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Luminarの「Space」って何だ?使ってみてわかった強み・弱み

2025年、Luminar Neoのアップデートで追加された新機能のひとつに「Space(スペース)」があります。

この名前からは用途がイメージしづらくて実際に触ってみたんですが、どうやら2つの役割がまとめて「Space」と呼ばれていることがわかりました。

「異なる機能に同じ名前を付けている」という謎仕様がややこしい反面、今までのLuminarにはなかった「作品整理+公開ギャラリー」 が実現できる便利機能です。

LuminarのSpaceの役割
  • ①モバイル編集データを PC に引き継ぐクラウド領域
  • ②写真を公開する「オンラインギャラリー機能」

ということでこの記事では、「Space」が何をするものなのか、どう使うのか、そして実際に使って感じたメリット・デメリットを整理してお伝えしますよー!

※本記事はPRを含みます。

Spaceの役割①:モバイル編集データを PC に引き継ぐクラウド領域

Luminarの「Space」が持つ機能の1つ目! Luminar Mobileで編集した写真を、Luminar Neoに引き継ぐためのクラウド的な役割です。

まずはLuminar Mobileで下処理→最後にPCで追い込んで仕上げる、というLuminarエコシステムの新ワークフローの軸になる部分ですね。

  • モバイルで編集した写真が自動でSpaceにアップロードされ、PC(Luminar Neo)で開ける
  • RAW・JPEGどちらも同期可能
  • 外出先でも作業を進められる
  • モバイル→PCの片方向同期(PC→モバイルは現在不可)

まとめるとこんな感じ。

クラウド領域としてのSpaceの使い方

実際に使ってみたのですが、使い始めでいきなりつまずいたので、共有しておきます。エコシステムパスを購入したのに、アプリ側でも課金を促されてしまう! という人、要チェックです

  1. スマホのLuminar Mobileにログイン・同期設定
  2. 写真を編集
  3. 編集画面から離脱(自動保存される)
  4. PCのLuminar Neoサイドバー「「Luminar Mobile」に写真が表示される
  5. PCで続きを編集して書き出す

1. スマホのLuminar Mobileにログイン・同期設定

Luminar Mobileのトップ

こちらがLuminar Mobileのトップ画面です。

エコシステムパス購入者は、まず赤枠で囲んだSpaceマークをタップしてみてください。「準備はできています」みたいなテキストが表示されればOK。

Luminar MobileのSpace

こういう説明画面が表示される、あるいは「ライセンス購入が必要」と表示される場合は、エコシステムパスが有効になっていない可能性があります。1つ前のキャプチャの右上、三点メニューをタップして設定を見てみましょう。

Luminar Mobileの設定画面

ライセンスが「ライフタイム」になっていなければ、パスが反映されていません。その場合は「あなたのアカウント」をタップして一度サインアウトし、再度サインインしましょう。

これでパスが反映されて「ライフタイム」が表示されるはずです。

Luminar Spaceの設定

念のため、「ライセンス」の2つ下にある「Luminar Space」をタップして、同期が有効になっているか確認しておくと安心です(何もせずとも有効になっているはず)。

2. 写真を編集

Luminar MobileのTOP

パスが反映できたら写真を編集しましょう。

右下のオレンジボタンから写真(ファイル)を開きます。

「ファイルマネージャー」は、スマホローカルやご契約のクラウドに接続できます。フォトギャラリーはスマホの「写真」アプリですね。

今回私は、iCloudに保存したRAWファイルを開いてみました。

Luminar Mobileの編集画面

写真をゴリゴリ編集しましょう。編集方法については過去記事で紹介しております。

編集が終わったら、左側の「<」をタップします。

3. 編集画面から離脱(自動保存される)

Luminar Space

自動的にLuminar Spaceに移動します。先ほど編集した画像がSpaceに入っていますね!

4. PCのLuminar Neoサイドバー「「Luminar Mobile」に写真が表示される

Luminar NeoとMobileの連携

ここから混乱タイムですよ〜! 

編集した画像は、サイドバーの「Luminar Mobile」というところに入っています。

「Spaces」ではないのでご注意ください!

フォルダへインポート

写真をクリックし「フォルダーにインポート」をタップしましょう。これをしないと編集できません。

5. PCで続きを編集して書き出す

Space Imports

そうするとサイドバーに「Space Imports」というフォルダができ、モバイルからの画像がインポートされます。

編集を続ける場合は上部「編集」をクリックしましょう。

という流れで使うのが、モバイル連携用のSpaceです。

良い点・イマイチな点

良い点
  • 旅先・外出先でも仮編集ができ、帰宅後に仕上げられる
  • カードリーダーや転送ケーブルを挟む必要がなくなる
イマイチな点
  • PC→モバイルの同期ができない
  • そもそもモバイル編集をしない人には恩恵が薄い

シームレス編集、という点ではとても良いと思います。ただ実際に使ってみて感じたのは「それほどメリットはないな」ってこと。

私はiPhoneでRAW撮影をしないのと、PENTAX KPがクラウド同期に対応していないので、どうしてもPCありきのワークフローになるんですよ。PC→モバイル、の同期が可能にならないと、私個人は恩恵薄いかな……。

Space の役割②:写真を公開する「オンラインギャラリー機能」

もうひとつの「Space」は、性質が全く異なります。自分の写真を作品として並べて公開できるオンラインギャラリー機能です。

SNSやブログのギャラリー機能とは違い、Luminarで編集した写真がそのままのクオリティで、(多分)枚数制限なく公開できるのが最大のポイントですね。

  • 写真を好きな順番に並べ替えられる
  • いくつでも追加・削除・差し替えが可能
  • Spaceごとに名前(タイトル)を付けて、アルバムのように管理できる
  • SNSのように自動リサイズされないので、高画質で公開可能
  • URLを共有すれば、広く公開できる

つーわけで、これらの特徴を踏まえると以下の使い方ができるぞ、と思います。

  • Instagramに載せきれない写真を「続きはSpaceへ」で見てもらう
  • 旅行アルバムをそのまま公開して友人・家族にシェア
  • フォトグラファーの簡易ポートフォリオとして利用
  • ブログやnoteの記事からリンクして作品集として使う

今までGoogle Photosなどの共有アルバムでこれらを実施していた人は、アップロードの手間が省けるかもしれませんね。1から100までLuminar完結! という人にオイシイ機能です。

ギャラリーとしてのSpaceの使い方

こちらはPCのLumimar Neoで使ってみました。

  1. 写真を選ぶ
  2. Spaceに写真を追加する

1. 写真を選ぶ

Luminar Neoのカタログ

Luminar Neoのカタログ画面で、Spaceに入れたい写真を選びましょう。

2. Spaceに写真を追加する

Luminar NeoのSpace

写真を選んだら(複数枚でもOK)右クリックから「Spaceに公開>新しいSpace」を選択。

Spaceタイトル

Spaceのタイトルを入力しましょう。

Luminar Spaceのアップロード

写真のエクスポートが始まります。編集→書き出しと同じぐらいの時間がかかりましたね〜。

Space作成完了画面

Spaceの作成が完了しました! タイトルの下にアカウント名(多くの場合は本名?)が表示されるので、名前を変えてみたんですが、反映されないんですよね……。

Spaceを見る場合は「開く」をクリックします。

このような手順でSpaceが作成できます。かなり直感的ですね! 作成したSpaceを開くと、写真の入れ替えなども可能です。

簡単にやり方を紹介しておきますね。

写真の入れ替えや追加・設定など

ブラウザでSpaceを閲覧

Spaceはブラウザで開きます。私の場合はArcで開いていますね。

写真をクリックすると、その写真が大きく表示され、矢印で前後の写真に移動しながら閲覧可能です。

写真を入れ替えたり追加したりする場合は、右下の「編集」をクリックします。

画像の並べ替え

写真をクリックすると矢印が表示されます。この状態でドラッグして写真の入れ替えが可能です。

複数枚まとめて移動することはできませんでした。地道にいきましょう。

もう1クリックすると選択が解除できます。

Spaceの編集

写真を追加したければ、右下「写真を追加」から。

それと歯車マークを押すと共有設定ができます。

Spaceの設定

設定を開いたところです。ダウンロードの許可や、メタデータの表示がコントロールできます。

良い点・イマイチな点

良い点
  • SNSのような枚数制限・劣化がない
  • 容量を気にせずガンガン載せられる
  • いくつも Space を作れるので、「テーマ別アルバム」として使える
  • 名前を付けられるので、「生きている作品集」として更新し続けられる
イマイチな点
  • アップできるのは Luminar Neo に取り込んだ写真のみ (他アプリで処理した写真は一度 Neo に読み込ませる必要あり)
  • SNSのようにコメント・リアクション機能はない
  • 写真サイズが大きいので、通信環境によってはアップロード・閲覧に時間がかかる

こんな感じでしょうか。ブラウザで閲覧することになるので、表示のスムーズさは回線速度に左右されそうです。スマホで閲覧してみると、次の写真に切り替えて表示されるまでに微妙なワンテンポが発生します。

Spaceは「ワークフロー補強+作品公開」を両立する便利機能だが用途を選ぶ!

Luminarの「Space」は、SpaceだったりSpacesだったりSpace Importsだったりしますし、Spaceという名前を冠しながら異なる2つの機能があったりと、私はたっぷり混乱しました。

LuminarのSpaceの役割
  • ①モバイル編集データを PC に引き継ぐクラウド領域
  • ②写真を公開する「オンラインギャラリー機能」

もう、今日はこれだけ覚えて帰ってくださいね!

私は②のオンラインギャラリー機能を便利に使っていきたいなと思っています。最近Instagramにツーリングで撮影した写真をアップすることが増えたんですが、同じような写真何枚もアップするのは気が引けるので、Spaceのリンクを貼って「もっと見たい人はこちらへ〜」と誘導するのがいいかもしれません。

おそらくLuminarのエコシステム(クロスデバイス)は発展途上。今後のアップデートに期待です!

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