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検温〜全てが決まる〜

熱が下がらなければ入院延長。

そんな土壇場に立たされ、さて朝の検温。

・体温:36.8度

ヨッシャァァァァァァ!帰れる!

「下がりましたね、よかった!」

「よかったっす、アザァス!」

ただし、主治医の正式な許可が出なければ、看護師さんたちも退院の準備ができない。とりあえずは先生を待つことにする。

「あの、退院する前にシャワー入りたいんですが何時頃から入れるモンなんですか?」

「9:00過ぎないとなので、もう少し待っててくださいね」

朝ごはんを食べ、点滴の針を外してもらう。

【献立】

    • ご飯
    • しらすおろし
    • 甘露煮
    • 野菜炒め
    • 小松菜の味噌汁
    • 牛乳

傷口から血液が出てきていないか、看護師さんが絆創膏越しにチェック。

鎖骨下はナシ、鼠径部も鮮血はないので大丈夫そう。安心したのか気が抜けたのか、滅多にすることのない二度寝をしてしまった。

退院決定

先生の声でガバッと起きる。退院OKとのこと!

となると、早いとこシャワーを浴びたい。朝、そのことを伝えた看護師さんは、覚えてるだろうか。

この日、看護師さんが1人足りなかったのと、重症の患者さんが多くて手が回りきらなかったことで看護師さん大忙し。

声をかけるのを躊躇ってしまう。

同室の女性2人はベッド上安静なので「髪を洗いたい」と申し出たが「今日はごめん、無理かも!」と断られていた。

私は自分で洗えるけど、まずはシャワーを予約もせねばだし。

11:30を回ってしまった。退院の説明もされていない。このままでは午前中に退院できない。ナースコールで呼びつけるのはやはり躊躇われて、ナースステーションまで出向くことにした。

ちょうどいいところに看護師Hさん。声をかけると、部屋で待っててとのこと。

退院の説明(会計面)と、お昼は食べてから退院するかどうか訊かれた。

今の体調であまりバタバタしたくないのと、昼ごはんのときに同室の方が落ち着かないだろうから、午後退院にしてもらった。

久々のシャワー。立っているだけでフラフラする感じがして、介護用の椅子に座ってシャンプーをした。
さて、傷口とご対面!

・鎖骨下の傷:とても綺麗で、テープかぶれが少しあるぐらい。

・鼠径部の傷:絆創膏にかさぶたが貼りついて剥がれてしまったが、思ったよりも傷は小さかった。かさぶたの下が剥き出しになってしまったが、お湯はしみない。

ぬぐい切れてない血の跡やテープの跡を洗い流してスッキリ。部屋へ戻ると書類を持ったHさんがやってきた。ドライヤーを貸してくれた。

土曜なので、退院手続きは通常の窓口ではなく救急棟で行うそうだ。

手続きが終わったら領収書を持ってナースステーションに持って行く。リストバンドを切って晴れて退院とのこと。

昼ごはんを食べ終わる頃、相方到着。診察券や医療保険用の診断書を持って窓口へ。

まだ医療費の計算が済んでおらず、請求書の郵送という形になった。診断書は平日しか受け付けていないから、別途来てくれとのこと。

帰宅〜不調〜

救急棟へ支払いの手続きに行くのもなんだか胸苦しくて、歩く速度がどんどん遅くなる。

看護師さんにお礼を言って駐車場に向かうが、相方との距離が徐々に空いて行く。歩くだけでつらい。駐車場で車が出て来るのを待つ間、ずっと座っていた。

思っている以上に体はダメージを食らっているらしい。

S.Nakayama

一帖半執筆工房代表。 デジタルマーケ企業のフリーランスPMとして計9サイトのコンテンツ制作を並行指揮した経験を持つ。 現在は企業の人材育成コンサルやメディア進行管理をしながら、グラフィックデザイン・文章校閲・校正者・ライターとしても活動中。 DigitalCameraWorld認定フォトグラファー、臨床検査技師。