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横浜市消防局が開催している「救命講習」というものがある。

結構幅広い年齢の希望者が参加できるもの。

半日で終わる普通救命講習は、成人救命のものと小児救命の二種類がある(はず)。

丸一日かけての上級救命講習は、成人・小児救急と搬送や応急処置なども学べる。

 

もう現役は引退したものの横浜市消防局で定年まで勤務していた父に相談したところ、

「どうせやるなら上級」

と言われたので上級講習を申し込んだ。

講習料は1500円と格安。

ゆうちょ銀行への振込だが、ネットバンキング使用者なので楽ちん。

 

受講動機は少年野球

 

少年野球で部員が負う怪我は主に骨折、捻挫、切り傷など。

命にかかわるような大怪我というのはあまり想定していなかった。

実際、長男は5年間少年野球を続けているが、部員が骨折したのが1回、捻挫は数知れずかもしれないけれど。

入部時には「スポーツ保険」に加入するので怪我による通院費や入院・手術費用の保障がある。

勿論「死亡保障」なんていう縁起でもないものもあるわけだ。

 

少年野球で死亡?熱中症とか?

 

実はものすごく稀なケースではあるけれど「心臓震盪(しんぞうしんとう)」での死亡ケースがあるという。

球速60キロというさして早くもない球が、心臓の拍動のある一瞬に、ある一点に直撃したときに起こるらしい。

稀なケースではあるけれど、それに見舞われてしまえば命が危ない。

心臓が痙攣を起こして血液を送り出せず、脳は虚血状態となる。

放っておけば後遺症が残るし、何もしなければ死に直結。

 

処置が早ければ命が助かる可能性があがる。

でも救急車を待っていてはダメ。

心臓の痙攣や心停止に関しては「今、そこで、すぐに」が大切。

 

救急救命士でも消防士でも看護師でも医者でもない私たちにできることはAEDの使用と心肺蘇生だ。

 

そこで、ちょうどスポーツ保険の係を務めていたことやチーム唯一の医療技術者ということもあって、心臓震盪とはなんなのか、起きた場合に周囲はどういう行動をとったらいいのか、調べて印刷をして野球チームの総会で配布した。

運転免許をとる際に救命講習を受けたが、小児の救命なんて知らない。

大人と同じでいいの?とか疑問は尽きなくて、調べまくった。

主な練習場所ごとのAEDの設置場所も記載した。

 

さっさと総会を終わらせて飲み会に移行したい空気の中で説明をしたが、これが案外好評で。

ちょうどチームのホームページを作った(これも私)ばかりのタイミングだったのだが、とあるコーチが言った。

 

「AEDの講習受けた人がいますよ、とかホームページに書いてあると安心感増しますよね」

 

確かに、お隣のチームは「監督の車に常時AEDを積んでいます」とホームページに書いていた。

使えるのかどうかは知らないけれど。

AEDの設置箇所が増えている現在、チームでAEDを持っている必要はないかもしれないけれど、いざという時に正しい安全な方法で使用できる人がいるのはとても強みなのではないかと。

 

そこで、チーム運営に積極的に参加しているもう一人の保護者Tさんとともに、救命講習を受けることにした。

 

講習費用のでどころは

 

心臓震盪のことを知らなければきっと講習を受けることはなかった。

少年野球チームに子どもをいれていなければ講習を受けることはなかった。

それゆえに当初、講習の参加費は部費から出すべきなのかと考えたが……。

 

部のために講習を受けるのか?

勿論、子どもたちの命を救いたいけれど、街中で緊急事態に遭遇したとしても積極的に救命処置をしたい。

それに、部費で講習を受けることで「チームのために受けた」と思われてしまう上に、いざという時残念ながら……ということになった場合にものすごく、ものすごく自分を責めそうな気がした。

 

というわけでTさんともお話をして、自腹で講習を受けることに。

消防署長の印入りの修了証が交付され、名前が登録されるが、ホームページには名前は出さず、講習修了者が二名在籍しているということだけ記載することにした。

 

実際の講習に関しては次回ということで……。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。