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前回、110フィルムのネガをデジタルデータ化するのに四苦八苦した記事がこちらです。現在手元にあるのは、ネガフィルムをデジタル一眼レフカメラで撮影したRAWデータ。

今回はネガ画像をポジに変換し、撮影したときの色を復元させようと思います。ソフトはLightroom6(以下Lr)のmac版を使いました。変換させたい画像をLrの「現像」モジュールで開いたところからスタート!

ネガ画像の色を復元させる作業

PENTAX auto110 with lomography tiger

この他の作例は記事の最後に

作業スタート

まずは右サイドバーの中の「トーンカーブ」の直線を動かして、ネガポジを変換します。左下部分を左上に、右上部分を右下にそれぞれ動かす=直線の傾きを逆にするだけです。動かしてみます。

トーンカーブの直線の傾きが逆になりました。ネガポジ変換はたったこれだけ。全体的に青っぽい色に変化します。大丈夫、ここから色を取り戻していきます。

青っぽい状態はホワイトバランスが崩れている状態です。次はホワイトバランスを修正します。右サイドバーの「基本補正」にあるスポイトをクリックし、写真の中で「白」の基準としたい部分を吸い取ります。

前回の記事で、写真の余白も必ず一緒に取り込むこと、と書きました。ようは、フィルムの中で全く感光していない部分が欲しかったのです。そしてその部分こそが「白」の基準点。私はフィルム名が書かれている側の薄い水色を吸い取るようにしています。別にどこだっていいんでしょうけど。

青みが薄まり、赤っぽい色も見えてきました。次は画像をリサイズします。右サイドバー上部の点線で書かれた四角が画像サイズや傾きを変更するボタンですのでクリック。

右サイドバー「切抜きと角度補正」が出てきます。鍵マークの隣、110フィルムの場合は「4×3」の縦横比になります。フィルムに合わせて変更します。あとはグリッドに合わせて角度を補正して完了(右下をクリック)。

リサイズしたあとは、色を復元していきます。右サイドバー「トーンカーブ」の右下に小さい四角があるのでそこをクリック。そうしますとチャンネルがRGB、レッド、ブルー、グリーンと選択できるようになります。RGBは使いません。今回はまずブルーを選択してみました。

左下の点③を、高さを変えずに右方向へと動かします。そうすると右サイドバー上段にあるヒストグラムの中の青い要素が左へとシフトしていきます。ある一定を越えると、左上の小さな三角が青くなりますので、青にならないギリギリのところでストップします。

今度は右上の点④です。これも高さを変えずに左へシフトさせます。少し動かすだけでヒストグラムの右側三角が青になると思いますので、青にならないギリギリのところでストップします。

こんな感じ、黄色になりました。続いてチャンネルをグリーンに変更し、同じように点を移動させます。今度はヒストグラムの三角が黄色になると思います。

画像は赤くなりました。最後にチャンネルをレッドに変更し、同じ操作をします。三角形の色でストップしなくても、ヒストグラムのそれぞれの色の山が均一に広がったらストップ、というやりかたもあるようです。

はい、このような感じでレッドまで全てのヒストグラムを整え終わるとあら不思議、思い描いていた色に近づきました。あとはもう、通常のRAW現像と同じ操作で色味や明るさなどを整えていくだけです。

しかーし!ネガポジ変換の落とし穴があります。たとえば青みを強くしたいから青の彩度を上げると、青は動かず橙色が濃くなります。緑を濃くしたいのに茶色が濃くなったりします。明るくしたいのに暗くなったり、コントラストを強めたはずが弱まってしまったり。

ネガポジ変換で色相を逆転させているので、色に関することほとんどが「逆」です。補色の関係に詳しい方なら悩まず済むとは思いますが、そうでない場合はこのまま色の調整を進めると混乱します。

私は、とりあえずヒストグラムを整えたら、TIFF形式で保存しました。それをLrで開き直せば、通常の操作で色の調整が可能です。勿論JPGで書きだしてしまってLrで調整でもいいのでしょうけれど、JPGに手を加えるのはできるだけ避けたいですよね。

左がTIFF保存後Lrで色を整えゴミも除去したもの、右がRAWだけで仕上げたものです。大雑把な補色が分かっていても、ネガポジ変換した状態で微妙なニュアンスの色を調整するのはとても難しかったです。

植物の赤っぽさをもう少し綺麗に出したいのに、一体何色を弄ったらこの赤が反応するんだ……という感じで、本当に複雑。手間はかかっても一旦TIFF保存してからの調整をお勧めします。

PENTAX auto110でこんな写真

PENTAX auto110 with lomography tiger

横浜に二度目の雪が降った翌日、近所の公園を通ったときの写真です。

つけていたレンズは多分28mmだったと思うのですが……。公園の柵までしっかりと写っていたことにびっくりしました。天気が良ければ向こう側にみなとみらいが見える公園です。

PENTAX auto110 with lomography tiger

自宅の玄関にある飾りを何気なく撮った一枚です。逆光ですが、まあ雰囲気は出ていますね。スリガラスの質感もきちんと表現できていました。レンズ不明。

PENTAX auto110 with lomography tiger

屋根を白い雪が覆う町の景色です。一度目の雪の翌日は快晴でしたが、二度目の雪は朝も曇天のまま。カラスが二羽、マンションのアンテナで世間話をしていました。

PENTAX auto110 with lomography tiger

椿がきれいに咲いていました。指の影が入ってしまってこれは失敗作。

春に向けて花がぽつりぽつりと咲く季節がやってくるので、カメラは常に持ち歩きたいですね。auto110は本当の意味でポケットカメラなので助かります。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 WEBコンサル・マーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトの運営を指揮。DigitalCameraWorldの認定フォトグラファー。 WEBプロデューサー、編集者、ライターとしても活動中。

2件のコメントがあります

  1. T.Ebine

    Lightroomを使った画質調整方法、とても参考になりました。ありがとうございます。
    いつも某カメラショップで現像を依頼した後にCD-R化まで頼んでしまうんですが、自分の腕が悪いのが大半ではあるんですが、アンダー/オーバーの写真はやけに白っぽくなってしまい困っていました。こちらの記事の内容で調整してみたら、途端に良くなりました。
    LightroomはPhotoshopをなんとなく月額購入していてついてきてそのままにしてしまっていたのですが。。しっかり活用したくなりました。

    1. isao/yamanaka

      T.Ebine様
      この記事にコメントをいただけるとは思っておりませんでした。ありがとうございます!
      今カメラ屋さんもフィルム現像に詳しい方が減っているので、意図しない露出で現像が…というのをネットで読みました。
      私はLightroom6というAdobeに置き去りにされた遺物ですが、月額のLightroomだと霞除去が使えるかと思います。
      フィルム現像だと霞除去がかなり役に立つのではないでしょうか。お試しあれ!

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