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再度レントゲン撮影をした

酷い呼吸困難の発作を起こし、早朝に病院へ連れて行ったという話は以下の記事。

[blogcard url=”https://doit-myself.com/cat-kikan-kyodatsu-bad/”]

2015年11月。

咳がひどい。炎症は悪化しているんだろうか。

呼吸に合わせて時折口を開ける状態になり、受診しました。

レントゲン撮影。

 

レントゲン撮影でわかったこと。

  • 肋骨が折れている

獣医さん「肋骨が折れてますね、それも1箇所じゃない。高いところから落ちたりした?」

私「いやぁ、同居猫と取っ組み合いとかなら見かけますけど」

獣医さん「その程度じゃ肋骨は折れないからねー。蹴飛ばしちゃったりは?」

私「ないですね。私はないです。家族はどうか分かりませんけど」

獣医さん「まぁ、ないだろうね」

この時点で既に治癒しかけていました(肋骨は折れても勝手に治ることが多い)。

原因は分からないまま。

 

それ以外の所見は特になく、先生も「うーん」という感じ。

実はこの時すでにレントゲン像には異常が見られていたのでした。

 

酷い発作を起こした後のレントゲン撮影

前回の記事で、大きな呼吸困難の発作を起こしたことは書きました。

時系列がバラバラだったことに今さら気づき……レントゲン像は時系列順に並べていくのでご了承ください。

 

呼吸困難発作後、半日の入院。

そこでもまたレントゲン撮影を行いました。

 

レントゲン撮影でわかったこと。

  • 肋骨が折れている
  • 気管が細くなっている

 重要な部分。

気管の終末部分が細くなっていることがわかりました。

実は、咳が酷くなった11月に撮影したレントゲン写真でも、既に気管が細くなっていました。

獣医さんが数人いらっしゃる病院なので以前レントゲン像の説明をしてくださった先生とは違う方だったし、今更なんやかんや言ったところで回復するわけでもないので、黙ってましたけど。

(レントゲン写真は後日アップしますね)

 

気管虚脱の今後

気管虚脱は治らない。

 

そう断言されました。

ただ、症状が進行しないケースもあるし、薬だけでうまくコントロールできることもある。

今すぐにどうにかなってしまう病気ではないよ、と。

外科的手術ができる場合もあるけれど、あまりやらないかな、とも。

 

治らない。長い付き合いになる。

どう付き合っていくことになるのか、他の猫ちゃんはどうしているのか、WEBで検索しまくったんです。

 気管虚脱の外科治療

「外科手術ができる場合もある」

現在では大きく分けて2つの方法があるそうです。

  • ステント挿入
  • プロテーゼ牽引

いずれも高額な手術費用がかかることは想像通りでした。

 

手術をすることで、苦しみからも、発作に怯える日々からも解放されるなら……。

これから先、何年生きられるかは分からないのだから、毎月2万円の治療費を払っている方が安く済むだろうね。

だけど1週間に1度のペースで椿は苦しんでいるんです。

呼吸困難のときだけじゃない、咳き込んでるときだって苦しいはず。

根本からなんとかしてやりたい。

 

椿の症例は難しい

そこで、動物病院の先生に相談してみました。

外科手術のメリットとリスク、高齢猫への負担。

 

まず、外科手術が可能かどうかという面では、不可能だとは言わない。

年齢13歳は高齢であり、手術をすることで体にかかる負担は若い猫よりは多い。でも無理だとは言い切れない

ステント挿入で気管虚脱状態から抜け出した症例は実際にあるわけだから、絶対にやめたほうがいいと病院側から言えるものではない。

ただし、年齢以外で椿にとって心配な面がひとつ。それは、虚脱の部位です。

 

多くの犬猫の気管虚脱は、人間で言うところの喉の少し奥、気管の入り口あたりで起こることが多いそうです。

ウェブで症例を見ても、多くはその辺りです。

犬なら散歩で首輪が引っかかるような場所ですね。

この部位ならば話は違って来ます。

 

椿は、気管の終末部分が細くなっています。肺の手前です。

レントゲンで分かる通り、肋骨に囲まれた中。

つまりは、心臓や肺など重要な臓器のすぐそばなんですね。

手術に絶対はないし、気管虚脱の手術がたとえうまくいっても、その周りの臓器に何も影響がないとも言い切れない。

この部位の気管虚脱が外科手術の適応範囲じゃないわけではないけど、リスクはものすごく高くなる。

積極的に手術をする先生がいるかどうか。

 

ただし、この動物病院では気管虚脱の手術はやってなくて、必要があれば大学病院や専門の先生に紹介状を出すんだそうです。

だから一か八かじゃないけど、少しの希望があれば考えたいとか、話だけでも知っておきたいのであれば、紹介状も書くし検査のデータも出すよ、と言ってくださいました。

 

セカンドオピニオン

今のA動物病院がどうのこうの、ではありません。

セカンドオピニオンを聞きに行こうと決めた理由は2つ。

 

まず、気管虚脱について調べるうちに、偶然にも我が家から徒歩15分にある比較的新しくできた動物病院の院長先生が、呼吸器メインで学んでいらした先生だと言うことが分かったんです。

実際にその病院でもオペは実施されているそうで、その先生が椿の症例をどう見るのか知りたくなりました。

 

そしてもうひとつ。

今の治療法は妥当なのかどうか。

病院によって大きな差があるのか。

継続治療として経済面、椿への負担、通院回数などから、今よりもっといい対処法があるのかどうか。

知りたかったんです。

 

Bという動物病院の先生にメールで問い合わせをしたところ、翌日の朝には直接電話で連絡をいただくことができました。

徒歩15分とはいえ我が家は丘の上、椿を連れて行くなら車で行ける日に行くと伝えたところ、まずは検査結果と飼い主さんの疑問点を聞くだけでOK、それなら初診料もかかりませんとのこと。

症例としても知りたいケースなのでもしよければ、とおっしゃっていただきました。

 

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。