いつつ一目惚れしたので東急ハンズで3色買いました。
数年にわたって使い倒した人間の感想なので、多分的外れではないと思うので書いておきますが。
使用開始直後の線の太さが不満でした。
使い始めは結構太くてシャバシャバしています。使っていくうちに細くなって、最初に載せた画像ぐらいになります。色も濃く変わってくる。
細い線で書きたいから0.38を買っているのに、しばらくの間は0.38として使えない。
試合の途中で芯を入れ替えると、5回と6回で線の太さが違いすぎて、別のペンを使っているように見えるんですよね。それぐらい太さが変化します。
フリクションポイント04とは何なのか
今回新規で購入したのはフリクションポイント04(赤・青)です。
シナジーチップを採用している本製品は、今まで使っていたフリクションスリムとはペン先が異なりました。
フリクションペン先比較
赤がポイント04(シナジーチップ)、青がスリム0.38(コーンチップ)です。ペン先が全然違いますよね〜。
ポイント04のペン先を見て思い出したのがハイテックCコレトでした。学生の頃めっちゃ使ってた!
当時細字ペンの代表格だったコレトですが、ペン先が潰れそうな感じがあって好みが分かれていた記憶。
でも、ポイント04はコレトとはまったく違う書き味で、書きやすさはポイント04が断然上でしたね。
つーわけで、シナジーチップは細字を得手としているんだと思います。じゃあ、ポイント04はどうしてこんなにも線が太く、水っぽくなってしまうんだろうか。
水っぽさは「フリクション×細字×ノック式」に適合させるため?
水分を多くせざるを得ないのかな? と思ったんです。わかんないですけどね。PILOT公式が「仕方ないから水っぽくしてあります」って書くわけないから。
フリクションのインクは通常のインクよりも粒子がデカいって聞いたことがあります。当然インクは詰まりやすいでしょうし、乾きやすい。
実際、フリクションスリム0.38を使っていて「カリカリ」とした引っかかりを感じることがよくありました。まだインクが残っているのに書けなくなることも。
私が使っていたペンはスリムノックビズと多色、どちらもノック式(キャップがない)なのでインクの乾きやすさは否めないと思います。
おそらくフリクションポイント04は、キャップレスでも乾きにくくて書きやすさが持続するように作られているんでしょうね。
確かに書き味はいい。同じシナジーチップのハイテックCコレトとは比較にならないぐらい滑らかです。
だけどハイテックCコレトとはインクが違います。
粒子がデカいフリクションインクのインクフローを維持するために、あるいは乾きにくさを維持するために、ある程度の水分が必要なんでしょうね。だから線が太くなってしまうわけです。
フリクションポイント04は線の太さが変化しない可能性も…
スリム0.38はカリカリ感やインク詰まりがありました。これらはインクの乾きに由来すると思うんです。
インクから水分が抜けていくから、時間の経過とともに文字がどんどん細くなって、インクの色も濃くクッキリとします。
一方、ポイント04はインクの水分量多め&シナジーチップでインクが乾きにくい(と考察)。
それなら、使い続けていても水分が減りにくく、線が細くなったりインクが濃くなったりすることもない(ないとは言わないけれど変化が少ない)ですよね。
つまり、私が試し書きした「初期値」が維持される可能性が高い。維持されるってことは……。
フリクションポイント04は太い。
これが結論になっちゃいますね。
なぜフリクションポイント04を買ったのか
2022年前半は自作リフィルのシステム手帳を使っていました。
ペンの芯はジェットストリーム0.38(赤・青)です。ペン自体はLamy Safari(赤・青)なんですけどね。
ジェットストリームはインクフローがほぼ一定で線が細く、小さな文字が書けるので、こちらも替芯買いだめしています。
書き味最高、色も濃くて好き。魔改造Lamy Safariにピッタリなんですが……。
消せない!
消せないから、間違えたところをグジャグジャって消して、どんどん見た目が雑になっていって、あーもう手帳やーめたってなる。
じゃあフリクションスリム0.38使えばいいじゃん。って思うじゃん?
短い! 魔改造ラミサファをさらに改造しないと使えない!
もはやただのワガママでしかない……。
現在フルレングス(111mm)のフリクションは0.5mm〜のラインナップなんです。0.38は製造されていません。
そこで見つけたのがフリクションポイント04です。全長111mm。
「0.38と0.4なんて、たった0.02mmの差でしょ? 0.02mmって誤差じゃん?」
こうした妥協により、フリクションポイント04を購入したわけです。そして太さに愕然とした、という経緯がありました。
Lamy Safariの魔改造についてはこちらの記事でやっています。
自作リフィルのお話は以下で読めますよ〜。テンプレもあるよ。