• Reading time:26 mins read

3年半ぶりに「手持ちの紙でインクの裏抜け」検証!!

今回はガラスペンを使ってチェックをします。前回の検証(EF軸メイン)は以下のエントリーからどうぞ。

万年筆とじっくり向き合う時間が取れず、インクの入れ替えしている間に2023年を迎えそうなので、今回はガラスペンを使うことにしました。

前回、同じ用紙・同じメーカーのインクでも使う万年筆のニブやインクの色によって裏抜けしたり、しなかったり、条件を1つに揃えるのは難しいなと感じました。

少しでも不確定要素を取り除いて検証できれば……と思い、ガラスペンを使ったわけです。でも、やっぱり難しい……。

何らかの判断材料になればいいなと思っております!

※本記事はアフィリエイトサービスを利用しています。

今回のラインナップ

前回は手帳に万年筆を使うことを主軸に「手帳によく使われている用紙」を多めに採用しました。

今回それらが手元になかったので、一部を残してご新規用紙をチョイスしております。

北一硝子のガラスペン

美しすぎる……。

北海道小樽市にある北一硝子で購入したイタリア製のガラスペンです。インクを吸い上げるとめちゃくちゃ綺麗です。上の写真はPILOT 色彩雫『冬柿』を吸った後。

北一硝子は通販しないって聞いたんですが、通販ページあるじゃん……。

北一硝子

北海道小樽で手作り硝子の製造、販売を行う北一硝子の公式サイトです。

ペン置きは津軽びいどろの箸置きで代用しています。こちらはプレゼントでいただきました。

undefined

津軽びいどろ

季節を彩る硝子工芸品「津軽びいどろ」のWEBサイトです。ブランドコンセプトや商品の魅力を紹介しております。日本独特の四季の色にこだわり、巧みな技術・技法で職人たちの手で作られた色とりどりの魅力をご覧ください。

※ガラスペンについては別記事で語る予定です。

インクは6種5メーカー

検証に使ったのは以下のインクです。

  • ONLINE/royal blue(顔料インク)
  • TWSBI/鳳藻
  • Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • PILOT/恵比寿
  • 文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • PILOT/色彩雫 冬柿

ONLINEのみ顔料インクです。顔料インクは用紙に染みこむのではなく表面に定着するので、裏抜けやにじみが少ないといわれます。前回の検証ではモレスキン以外でほぼ裏抜けしませんでした。

なお前回はPILOT『冬柿』に苦しめられる用紙が目立ったので、今回もエントリーさせましたよ〜。インクについては最後にまとめて記載しています。

用紙は7種類

薄いものから厚手のもの、ちょっと変態チックなものまで揃えました。

  • 金谷文具/SEATTLE NOTEBOOK
  • IWI/TAKUMI 和紙ノートブック
  • LIFE/ノーブルリフィル
  • LIFE/ノーブルノート
  • RHODIA/No.11 ブロックメモ
  • MARK’S/EDiT スプール
  • そ・か・な/グラシンミニ原稿

おおよそ厚さ順に並べてみました。詳細は検証結果とともに記載します。

いざ検証じゃ!

ガラスペン
「蜂」の色

ガラスペンは、インクをどの程度吸わせてどの程度落として書くかでインクのノリに差が出るので、以下のルールを適用しました。

  • ペン先半分ぐらいインクに浸ける
  • 浸ける時間は3秒
  • ボトルの縁で3回拭う

またガラスペンはペン先にスリット(溝)が複数あり、毛細管現象でインクを吸い上げています。どのスリットを接地(接紙?)させるかでインクの出方(文字の太さ)が異なるわけですが、さすがにそこまでコントロールできませんでした。ご容赦くださいませ……。

金谷文具『SEATTLE NOTEBOOK』

B5サイズで128ページ、しかも紙が厚いので表紙含めて2.2cm厚のデラックスノートです。友人がプレゼントしてくれました。

シャーペン書きをためらうぐらいザラつきが強く(でも書けますよ)、手触り・見た目ともにクラシックな印象です。 

それでは比較。スマホ閲覧の場合は、画面横倒しのほうが見やすいかもしれません……。

比較のため裏の画像を反転して重ねています

「鳳藻」と「黒蜥蜴」は、インク溜まりの個所が裏抜けしますね〜。一方、どう見ても溜まっている「静岡蜜柑」の「S」はセーフ。でもよく見ると「L」の左下が裏抜けしています。

インクが溜まる部分というよりも、重ね書きした部分が裏抜けしているのかもしれません。「鳳藻」は「鳳」の中身が重ね書き状態ですし、「黒蜥蜴」は誤字を消すために何度か斜め線を重ねました。

用紙の手触りからして繊維の密度は高くないので、インクを重ねれば重ねるほど裏抜けしやすくなるのは当然ですね。

  • 良:ONLINE/royal blue
  • 不:TWSBI/鳳藻
  • 不:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 可:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 良:PILOT/色彩雫 冬柿

※「不」は裏抜け、「可」は許容範囲、「良」は抜けなかったものとします。

このノート、日記&愚痴帳なんですね。初期はLAMY safariのEF(極細)× 黒蜥蜴でガンガン書いていました。以下がその画像。

ペン先で紙を削っている感覚が強く、インクが溜まりやすい「とめ」部分の裏抜けが多く見られます。盛大な裏抜けはありません。

紙を削ることがなくても、太字(ガラスペンしかり)でインクフロー絶好調だと裏抜けしやすいのかもしれません(当然っちゃ当然なんですが)。

こういう荒い紙で、ペン先EFを使ってガリガリ感を味わいながら愚痴をぶちまける。最高のひとときです。

IWI『TAKUMI 和紙ノートブック』

  • IWI和紙ノート
  • IWI和紙ノートの中

2022年ペンハウスさんの福袋に入っていた和紙ノートです。帯に「For Fountain Pen」とあったので、裏抜けするはずがない!

しかし、和紙ってインク染みそうじゃないですか……。だって習字のとき、新聞紙敷くじゃないですか。どうなんでしょうか。

濃淡が映える

裏抜けなし!パーフェクト!エクセレント!

書いているそばから細かい繊維にインクが染みていくのが見えたので、こりゃまずいなと思っていたのですが、裏抜けはありません。

  • 良:ONLINE/royal blue
  • 良:TWSBI/鳳藻
  • 良:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 良:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 良:PILOT/色彩雫 冬柿

インクの良さをうまく引き出しているように感じました。たとえば「黒蜥蜴」はインク溜まり部分に紫の成分がわずかに浮いているんです。

それと静岡蜜柑。ほぼ茶色にスキャンされていますが、実際は黄土色〜黄色を行ったり来たりです。インクをうまく拡散してくれるのか、グラデーションがとても綺麗。ちょっと金色っぽくも見えて、パールとかラメ使っているんじゃないか疑惑が浮上するレベル。

繊維ににじむと和紙らしさがより際立ちますね。

紙の質感はこの画像でよくわかるかと思います。どう見ても裏抜けしそうな和紙感。

にじみにビビって筆圧が軽くなってしまったのかも……と思って筆圧も確認してみました。

跡がつく程度には筆圧をかけていますね。それでも裏抜けなし!

適度なざらつきがあってガラスペンでも書きやすい。おそらくEF軸で書いてもガリガリしすぎることはないと予想。確かにこのノートは万年筆向けだなと思います。

LIFE『ノーブルリフィル』

自作のセパレート手帳のリフィルとして大活躍している、LIFE「ノーブルリフィル」です。Lライティングペーパーというオリジナル用紙で作られています。

いつもはLAMY safari ローラーボールにジェットストリームの0.38を入れた魔改造ペンで筆記しています。万年筆を使うのは……前回の検証以来かもしれません!

黄ばみはスキャナのせい

スキャンすると黄色が強くなってしまいますね……。でも、でも裏抜けはしていません!

  • 良:ONLINE/royal blue
  • 良:TWSBI/鳳藻
  • 良:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 良:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 良:PILOT/色彩雫 冬柿

前回の検証でも裏抜けナシでした。そのときはEF軸だったので、つまり細字でも太字でも問題なしってことですな。

ただ……紙質がツルツルで滑りが良すぎるのと、乾くまで少し時間がかかります。太字よりもカリカリ系極細字との相性が抜群だと思います!

それと、繊維に沿ったにじみが少ないなと感じました。「冬柿」なんか、もはやインクを乗っけているような質感です。かなりマット。

ノーブルリフィルのインク乗り

写真ではざらつきありの質感に見えますが、肉眼だと非常になめらかです。

無地のリフィルを買っておけば、ちょっとした一筆箋のようにも使える気がします。でも、レイドパターン(しましま)が入っているので好みによるかな……。

LIFE『ノーブルノート』

  • ノーブルノート

何の変哲もないノートのフリして、国内ノートヒエラルキーの最上位に立つ(私見)のがノーブルノートでございます。見た感じは普通のノートですが、触り心地が普通じゃありません。

このノートもプレゼントでいただいて、取材用に使っていました。今は思考整理用として酷使中、汚れまくって写真に撮れるレベルではなくなりました……。愛の証拠

ペンを選ばないといわれていて、取材の事前調査はシャーペンで書きまくりましたが疲れないんです。

リフィルとは異なる結果
  • 良:ONLINE/royal blue
  • 良:TWSBI/鳳藻
  • 可:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 良:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 可:PILOT/色彩雫 冬柿

裏抜けなし! に見えるのですが、実は「黒蜥蜴」「冬柿」が微妙に抜けています。「黒蜥蜴」は「P」の上側・「黒」の左下、「冬柿」は「P」の左上。

これは、表側から見て文字がにじんでいる部分と合致します。でも「恵比寿」のにじんでいる部分は裏抜けしていません。なぜだ?

「恵比寿」は濃淡が出やすくて水っぽい印象ですが、「冬柿」「黒蜥蜴」はマットな質感で色が均一に乗ります。

以前、LAMY safari EF × PILOT 色彩雫「天色」 でこのノートに書き込みをしましたが、裏抜けはありませんでした。「天色」も濃淡が出やすいんですよね〜。

濃淡が出やすいインクは裏抜けしにくい説、浮上。水っぽいほうが裏抜けしそうですが、思い込みはよくないですね!

ペンを選ばないとはいえ、ノーブルリフィルと同様に滑りが良すぎて万年筆向きではないと思っています。

RHODIA『No.11 ブロックメモ』

  • RHODIA

前回の検証ではノート型のメモ帳を使いました。今回はガチのブロックメモです。

こちらもペンハウスさんの福袋に入っていました。ミシン目が細かくて綺麗に切り離せるのがRHODIAのいいところ!

大健闘

……ん? これRHODIAだよね? 前回「冬柿」ズブ抜けだったよね? 優秀すぎないか?

  • 良:ONLINE/royal blue
  • 良:TWSBI/鳳藻
  • 可:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 良:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 可:PILOT/色彩雫 冬柿

裏抜けはあるものの「点」程度ですね。これなら許容範囲と判断しました。大健闘ですよ!「鳳藻」のインクの溜まり方が半端なかったんですが、裏抜けしていません。

スキャン画像だとなんだか汚く見えますね。実際は発色が良くて、濃淡が出やすい「恵比寿」も(わりと)均一にインクが乗っています。

RHODIAインク乗り

発色の観点ではPILOTのインクと好相性なんでしょうか。「恵比寿」の発色は今回トップだと思います。

よくある海外製ノートのざらついた紙質で「書いている感」が味わえるので万年筆筆記がとても楽しいです。ただし、前回の結果を鑑みるとEFではもっと裏抜けすると思います。

RHODIAのブロックメモを「メモ」に使うなら問題なし。裏抜けなんて気にせずガンガン使いましょう。

MARK’S『EDiT スプール』

EDiT スプールは紙がとにかく薄い。そして手触り抜群です。つるつるしているんだけど、柔らかさというか、暖かさがあるんですよね。とても不思議な紙だなと感じています。

EDiT用に作った「NEO AGENDA II for EDiT」という用紙を使っているんだとか。EDiTの中でも1日1ページ手帳はページ数が多くて重くなるので、薄い紙を作ったそうですよ。

こちらも通常はLAMY safari ローラーボールにジェットストリームの0.38を入れた魔改造ペンで筆記していました。

にじみ方がすごい

肉眼ではここまで抜けていませんよ! パッと見て裏抜けがわかるのは「黒蜥蜴」「冬柿」だけです。「鳳藻」はギリギリ耐えています。

  • 良:ONLINE/royal blue
  • 良:TWSBI/鳳藻
  • 不:Pent/コトバノイロ 黒蜥蜴
  • 良:PILOT/恵比寿
  • 良:文具館コバヤシ(SAILOR)/静岡蜜柑
  • 不:PILOT/色彩雫 冬柿

肉眼では確かに無事なエリアが多い。でもスキャナで光を通過させたときにこのように写るってことは、実際にインクがここまで染みているんでしょうし、紙が薄いので浸透も早いはずですよね。

それでも既の所で耐えているので「良」としましょう。「冬柿」は期待を裏切りませんね……。

MARK’Sさんは専用用紙の裏抜け検証をしています。万年筆インク以外も掲載されていますよ!

EDiTのオリジナル手帳用紙は「なめらかな書き心地」が特長です

EDiTのオリジナル手帳用紙は「なめらかな書き心地」が特長です

EDiTでは、オリジナルで開発した2種類の手帳用紙を使用。その2種類は、「1日1ページ・週間ノート」用と「週間バーチカル・月間ノート」用に使い分けられています。EDiTの開発チームは、ユーザーのみなさんがより”使いやすい”、”書きやすい”手帳用紙の品質・機能を追求しながら、改善を続けています。

【番外編】そ・か・な『グラシンミニ原稿』

  • グラシン原稿用紙

ペンハウスさんの福袋に入っていた、グラシン紙を使ったミニ原稿用紙です。万年筆との相性がいいと公式サイトに書いてあったので、試しにインクを乗せてみました。

あっという間に裏側に染みそうな気がしたので、コピー用紙を敷いた上で筆記したものの……ぜーんぜん裏抜け(染み?)しません!

グラシン紙にインクを乗せる

染み出してはいませんが、インクが乗った部分は水分によって紙が縮んだようです。何となくクシャっとなっています。

グラシン紙にインクを乗せる

こちらは表側から撮影しています。「黒蜥蜴」と「静岡蜜柑」はテカテカしていますね!

インクはしっかり乾いているのでインクの成分によるものでしょうね〜。金属系の成分?

グラシンミニ原稿

紙を光りにかざすと「黒蜥蜴」の紫色が透けて見えてとても綺麗です!

総評

すべての用紙
8種類の用紙、ありがとう!

元も子もないのですが、同じインクで同じ紙に同じメーカーの同じ型の万年筆で筆記しても、「絶対に」裏抜けする・しないとは言えません。

ただ、このサイト以外でもさまざまなサイトで裏抜け検証をしていますから、自分の書き癖や使いたい筆記具、使う場面を総合して、ある程度の予想は立てられるのではないでしょうか。

今回気付いたのは、用紙の厚みと裏抜けは無関係だということです。紙の密度が低ければ厚みがあっても抜けるでしょうし、目がミッチリ詰まった紙なら薄くても耐えられると思います。

またペン先EFの万年筆ばかりで検証した前回と比較して、今回は裏抜けの発生頻度が低めでした。ガラスペンはペンを滑らせるだけで筆記できますから、紙を削ることなく書けたのでしょうね。

A6より小さいノート、特に手帳に細かく筆記する場合は太字だと書きにくいので、顔料インク or 裏抜けしにくい染料インクで細字の万年筆を使うといと思います。

シアン(青)系は裏抜けしにくい印象です。特にシャバシャバ水多め(粘度低め?)のインク!

B6以上のノートにざくざく書くとか、筆圧低めで走り書きするなら太字万年筆がピッタリ。メモだったら太字でサラサラっと気持ちよく書いて裏抜けは気にしないのが吉です。

【おまけ】今回使ったインク

6種のインク
万年筆のボトルって美しい

検証に使った6つのインクについて、ちょろっと記載しておきます。

ボトルインクって、何でこんなにも美しいんでしょうか……。

ONLINE royal blue

ONLINE
ミニボトルでパッケージが異なりました

6種のうち唯一の顔料インクです。裏抜けしない安心感で、手帳筆記に使っていました。

色は淡くて目立ちません。罫線が薄くてシンプルなノートによく合います。公的書類には向かないかな……。

TWSBI『鳳藻』

ロイヤルパープル

ペンハウスさんでPelicanのデモンストレーターを買ったときセット販売だったインクです。限定生産らしい。

紫のインクってパワー系なので使いあぐねるんですが、「鳳藻」は濃淡が綺麗に出るととても上品に見えるので、ガンガン使いたいですね!

Pent コトバノイロ 『黒蜥蜴』

黒蜥蜴
紙によって色の出方が変わる

ネーミングに惚れてネットで買いました。江戸川乱歩作品からインスピレーションを得たインクです。

黒に見えますが、公式としては「黒に近い紫」なんだとか。濃淡が出ないと紫が楽しめないので、ツルツル系用紙でインクフロー多めの万年筆がおすすめかと。

PILOT 創立百周年記念インキ 色彩雫 『恵比寿』

恵比寿
限定!

PILOT創立100周年記念で作られた数量限定インクです。こちらはプレゼントでいただきました!

七福神イメージで7種類発売され、「恵比寿」は青系担当です。緑寄りの青、といった色味でシャバシャバ系。太字だとシャバシャバ感が気になる方がいるかもしれません。

ONLINEのroyal blueと同じく、主張しないノートに神経質な文字でびっしり書きたくなるインクです。

PILOT | 創立記念万年筆特設サイト

PILOT | 創立記念万年筆特設サイト

伝統と未来への想いを周年記念万年筆に込めて。長きにわたる歴史とともに刻まれる記念すべき周年には、みなさまへの感謝の想いと未来への飛躍の願いを込めて、記念万年筆を数量限定でお届けしてきました。その蓄積された高度な技術や伝統工芸の蒔絵技術を駆使してつくられた特別な万年筆の数々を、時を遡りながらご紹介します。

文具館コバヤシ オリジナルインク『静岡蜜柑』

今回SAILOR製として検証に使いましたが、販売元は文具館コバヤシさんです。

静岡にちなんだ名前が付いているインクシリーズで、他には藤枝・翡翠・静岡茶も持っています(知人がお弁当の醤油差しに分けてくれました)。

濃淡が出てこそ魅力が見える! ということが今回よくわかりました。

文具館コバヤシのオリジナルインク | 文具館コバヤシ・コバブンネット

コバヤシオリジナルご当地インク 静岡インク (セーラー製 50㎖) しずおかちゃ、もくせい、めろん、いちごは香 […]

PILOT 色彩雫『冬柿』

一目惚れ率高し

インクブームの火付け役ともいえる色彩雫シリーズ。ミニボトル3本セットに入っていた「冬柿」です。

自分で1セット購入し、その後友人がプレゼントで1セットをくださったんですが、やっぱり『冬柿』が入っていました。綺麗ですもん、とにかく綺麗。赤でもないオレンジでもない、なんともいえない朱みが魅力です。

1点残念なのが、赤系はなかなか使える場面に遭遇しないこと。こういうのは自宅の走り書きメモに最適ですね!

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 WEBコンサル・マーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトの運営を指揮。DigitalCameraWorldの認定フォトグラファー。 現在は2社5メディアの進行管理をしながら文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。