バイクを運転する時、イヤホンを付けていますか? ナビの音、聞こえていますか? 音楽を聴いていますか? 私はナビの音声を聴きながら運転したい派です。
しかし、極力耳の穴に物を突っ込みたくないタイプなので、イヤホンは付けたくない。自宅ではヘッドホンを使っているのですが、それと同じような環境が作れないものだろうか。
作れる! 作れる! 環境は作れる! ということで今回は、Amazonで購入した激安ヘルメット用ヘッドセットをご紹介しましょう。
中古20年崩れのリトルカブ50ccだから、あまり大袈裟な物は買いたくない……と思っていた私にぴったりでした。
※本記事はPRを含みます。
Contents
STDRIVO Bluetooth5.0 ヘルメット ヘッドセット
聞いたこともないメーカー名の商品にぶち当たるのは、Amazonあるあるですね! 今回は「STDRIVO」というメーカーのヘッドセットを購入しました。
セット内容は以下のとおりです。
- ワイヤレスヘッドセット(左右スピーカー・操作ボタン・マイク)
- ベルクロアタッチメント×4枚(マジックテープのふわふわ面)
- MicroUSBケーブル
- 取扱説明書
スピーカーをヘルメットインナーに貼り付ける or 埋め込んで使用するスタイルです。耳に突っ込んだりひっかけたりする必要はありません。
左右のスピーカーはケーブルで繋がっており、左のスピーカーからは変形可能なワイヤーが伸び、その先にマイク・操作ボタンが付いています。
接続方式はBluetoothです。Amazonの商品ページには書いていなかったのですが、パッケージには技適マークが書いてありました。
ヘルメットに取り付けてみる
取り付け方は以下のとおり。
- ヘルメット内部の耳が接する面に、ベルクロ(ふわふわ)を両面テープで取り付ける。
- スピーカーのベルクロ(ギザギザ)を貼り合わせて固定する。
ヘルメットインナーに貼り付けるベルクロ(ふわふわ)は2セット入っています。ヘルメットを2つ持っている人は、それぞれのヘルメットにベルクロ(ふわふわ)だけ取り付けておけば、ヘッドセットを付け替えるだけで使えますよ〜。
通常、こうしたヘッドセットは、フルフェイスやシステムヘルメット、最低でもジェットヘルメットで使用するようです。これらヘルメットの場合、ライナー(肌に当たる布)の下に「インカムホール」と呼ばれる浅くて丸い穴が開いているものがあるんですね。ここにスピーカーを貼り付けて使うのが正解。
しかし、私のヘルメットはハーフヘルメットなので、インカムホールもありません。そもそもハーフヘルメットには耳を覆う物がないわけです。そうすると、ヘルメットスピーカーは付けられないのでは? とお思いの方、ノンノン。
私が使っているヘルメットにはファスナーで取り外し可能な耳当てが付いています。耳当ての表面は合皮なんですが、内面はベルクロのふわふわ面と似たような素材なので、直接スピーカーが貼り付きました!
ただ、スピーカーの位置が耳より少し下になってしまうんですよね。それでもしっかり音は聞こえます。
あとはマイクを口元に持っていけばセッティング完了です。マイクの重さでベルクロが剥がれるようなことはありません。

もし剥がれたとしても、スピーカー同士をつなぐコードをヘルメットインナーの下に通しているので、落下するリスクもゼロです。
接続

マイク部分はちょっとデカい親指ぐらいの大きさです。
先端にある穴がマイク、その下の受話器ボタンが電源・ペアリング・再生・停止を司ります。
そしてプラスは音量アップ・スキップ、マイナスは音量ダウン・バックですね。その下にある小さな穴はインジケーターランプで、充電中は赤く点灯します。
右側にはMicroUSBのインターフェースがあり、水が入らないようにゴムカバーでガードされています。個体差あるかもしれませんが、私の個体はこのゴムガードがなかなか……外れない! ので、毎度毛抜きで掴んだり爪楊枝を刺したりしてゴムを引っこ抜いています。
さて接続方法ですが、受話器マークを長押ししましょう。「pairing」の音声と共に接続先を探し始めてくれます。スマホ側は、Bluetoothの接続一覧から「BT headset」を指定しましょう。「connected」の声が聞こえたら接続完了です。
※実際に接続してみたのはiPhone 13 miniとiPhone SE(初代)とRakuten mini、Insta360 x5です。
音声操作
バイクを運転しながら通話することはないし、マスツーリングする仲間もいないし、正直マイクっていらなくない? と思ったんです。でも、マイクがあればナビの音声操作ができるよな〜と思って、一応マイク付きを買いました。
ただ、ナビが音声コントロールに対応していることが大前提です。私は今のところNAVITIMEのツーリングサポーターに課金しているんですが、こちらは音声コントロール非対応でした……。
Google Mapをナビ代わりにしている方は、音声コントロールが便利ですよ。音声コントロールの設定と使用方法は以下のとおり。
- GoogleMapアプリの右上、自分のアイコンをタップ
- 「設定」をタップ
- 「ナビ」をタップ
- ガイダンス音声:ミュート解除
- ガイダンスの音量:お好みで
- Bluetoothで音声を再生をオン
- 「Ok Google」でアシスタントを利用するをオン
こんな感じです。例えばナビを使用していたけれど途中で終了したい時は「Ok Google」でアシスタントを起動し「ナビを終了して」と言えば終了してくれます。
端末2台と同時にペアリングできる
このヘッドセットは、同時に2台の端末とペアリングできます。
- 1台目:ナビ
- 2台目:Insta360
こんなふうに、音源端末が2つある場合はかなり重宝しますよね〜と思ったんですが……、2台の同時再生はできません。1台目をわざわざ接続解除せずに、2台目にも接続できますよってことですね。
2台同時に「接続中」にできます。なので、途中までナビ端末の音声を出力していて、途中からInsta360に音声を録音する、なーんて時にわざわざ接続し直さなくても大丈夫。
ここが推しポイント
まずは良い点を3つ挙げてみます。
- スピーカーが薄い
- 音声がクリア・聞き取りやすい
- バッテリー持ちがいい&フル充電あっという間
スピーカーが薄い
同じような製品がたくさん販売されている中、なぜSTDRIVOの製品を選んだのかというと「スピーカーが薄い」という口コミが多かったからです。そして実際商品を手にしてみて、確かに薄い! 9mmって書いてありますが、そんなにある?
私のヘルメットにはインカムホールがないので、当初は側頭部に無理矢理貼り付けてみる計画でした。そのため、スピーカーの凸具合を最小限に抑えたくて……。
結局はヘルメットではなく耳当てに貼り付けることになりましたが、それゆえに薄いスピーカーで良かったなーと思っています。厚みがあれば当然重量も増すので、剥がれやすいだろうし、厚みによっては顔に当たって不快だっただろうし。
音声がクリア・聞き取りやすい
音がかなりクリアだな〜と感じました。もっとモゴモゴする物だと思っていたので、かなり意外。音楽を聴くために買ったわけではなくナビ目的なので「音質」という観点では評価しませんが、ナビゲーションボイスとしてはとても聞き取りやすかったです。
私はスピーカーの取り付け位置が耳より下なので、交通量が多いところではちょっとパワー不足になるかも、と思いきや、原付一種は時速30kmしか出せませんからね。走行風にも邪魔されず、「全然聞こえない〜!」なんてことには一度もなっていません。
ハーフヘルメットで使用するのがイレギュラーなわけで、フルフェイスやジェットで正しいポジションにスピーカーを貼り付けていれば、たとえ時速80km走行だろうと問題ないと思いますよ〜(不安な方は各種レビューも参考に)。
バッテリー持ちがいい&フル充電あっという間
午前10時ごろ自宅を出発してから、21時ごろ帰宅するようなスケジュールでギリギリバッテリーが持つ程度のロングバッテリーです。
また「しまった、充電し忘れてた!」と思って朝イチで充電を始めても、1時間ぐらいで満充電になっています……はやぁ……。
なお、充電しながらの使用はできないため、万が一のバッテリー切れい備えて優先イヤホンをリアボックスに突っ込んであります。が、今のところ出番はないですね〜。
ココがイマイチ
このスピーカーについてのいまいちな点は、たった2つしかありません。しかも使用にさほど支障を来さないレベルです。
ただ、人によってはこれらが致命的になるかもしれないので参考までにどうぞ!
- 片耳しか聞こえないことがある(自然解決)
- マイクが邪魔
- 接続優先度がややこしい
片耳しか聞こえないことがある
接触が悪いのか何なのか、片耳しか聞こえないとか、片耳だけ音がデカいことがあります。音楽を聴くわけでもなくナビ目的なので、片耳聞こえていれば問題ありませんが。
Amazonのレビューを見ると、この点に苦労なさっている人はいないみたいなので、ハズレを引いた可能性アリです。
※慣らし運転が必要だったのか、最近は両耳音が鳴っています。エイジング? かっこよ。
マイクが邪魔
マイクが邪魔だなと感じることがありますね。マイクだけ取り外せるようになっていたら、かなり便利だったかもしれません。
マイクを使用する予定がない場合は、ヘルメットの顎ベルトより下のほうにマイクを出すようにしています。コンビニなんかでヘルメットかぶったままお店に入る時は、マイクを首の後ろにグイッと追いやったりもします。
ヘルメットをホルダーに掛ける時は、できるだけマイクをメットの内側に向けて折り曲げて、外から見えないようにしています。千円チョイの製品なので盗まれたところで……とは思っていますが、遠出している時に盗まれてナビの音声が聞こえない、っていう事態は絶対に避けたいのでね。
このように、邪魔だとしてもある程度対処できるのは良い点かなと思います。
接続優先度がややこしい
複数端末に同時接続すると、後から接続した端末が優先されるようです。これが厄介で……。
最近Insta360 X5を買いまして、運転中でも音声コントロールで録画指示ができることを知りました。となると、マイクの出番じゃ! と思ったんですが。
たとえば出発する時にスマホ(ナビ)→Insta360の順にマイク/スピーカーを接続すると、ナビの音声がスピーカーから再生されません。スマホのBluetoothをいじって接続し直してから出発する必要があります。
運転中、マイクを通してInsta360に「録画開始!」と指示を出しても無反応。なぜなら、ナビに接続されているからですね。指示が通りません。
で、仕方なく手動で録画を開始すると、その瞬間にBT接続がInsta360優先に切り替わっちゃうんですね。そうすると、今度はナビの音声が再生されなくなります……。焦ります。
この状態だとInsta360が音声コントロールできるので「録画停止」って言えば録画が止まってくれます。だからマイクとしての機能は十分ですよ。もちろんマイクを通る音声はInsta360側に録音されますので、配信用の動画を撮りたい方でも安心。
ということで、私はInsta360のBluetoothマイク一覧から「BT Audio」を削除し、ヘッドセットのマイクをONにする=ナビ用iPhoneにだけ接続されるようにしました。
安くても十分使える!けど万が一の備えはしておきたい

リトルカブで遠出するようになって「これ導入してよかった〜!」と心から思っているのが、NAVITIMEの「ツーリングサポーター」アプリと、その指示を私に伝えてくれるSTDRIVO Bluetooth5.0 ヘルメット ヘッドセットです。
運転歴が浅いので、ナビがないといろいろ不安ですが、ナビ画面を注視するわけにもいきません。逆に、ナビ画面がなくても、ナビ音声だけあればそこそこ運転できることを知りました。
インカムじゃなくてもいいから安いスピーカーを探している方、おすすめですよ。