Threads民の距離感のバグり具合に驚いている私(@saosaoyamayama)です。
Threadsでちょろっとフリーランス関連の投稿をしたところ、極端すぎるアルゴリズムの影響を受けて、タイムラインが一気に「フリーランスのお悩みコミュニティ」みたいな状態になってしまいました。
その中で、何度も目に入ってきたのが「クラウドソーシング案件に応募しても、まったく案件が獲得できない」という投稿でした。今回このテーマで記事を書いてまいりますよ!
私自身、フリーランスとして「応募する側」を経験してきましたし、現在は複数社・複数メディアで「依頼する側」の立場でもあります(現在進行形)。つまり、応募する側の気持ちも、選ぶ側の事情も、両方を知っているんですね〜。
ということで、依頼する側は実際にどんな点を見て判断しているのか、その一例をできるだけ具体的に書いていこうと思います。
なかなか案件が獲得できずに「もう諦めよっかな……」と感じている方、ちょいと待って! スキル以前のところで損をしていないか、一度「基本」を見直してみてください。
Threads民はこういう長文、読みに来ないだろうな〜(クソデカ声)。
以下に音声要約を貼っておきますが、ちょっとポイントを外している気がするので、できれば記事をご覧いただきたいです……。
文章を読むのが面倒な方は、Notebook LMのポッドキャストでお楽しみください!
※本記事はPRを含みます。
Contents
今回のお話の前提

今回は、以下のようなお悩みを抱えている方に向けて書いています。
- クラウドソーシングに応募しても反応がない
- ポートフォリオを提出したら音信不通になる
- テストを受けても継続に繋がらない
- 「未経験歓迎」と書いてあるのに落とされる
また、私が「依頼する側」として担当してきた案件は、主に次の2種類です。
- Webライター:特定ジャンルのSEO記事ライティング
- グラフィックデザイナー:特定ジャンルのインフォグラフィックスやアイキャッチ制作
さらに、案件公開から継続決定までの流れはおおむね次のような形でした。

- クラウドソーシング上で案件公開
- 応募文面やポートフォリオを見て一次選考
- テスト(有償)制作依頼
- 納品物チェック・修正依頼(テストでも修正依頼します)
- 合否判定
- 応募者に結果を連絡、依頼条件を再確認して本依頼へ
クライアントによって細かい違いはあると思いますが、自分が関わってきた会社では、ほぼこの流れでした。自分が駆け出しフリーランスだった頃も、どの案件にも有償テストがあって、その結果によって継続が決まっていたので、珍しいものではないはず。
そのため、今回は「テストあり・継続前提」のWebライター/グラフィックデザイナー案件について、どんな人は選考に通りやすい・通りにくいのか、採用側は何を見ているのかについて、ざざーっとまとめました。
あくまで一例にはなりますが、今お悩みを抱えている真っ最中のフリーランスの方が、何か一つでもヒントを見つけて帰ってくれるといいなと思っております。
こんな人はテスト前に落としています

クラウドソーシング案件では、まず「テストまで漕ぎ着けるかどうか」が重要です。言い換えると、テスト前に落とされてしまうのは勿体ない!
ということで、まずはテストに辿り着かずに選考落ちになる応募者の傾向をご紹介します。以下に6項目を挙げました。そんなに難しいことじゃないんですよね……。
この6項目だけで、多くの応募者が選考から外れます。それでもなお、採用予定人数の10倍以上の応募者が残ることも珍しくありません。
生成AIの普及によって応募のハードルが下がり、応募者数は確実に増えています。そのため、どの案件も狭き門なんだな……とお考えくださいませ。
条件に当てはまらない人
「パソコン・タブレット紹介メディアでの制作経験者のみ募集」
たとえばこんなふうにジャンルを限定して募集している案件にもかかわらず、未経験で応募する人が想像以上に多くいます。
「パソコンジャンルは未経験ですが、教育ジャンルの実績があります」「スクール卒業直後で実務経験はありませんが、やる気はあります」とか。こうした応募は、残念ですが選考から外します。ジャンルを限定している理由は明確で、即戦力を求めているからです。
クラウドソーシングの多くは、成果物に対して対価を支払う形の「委託・受託」で成り立っています。少なくとも私が担当している企業・メディアでは、フリーランスの育成にコストをかけません。そのため、条件に合わない方にテストを依頼することはありません。
※フリーランスを育成しますよ〜という案件は、一応あります。が、そのほとんどが「育てる代わりに低単価」ですね。
※未経験者でもポートフォリオを用意できれば採用に至るケースも稀にありますので「ポートフォリオを用意しない未経験者」の項をお読みください。
応募に必要な情報が足りていない(要項を読んでいない)
たとえば、募集要項に次のような指示があったとします。
ご興味がある方は、以下の4項目をすべて明記してご返信ください。
- 週あたり納品可能な記事数
- パソコンのOS
- ライター経験年数
- 1日あたりの稼働可能時間
このように書いてあるにもかかわらず、4項目が揃っていない応募は、その時点で落とします。理由は大きく2つあります。
- 募集要項をきちんと読み込んでいない可能性が高い
- 継続依頼ができる相手かどうかを判断できない
クラウドソーシングの仕事では、コミュニケーションの基本がテキスト(チャットやメッセージ)です。指示内容を正確に読み取り、作業に反映できない人とは、継続的な仕事が成り立ちません。
また、いくらテストの出来が良くても、「2週間に1記事しか納品できない」「他案件が多くて、1日20分しか稼働できない」なんて状況であれば、継続依頼は現実的ではありません。
そのため、テスト前の段階で「一緒に仕事ができる環境かどうか」を確認する必要があるわけです。
ポートフォリオがどれだけ優れていても、受賞歴や資格があっても、必要な情報が書かれていなければ選考から外します。
これはコンペではなく継続案件ですから、スケジュール調整や修正依頼などで必ずコミュニケーションが発生するため、トラブルが起きにくい相手を選ぶのは当然の判断だと考えています。
ポートフォリオを用意しない未経験者
「ポートフォリオを添付してください」と明記しているにもかかわらず、「未経験なのでポートフォリオはありません」という応募は、判断材料が足りません。
未経験×ポートフォリオなしで有償テストを依頼するのは、依頼側にとってリスクが高すぎるので、選考から外します。
ただし、実務未経験でも採用に至ったケースは実際にあります。
趣味で運営していたブログをポートフォリオとして提出してくれた方がいました。ブログのジャンルが案件と合致していたことに加え、画像のクオリティが高かったことが評価され、継続採用となりました。
実務経験の有無よりも、「判断できる材料があるかどうか」が重要ですね!
プラットフォーム上の評価が低い人(特にスケジュール面)
実務経験をお持ちの方の場合、クラウドソーシングサイト上の「評価」は必ず確認しています。その中でも、特に重視しているのがスケジュールに関する評価です。つまり、納期を守れているかどうか、ですね。
納期を守ることは、フリーランスの仕事の中で最も基本的で、最も守りやすい項目だと考えています。それにもかかわらず、評価を下げられるほど顕著に悪いって、どーなの? と思うわけです。
依頼側が企業体の場合、必ず数値目標とスケジュールが存在します。公開日や納品日に紐づいて、社内外の関係者が動いています。
その前提となる制作スケジュールが崩れると、企業側はどこかで無理をすることになるのは……想像できますよね。他の担当者が残業で調整したり、社内外への説明や再調整が必要になったりすることもあるわけです。
「1日ぐらい遅れたって、どうにでもなるでしょ?」と言われたことがありますが、正気かよ! って思いましたね。この考え方が出てくる&表に出す時点で、自分の仕事がどこに影響するのかを想像できていないと判断しますよ。
評価を下げられるほど納期遅延を繰り返している人は、自身の業務管理だけでなく、クライアント側の事情を考慮できない可能性が高いため、テスト前に選考から外します。
なお納品物のクオリティ評価については、極端に低くなければ重視しません。求めるレベルはクライアントごとに異なるはずなので。それよりも、最低限の約束を守れるかどうかを見ています。
テスト前に単価アップを要求する人
テスト前の段階で、実績を理由に単価アップを要求してくる方は、優先度を下げるか、選考から外します。提示単価に納得したうえで応募している方が他にも多数いるためです。
依頼側は、会社なりプロジェクトなりの「予算」ありきで単価を設定していますしね。
他案件での実績を理由に、何も納品していない段階で単価を上げることはないと思いますよ〜。少なくとも私は一度もテスト前単価アップの場面には出会っていません。
ポートフォリオや応募文面に生成AI・コピペの痕跡がある人
生成AIによる制作をNGとしている案件では「生成AIっぽさ」を感じた時点で選考から外します。
また、応募文面の使い回しも注意が必要です。1つの文面をコピペで使い回している方、社名やジャンル名の修正漏れがあると「相手を見て書いていない」と判断されてしまうかも……。
こんな人はテスト後に落とします

テストで見るのは、成果物の仕上がりだけではありません。「継続依頼した場合に、スムーズな納品が望めるか」も確認します。
また、修正点がある=不合格、という方程式は必ずしも成り立ちません。今私が携わっているクライアントの場合、1回の修正依頼でどこまで正しい形に持って行けるか、つまり修正力の高さを見ます。
ということで、以下ではテスト制作における「クオリティ以外の不合格要因」を3つ紹介しておきます。
修正量の多さに苦言を呈する人
同じテスト案件を渡しても、仕上がりには個人差があります。修正が少ないほうが合格に近いのは当然ですが、修正箇所が多いからといって必ずしも不合格にはなりません。
ただし、こちらが修正依頼を出した段階で「マニュアルがわかりにくい」「そもそも構成がおかしい」「修正が多いなら別料金を」といった反応が出た場合は、不合格に近づきます。
修正が少ない応募者もいる中で、修正量の多さを人のせいにしている点で、継続的なパートナーとして難しいと判断するからです。
基本を調べない人
「リストがズレるのですが、どうすればいいですか」「Googleドキュメントの編集権限の付与方法がわかりません」
検索すればすぐに解決できることを、そのまま聞いてくる方もいます。これ、最近のThreadsも同じ傾向ですよねー。
テスト依頼時には「基本操作のサポートはしない」と伝えています。Google検索でサクッと解決できる内容は「基本操作」ですね。
1日に何度も質問を送ってくる方で、テストのクオリティが高かった事例は残念ながらありません。そういうものです。
納品物に生成AI・コピペ・剽窃の痕跡がある人
私が携わっている案件はいずれも、生成AIの使用を認めていません。最近は生成AIの使用を前提にしているクライアントもいますので、この辺りは案件ごとに確認が必要ですね。
コピペ・剽窃は論外! 意図せず他メディアのコンテンツに類似してしまっただけ、という言い訳は通用しないので、納品前に無料のコピペチェッカーで確認しておくのが無難です。
グラフィックについても、競合メディアのパクリみたいな画像は「バレます」。というのも、依頼する側は競合メディアのコンテンツを調べたうえで、それよりも価値があるコンテンツを作成しようとしていますので、競合メディアのコンテンツ傾向を知っているんですね〜。
ちなみに、テストにおけるこうした不正行為(違法行為)が発覚した場合、支払い無しとなるのが一般的です。当然ですよね、納品物が使い物にならないわけですから。
ご自身の力量に自信がなく、生成AIに頼って制作したい方は、ぜひ「生成AIの使用OK」の案件を探してくださいね!
クラウドソーシングには、ろくなクライアントがいないのか
クラウドソーシングには、ろくなクライアントがいない。そう言われることがありますが、必ずしも事実ではありません。玉石混交なのは確かですが、上場企業や、長期的にワーカーと良好な関係を築いている企業も実際に存在します。
手前味噌で恐縮ですが、私が参画している企業様は外部ライター・デザイナーをとても大事にしています。この企業で複数メディアを渡り歩いていますが、どのメディアでも年単位で依頼を継続しているライターデザイナーさんがほとんどです。年単位のお付き合いになると、ライフステージの変化で稼働状況が変わる人も出てきます。その場合はワーカーさんのペースに合わせて、可能な限り調整します。
途中で契約を切るとすれば、こちら都合ではメディアの縮小ぐらい。メディアを縮小したとしても、別で立ち上げたメディアにお力添えいただくケースが多いかな〜。あとは連絡なしの納品遅延が改善しないとか、納品クオリティが突然下がるとか、音信不通になるとか、でしょうか。
駆け出しフリーランスが実績を積む場として考えた場合、クラウドソーシングは今でも十分に現実的な選択肢です。ここで実績を積み、ポートフォリオを整え、そこからSNSや直接営業へ広げていく、みたいな流れに持って行くのもアリだと思っています。
ただ、やっぱり「玉石混交」なのは間違いなくて……。最近は有償のスクールに勧誘する案件が横行しているみたいですね。
私はライターとしてたくさんの案件に応募してきましたが、継続が決まる前にオンライン面談をするクライアントは1つもありませんでした。面談、必要? 結果主義じゃないの?
もしも怪しい面談を依頼されたら「最近スクール勧誘も増えているので念のため目的を教えてほしいです〜」とお伝えしてみるといいかもしれません。その時点で「じゃあ落とします」って言われたら、それは悪い意味で「当たり」でしょうね。
Threadsを見ていてよく挙がっている質問と私なりの回答
インタビュー記事執筆案件で、テスト合格→Slackに招待されたものの、前段プロジェクトが遅延しているので少し待機で、と言われたまま半年待たされ、結局案件がお流れになりました。名前は出しませんが、スタートアップ企業でした。先方としては「フリーランスなんてまた募集すればいいや」のレベルだったのでしょう。人の時間を奪って平然としているポンコツ集団は、こちらから願い下げです。
本当に応募できているか確認してみてください。クラウドワークスの場合ですが、文面の中に半角「@」が入っていたり、コピペ文面を連続して送ったりすると送信できないことがあります。確実に送信できているのに返信が来なければ、縁がなかったとして諦めましょう。
早めがおすすめです。採用人数が限られている場合は、ひとまず応募順にメッセージを捌いて、良さそうな人からテストを実施していき、人数が揃った段階でテストも終了します。テストも受けられず門前払いにならないよう、早めに応募しましょう。
クライアントによります。クライアントが企業体の場合、予算の都合上おいそれと単価を上げられません。絶対に上げないクライアントもいます。私が現在参画中の企業様では、年単位でお付き合いしてから単価アップを検討します。質・量ともに優秀かどうか確認する感じですね。1回で大幅アップはありません。「急ぎの依頼は単価10%UP」とかは、時々やっています。私自身は、年末年始のみ単価アップっていう案件を受けたことがありました。あとは、1人のワーカーに依存しているクライアントなら、単価アップはしやすいかもしれません。
案件が取れない理由は「スキル以外」にもあるってこと!
クラウドソーシングの選考において、応募文面の情報に不足がないか、条件に一致しているか、そしてコミュニケーション姿勢など、いわば「仕事の基本」が重視されていることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
またテストについても、見られているのは「質」のみならず、継続依頼できる相手かどうか、です。修正への向き合い方や自走できる人かどうか、納品物の信頼性などが判断材料になります。つまり一貫して「この人と長く仕事できるかな?」という視点で選考が行われているわけなんですよね。
クラウドソーシングは競争が激しくて、思うように結果が出ないこともありますが、視点を変えてみれば「基本を押さえた人から順に残っていく」ように見えませんかね???
Threadsでキラキラして見えるフリーランスが「普通」だと思わないでください。もっと泥臭くやっているフリーランスがたくさんいます。泥臭いからわざわざ発信していないだけです。かく言う私も未経験ライターから出発しました。単価0.4円の執筆でまずは実績を作り、それをポートフォリオにして次の案件へ……とステップアップしていきました。
こう書いても疑われそうですが、以下の記事に赤裸々に書いてあります。
※ちょっと状況が変わっているのでリライトしないとですね…。
ただ、がむしゃらにやっていたわけではなく、メッセージはできるだけ早めに返したり、急な依頼もできるだけ受託したりして、実績作り+関係性構築を心がけて続けた結果、今、準委任案件に複数参画し、自分1人なら食っていけるレベルになりました。
なかなか案件が獲得できないなぁとお悩みの方、Threadsでキラキラしたフリーランスを羨んでいるだけで「今」を変えることはできません。一度立ち止まって、スキル以外の部分もぜひ見直してみてください。そこを整えるだけで、結果は意外とあっさり変わるかも、しれませんよ。



