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2018年までは自作手帳の試行錯誤に追われており、最終的には冊子差し替え式セパレート手帳を自作した私(@saosaoyamayama)ですが、それ以降はMARK’SのEDITに浮気していました。

ミニ6穴のセパレート手帳を作りましたが、紙が安定しないので外出先でストレスになり、一旦休止。そのあたりのウンチクは下の記事にあります。

だったら6穴ではなく中綴じの薄い冊子を何冊も作って、差し替え式セパレート手帳にしたらどうか。結果的にこれを採用し、長いこと使っていました。

それなのに、なぜ市販の手帳を使うことになったのか。それは、自作手帳のメリットが微妙に失われていることに気付いたからでした。

誰の役に立つかわかりませんが、手帳に求める条件を満たした上でどう使っているか、使っているリフィルやDLリンク、本体の仕様などなど書いておきます。

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自作手帳に求める条件を今一度考える

MARK’S EDIT B7変形という希有な存在で小口がなぜかシルバー

市販の手帳を1月から12月まで使い切ったことがありません。でもその理由が「飽きたから」だったことはないんです。

しっかりと綴じられた素敵な手帳、文具ラバーが「飽きる」はずない。じゃあ何だ?

市販のノート型手帳は、発作のようにわき上がる「こうしたい・こう書きたい」に対する臨機応変さに欠けるんです。自作の差し替え式手帳も、やっぱりこの部分が足りません。

そこで2021年秋、自分が求める手帳についてもう一度考えました。

  • やっぱりセパレートがいい
  • ミニ6穴のサイズ感
  • システム手帳がいい(差し替えノートに6穴パンチもOK)

このあたりに落ち着いたわけです。理由は2つあります。

便利ツールの増減・差し替えに対応したい

市販の手帳の巻末にある付録的リフィル、使っていますか? 単位変換表や路線図、時間割表、最近はトラッカーが増えているようですね。1年分のリフィルセットを購入すると、求めてもいない情報リフィルが付いてくることがあります。

レイメイ藤井さんは単品で販売してくれています。こういうの増えればいいのにと思いつつ……。自分で作ります。

万人に必要なわけではないので、セット売りしなくていい。でも私にとって必要な情報は手帳に入れておきたい。でも市販されていない。

単位変換表程度なら印刷してメモページに貼ればいいけれど、自分用の情報を何種類もデータ化して印刷して貼り付ける……のは面倒です。また時間とともに情報が増えていくなら、それを見越してページを空けておかないといけません

でもシステム手帳は任意の場所にいくらでも、1枚単位でページが増やせます。必要なければ外すだけ。「こんな情報も入れておきたいな」と思ったら手書きで追加すればいいんです。

落ち着いて書き込みたい

スケジュールは走り書きします。見返すことはほとんどないので。でも便利ツールは何度も見返すし「数字」を扱うものが多いので(私の場合)、ちょっと丁寧に書いておきたいわけです。

しかーし。ノート型手帳は左右のページ間に段差が生じるので書きにくい。特に1日1ページの手帳のように厚みがあるものはそうですよね。それと、スケジュールを見ながらメモしたい、なんてときもノートは面倒。

システム手帳なら、使いたいページだけリングから外して書けます。

2022年の自作手帳はこんな感じ

2022年と書きましたが、実は2021年の10月から使い始めました。

スケジュール管理機能と、よく使う参照データや記録、勉強、とにかく詰め込んでいます。その中の一例をちらっと載せておきます。

スケジュール管理はセパレート

間違えても気にしない

スケジュール管理は上下セパレート型、ウィークリーは見開きを採用しました。セパレートは、ザックリ書き込んだ月間予定を週間に落とし込むのが本当にラク。

またウィークリーページを前方に戻していけば、3月のマンスリーの下に4月、あるいは2月を並べて確認することもできます。

月曜始まりは絶対譲らない! フリーランスだと曜日は関係ないかなと思っていましたが、クライアントさんのほとんどが土日休みです。

自作手帳だと自分のライフスタイルに合わせてデザインできるのも利点ですね!

よく使う参考データ

手数料がめちゃくちゃ複雑

今のところ参考データとして書き込んでいるのは以下。

  • 各種手数料
  • 用紙サイズ
  • noveRe:(文章サービス)の料金一覧
  • 高校受験の日程
  • PC周りのケーブル接続状況

滅多に書き直しが生じないものがメインです。追記することはあるかもしれないですね。

noveRe:は読後感想と校正のサービスですよ〜。

noveRe:

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収入関連のメモ

2022年はまだ空欄

クライアントごとの月別報酬を記入して、月間合計と年間累積を書きます。

振り込まれた金額が本当に正しいか、手数料込み・抜きでいくらか確認して、弥生会計に入力する流れです。今は扶養を抜けましたが、扶養範囲で働く場合はこのメモがめちゃくちゃ役に立ちます。

仕事のモチベーションアップにもつながるページですね、アハハ。

コーディングの参考メモ

独学大好き

基本的なCSSやSCSS、アニメーションなどWebコーディングについてメモしています。「どう書くんだっけ……」と思ったらここを見れば、大体解決するっていうレベルまで育ちました。

滅多に使わない情報は書かず、基本的なことやしょっちゅう調べていることだけ、まとめています。やっぱり一度でも手書きすると頭に入るんですよね〜。なので実は出番が減りつつあります。

ページの上辺にはマスキングテープで見出しを付けています。

読書メモ

綺麗に書く必要がないエリア

抜き書き」ってやつですね。青色のページ番号と抜き書きの下に、赤色で自分なりの考えを書き込んでいます。殴り書きもいいところ。

意味があるかどうかはわかりませんが、面白いです。

言葉の意味メモ

言葉は面白い

わからない言葉・深く知りたい言葉があったらじっくり調べて、手帳に書き込んでいます。「あかさたな」で見出しラベルを作って仕分け。

言葉の意味を書くと、じゃあどうしてこの漢字を使うの? って疑問が派生していってメモがどんどん充実していくのが面白いんです。

見出しラベルは丸いマステシールで代用しています。リフィルを同サイズのシールを2枚で挟む感じですね。すぐにへたってしまうんですが、フィルム付箋だとシャリシャリして逆に使いにくい。

100円ショップにいくと、大小セットが売っていますよ〜。

作ったリフィル

情報系やメモ系は基本的に手書きで無地のリフィルに書き込みます。スケジュール管理と収入管理だけPCでリフィルを作りました。

なおリフィルデザインにはcanvaを使っています。最初はスプレッドシートで作っていたんですが、どうにも余白がイマイチで……。

サイズリクエストお待ちしてますー。

canva

※canvaで作ったデザインは商用利用までOKとのこと確認済みです。

マンスリーリフィル

土日が極端に狭いので、家族の予定をメインに書きたい方には不向きかもしれません。特にミニ6穴に印刷すると、本当に小さいですよ!

年や月をどこに書くかとかは決めていません。今のところは丸いマステシールに数字を書いて貼っています。マステシールは薄いので、裏に文字を書くとき邪魔になりません。見出しラベルにも使えるし、大助かり!

ウィークリーリフィル

こちらも土日がかなり狭いです。書き込む内容が平日の仕事メインなので私は問題ないのですが……。

曜日だけ印字していて、日付はどこに書いても大丈夫◎

年間収入の記録

洋服に書いてある数字は「月」ですね。1月〜12月まであります。枠を作っただけなので、どこにどう書くかはご自由に。「Yearly Income」を消してしまっても。

canvaのイラスト素材がかわいいっす。

用紙と印刷について

LIFEのノーブルリフィル(無地)を使っています。厚手なので印刷が裏ににじむことは今のところありません。

万年筆との相性もいいので、フリーのメモにも最適ですよ〜。

印刷ですが、EPSON EP801AWではユーザー定義でミニ6穴(128mm×80mm)を登録し、ふちなし(はみ出し標準)で印刷しています。パンチ穴の分は考慮してデザインしていますので、印字位置の調整はしなくて大丈夫です。

私が使っているEPSON EP801AW、ユーザー定義用紙はリア側手差し限定、しかも1枚ずつしか印刷できないんですよ……。

手帳本体の構造

カバーは5年ぐらい前に自作

カバーは5年ぐらい前に、MARK’S EDIT用に作ったものです。それがなぜかコクヨの「紳士のノート」にジャストフィットでしたね。

焦げ茶のハラコとブルーのスエードを組み合わせたバタフライストッパー仕様。ハラコもスエードもハゲハゲなので、作り直す予定です。全く同じ色・素材の革を仕入れました!

紙製の貧乏仕様

貧乏仕様

お見せするのをためらう貧乏仕様なのですが……。ちょっとしたモノが挟めるようにしてあります。

自作カバーのサイズに合うシステム手帳が市販されておらず、バインダー金具(一番小さなもの)だけ購入しました。

土台には固すぎず柔らかすぎない紙を使い、ページ枚数が増減しても困らないようにしています。今回はネット通販で箱に入っていたサンクスカードを流用しています。うわーなんか……。

バインダー金具は容赦なく紙にビス留めしています。カバー裏の構造を見てわかるとおり、カバー自体に穴開け・ビス留めしなくても問題ありません。

サイズ調整が必要ですが

見出しもリフィルもはみ出る

もともとミニ6穴用に作ったカバーではありません。そのためカバーからリフィルと見出しラベルが少しはみ出してしまいます。

新しく作り直すときはもう少し幅を広くして、見出しラベルまで収まるように作りまーす!

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 WEBコンサル・マーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトの運営を指揮。DigitalCameraWorldの認定フォトグラファー。 現在は2社5メディアの進行管理をしながら文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。