最近YouTubeに、Insta360 X5で撮ったツーリング動画をアップしております。暇を見つけてこちらのサイトにも、ツーリングログ的なテキストを残すことにしました。
ということで今回のツーリング場所は三浦市。主役は「農道」です!
冬でも凍結の不安がない三浦に走りに行きたいけれど、マグロも海も城ヶ島も飽きたぞ、という方にはもしかすると刺さるかもしれません。
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今回のツーリングコース

今回のツーリングコースはこちら。
横浜市の自宅を出発し、国道16号線で横須賀へ。途中で国道134号に入り、そのまま津久井浜・三浦海岸に出ました。この地図はちょうど海岸沿いに出たところ(右上)から始まっていますかね。動画もその辺りから収録しています。
いつも三浦を走る時は観音崎の辺りを必ず通っていたんですが、今回はパス。
ざっと以下の順番にまわりました。
- 三浦市東部浄化センター
- 剱崎砲台跡
- 剱崎灯台
- 白浜毘沙門堂
- 毘沙門湾(毘沙門茶屋)
- ループ橋
- 八景原(廃墟マンションあり)
- 岩堂山付近(眺望良好)
- 第二横須賀飛行場跡
三浦農道ツーリングログ
それでは、それぞれの立ち寄り場所(立ち寄れなかった場所も含め)を少しずつご紹介してまいりましょう。
三浦市東部浄化センター付近(立入禁止でした)
県道215号を南下すると、途中で海岸から離れてキュッと内陸に入るカーブがあります。目印がないんですが、バス停でいうと「小浜」を過ぎたあたりのカーブです。
目的地はこの道の左側なので、良きタイミングで左の脇道に入りましょう。ナビの表現を借りると「左手前方向」に曲がるイメージですね。
左手前方向に曲がる脇道はいくつかありますが、どれも狭くて「入っていいの?」レベルです。不安な場合は「黒田農園直売所」がある道まで進みましょう。ここなら「手前方向」ではないし、比較的道も広いので曲がりやすいはず。
そのまま道なりに進んでいくと、後で向かう「剱崎砲台跡」方面。今回はそちらではなく、北方面に戻るようにして細い農道を進んでいきました。詳しくは動画もしくは画像(地図)をご覧ください。そのうち三浦市東部浄化センター付近に辿り着きます。
浄化センター付近はGoogleマップで見た時に、とにかく海が綺麗で、房総半島がすぐそこに見えて、絶対にここで写真を撮るぞ! と思ってたいんですが……残念ながら関係者以外立入禁止でした。
剱崎砲台跡
「立入禁止」のプレートを見て右方向に、ガタガタ道が続いていたので、そちらに進んでいきました。本当にこれで合っているのか……と不安になるけれど、大丈夫、道は繋がっている。
地図に書き入れたとおりに辿っていくと、段々畑とそれに挟まれた狭い道が出現。まるでラピュタの世界観です。ここを軽トラが通るのか〜と考えると、農家さんのドライビングスキルが半端ない。

しばらく進むと、左手に円形のコンクリート構造物が出現します。これが剱崎砲台跡です。これが……砲台? 中には廃野菜と思しき大根が大量に投げ入れられています。
剱崎砲台跡は、旧日本軍の「東京湾要塞」の構成砲台の一つです。少し離れた場所にもう1基、合計2基あります。
首都東京防衛の要であったにもかかわらず、歴史的な建造物としての保護はされていません。円形のコンクリート製台座が残っているだけ。
以前、同じく東京湾要塞の一つである千代ヶ崎砲台跡に行ったんですが、規模の違いはさておき、保存状態、保護保全姿勢が全然違うので驚きました。
かつては国を守る要所として存在した砲台が、現在は畑の片隅で人々の生活に溶け込んでいる、というのも、それはそれで素敵な気がしますね。
剱崎灯台
砲台跡から一旦県道215号に戻り、すぐまた農道に入ります。海の方に視線を向けると、おそらく背の高い鉄塔(海事の電波施設?)が見えてくるはず。それを目印にバイクを走らせます。
車で来る場合は、灯台の手前にある「鈴木商店剱崎有料駐車場」に停める人が多いようです。路駐するスペースは無いのでご注意ください。
駐車場を横目に奥に進んでいくと、ジャンボリー浜に向かう道と、灯台に向かう道、二手に分かれます。浜に下る道は車両通行止めですし、灯台に続く道は金属のポールで制限がかかっていますので、大きなバイクは入れないかもしれません。
ポールを抜けると、灯台までの一本道は石畳です。細いタイヤでガタガタ進みます。

そして視界が開けた先、真っ白な剱崎灯台が姿を現します。背景には白波が立つ海と青い空。それを隔つのは房総半島の景色。
陳腐な表現ですが、呼吸を忘れるほどに美しい光景でした。

剱崎灯台は1871年に初点灯した西洋式灯台です。今では製造できない、全国10指に入る大きさの「第2等フレネルレンズ」を使用しています。2025年に光源がLED化されたそうですが、レンズは古いまま。
同じく第2等フレネルレンズが使われていた石川県の禄剛崎灯台は、能登半島地震でレンズが壊れてしまったらしく、現存・稼働中のフレネルレンズが見られる剱崎灯台はおそらく超貴重。博物館に収蔵される前に、ぜひご自身の目でご覧になってください。

レンズだけでなく、剱崎灯台そのものにも物語があります。もともと剱崎灯台は石で造られていたんですね。ですが、関東大震災で倒壊してしまいました。
その時に出た廃材=石を使って作られたのが、灯台に続く参道の石畳です。ですから、リトルカブで通ったガタガタ道が、初代剱崎灯台そのものだってことですね。
ちなみに、剱崎灯台の周りはちょうど東京湾と太平洋の境界に面しているんですよ! 剱崎灯台と、房総半島の洲崎灯台と結んだラインで、東京湾・太平洋が分かれているそうです。
白浜毘沙門堂
続いて向かったのが、白浜毘沙門堂です。剱崎灯台がある剱崎地区と、江奈湾を挟んだ西側に位置します。
私はナビの設定がポンコツだったので狭い農道経由で辿り着いたのですが、通常は江奈湾の美しい海を眺めながら気持ちよく走れるはず。

白浜毘沙門堂の正式名称は「持陽山慈雲寺毘沙門堂」です。本堂は慈雲寺というお寺で、同じ毘沙門地区の別の場所にあります。
三浦には「三浦七福神」が点在していて、七福神巡りも実施されているほどの知名度です。そのなかで毘沙門天は二番目の神様。知恵と勇武の守り神だそうです。
毘沙門堂の前の坂道は、車がすれ違えないほど細いんですが、この先の磯が釣りスポットになっているようで、車は結構通ります。
車が通らない時間はとにかく静か。お堂の中に一歩足を踏み入れると、「静謐」という言葉が頭を過ります。木々から垂れた長い枝が進路を塞ぎますが、それを手で払いのけるのも失礼な気がして、奥まで進むのは諦めました。
信心深い人間ではない私ですが、軽率に撮影なんてするもんじゃないなと思ってしまうほど、威厳に満ちた空気でした。
毘沙門湾(毘沙門茶屋)
白浜毘沙門堂からさらに西に向かうと、毘沙門湾があります。小さな入り江に釣り船がたくさん並んでいて、時間の流れがスローに感じました。
この景色を眺めながら食事が楽しめるのが「毘沙門茶屋」さんです。この日現金の持ち合わせが無かったのでスルーしましたが、次回は絶対立ち寄ります……。
ループ橋
ループ橋といえば……? 昨年秋に河津七滝ループ橋に行ってまいりました(もちろんリトルカブでね)。
ループ橋って全国至る所にあるわけで、実は横須賀の田浦という場所に「のの字橋」と呼ばれるループ橋があって、そこそこの知名度です。
が……今回は「三浦」に来ているので、三浦のループ橋ですよ! 特に呼称もないループ橋なので紹介しにくいんですけど……。
毘沙門湾から北に向かって農道を走ると数分で辿り着きます。規模が小さくてループ橋に見えないので見逃す可能性アリ。
ただ、茶色と緑ののどかな景色の中に、突然コンクリート製の壁が出現するので、異様ではありますね、はい。
とにかく狭いので、車の方は覚悟して行ってください。ループ橋そのものが狭いのはともかくとして、ループ橋を上った先、住宅街に抜けるまでの道がおそらくヤバイ。
この日は他に車もバイクも通らなかったので、皆さんがどのように通行しているのかわかりませんでした。
八景原(廃墟マンションあり)
ループ橋を抜けて住宅街に入ってから、再び海沿いの215号線に戻り、宮川湾沿いを走ります。
その途中「八景原(はつけばら)」と呼ばれる景勝地があるんですよね。駐車するスペースも歩道もないので景色を堪能したことはないんですが、三浦に来ると必ず通ります。
必ず通るのに、今まで気付かなかった……。マンションの廃墟がありました! 普通のマンションだと思っていたんですが、廃墟ですね〜。
この日はカメラのバッテリーがヘロヘロだったので立ち寄りませんでしたが、次回は覗いてみようと思っています。
なお八景原は、女性達の悲しい歴史が詰まった場所です。興味がある方は調べてみてください。
岩堂山付近(眺望良好)

お昼ご飯を食べる場所を探しながらふらふら走っていた時に、絶景を見つけてしまいました。詳しい場所はMAPのリンクからご確認ください。
宮川公園の二基の風車と宮川大橋、城ヶ島までが一望できました。
周りは畑が広がっているわけですが、農道の狭い下り坂を京急バスがゆっくりゆっくり下って行きました。これがまた絵になるんだ……(動画参照)。
ちょうど良いタイミングでバスが通ったので、動画に収めておきました。
第二横須賀飛行場跡

夏に一度訪れた飛行場跡です。場所としては、これまで紹介してきた三浦市の「南下浦」地区ではなく、もう少し北の「初声町」にあります。京浜急行の三崎口駅のすぐそばで、国道134号線からJA三浦市を目指して左折すればOKです。
第二横須賀飛行場跡は、海軍航空隊の小型機用滑走路として使われていたそうで、現在は農道として地元の農家さんを支えています。
航空写真や地図を見るとよくわかるんですが、海に向かって真っ直ぐに道が伸びています。ここを飛行機が走っていたわけですね……。
畑の一部をチラ見したら、青首大根が植わっていました。
剱崎砲台跡もそうでしたが、人々の生活と戦争遺構がすぐ隣にあるだけでなく、生活の中で生きている、不思議な地域です。
その他の三浦おすすめ立ち寄りスポット
ちなみに……飛行場跡から国道134号で北上すると左手にカインズ三浦店があります。その敷地内にコメダ珈琲店がありまして、バイクも停めやすいので小休憩におすすめです。
また、さらに134号線を北上していくと、JAよこすか葉山の直売所があります。「すかなごっそ」と呼ばれている場所です。
ここのソフトクリームをぜひ! ぜひご賞味あれ!
横須賀の関口牧場の牛乳を使ったソフトクリームです。びっくりなことに、真夏のクソ暑い時に食べてもベタベタしないソフトクリームです……。本当に……食べて……。

南下浦町の農道で、ビュースポットをもういっちょご紹介しておきます。
上で紹介した岩堂山付近と同じく風車が見えて、似たような眺望ではあるのですが……。ここの素晴らしさは「後ろ」です。

風車や城ヶ島を一望したら、ぜひ「後ろ」を振り返ってみてください。木々の隙間から、別の海が見えるはず。これが素敵なんです……。
こちらの写真、どこにピントが合っているのか謎な感じですが、奥の海のほうに合っていそうですね。
方向からして三浦海岸だと思うんですが、緑と緑の間に海が見えることに気付いた時は、思わずガッツポーズしたよね、うん。下調べもなく偶然気付いたのでね。
三浦農道ツーリングは小柄なバイクにおすすめ!
三浦の農道は道が狭くて行き止まりも多いので、大きなバイクで巡るよりも小さなバイクがおすすめです。「ここじゃなかった!」って時にサクッとUターンできるバイクなら、安心して楽しめるのではないでしょうか。
私は横浜に住んでいるので、原付一種でもサクッと行けるんですが、遠方からお越しの場合は原付二種がちょうど良いかもしれませんね。
ただ、三浦には良いお宿がたくさんあるので、原付一種で東側をトコトコ走りつつ、どこかで一泊して、翌日は西側を走って帰る、みたいなプチ旅行もおすすめですよ。
大人数でツーリングするなら、マホロバ・マインズ三浦!リゾートマンションがホテルになった系なので、とにかく部屋が広い。本館はちょっと高いけど、別館ならリーズナブルでっせ。
ホテルの施設(ビュッフェや大浴場など)が本館に集中しているから、別館は利便性の面でお値段安めなんすわ。
かれこれ5回は泊まったかも。
