中古のリトルカブを手に入れ、カメラを持って撮影に行くんだ! と意気込んでいたにもかかわらず通院にしか使っていない有様です。
遠出したくてもできない理由の1つが「ヘッドライトの暗さ」でした。
ヘッドライトを明るくしたいけれど、バイクに詳しくないし、配線なんていじったことがない。
うまくいかなかった時にタイムマシンが使えないと困る(ここ重要)。
このような駆け出しカブ主を救ってくれる記事を見つけたので、早速部品を購入してヘッドライトを交換しましたよ!
こんな人の参考になるかも
リトルカブの記事って少ないよね、ヘッドライトを交換したいけど不安なんだよね、というビギナーカブ主さん。
Contents
参考サイトと作業の流れ
まずヘッドライトの交換方法を詳しく教えてくれたサイトが「ムサレタイ」さんでした。
何が素晴らしいって、カブ側の配線を一切いじらないこと。つまり、失敗してもタイムマシンが使えるンですよ!
ただ、端子のかしめがよくわからなかったんですよね。
電気関係に抵抗がない方なら「ムサレタイ」さんのサイトだけでスイスイ作業が進むと思います。
端子の加工の細かな部分については「DIYラボ」さんの記事を参考にしました。
端子をいじる作業は不安が多かったこともあり、当サイトでは作業工程の写真を多めに撮っておきました。
いつもながら文章はハチャメチャですが、写真を見ながら作業すればまあ、何とかなると思います。がんばりましょう。
作業の流れ
リトルカブのヘッドライト交換の流れは以下のとおりです。
- LEDヘッドライトの端子を加工する
- リトルカブの現ヘッドライトを外す
- LEDヘッドライトを仮接続して点灯テスト
- LEDヘッドライトをリトルカブに収納する
こんな感じで進めていきまーす。
必要な物品
購入が必要なのは以下の3つです。
- バイク用LEDヘッドライト
- 平端子 250型+スリーブ
- 絶縁テープ
絶縁テープはご家庭にあるかも? しれませんね。
バイク用のLEDヘッドライト
まずはバイク用のLEDヘッドライトです。Amazonで買いました。
リトルカブのヘッドライトは「交流」(あるいは交流&直流兼用)を選ぼうね! と参考サイトに記載があったので、DC&ACのものをチョイスしています。
30Wのライトもあったんですが、リトルカブのレビューがあった40Wを購入しました。
平端子+スリーブ
続いて平端子+スリーブです。ヘッドライト交換では250型の平端子オス×3つを使いました。
材料調達の時点でミスったんですが……。私が買った平端子は「スリーブ」が入っていません。
スリーブがなくても絶縁テープで事足りるみたいですが、不安だったので自宅の工具箱を漁ってスリーブを確保しました。
皆さんはぜひ「スリーブ付き・250型・平端子・オス」を買ってください。
使うのは3セットですが、失敗してもいいように10セット入り買った方がいいかも(それでも1,000円しないぐらい?)。
絶縁テープ
それと絶縁テープですね。我が家は電気工作好きがいるので、ブチルゴムテープを借りました。
ホームセンターや100円ショップにある絶縁テープで十分です。
あるとハッピーな工具類
私が使った工具類は以下のとおりです。
- ペンチ(電工ペンチに鞍替え)
- はさみ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 養生テープ(工具?)
普通のペンチでも作業できると思いますが、工具慣れしていない人は電工ペンチがおすすめです。
普通のペンチで平端子のかしめ(締め付け)をやったらうまくいかず、やり直しましたよ……。
1,000円前後で買えるので、今後バイクいじりをやるなら買っておいてもいいかもしれません。
私は我が家の電気工作班に借りました。
LEDヘッドライトの端子を加工する
最初に、LEDヘッドライト(以降ヘッドライトと表記)の端子を加工しまーす。ということで、ヘッドライトの箱を開け、セット内容を確認しましょう。
使用するのはヘッドライト本体〜コントローラー〜端子付きコードです(3つがつながっています)。
袋に入っているソケット、コンセントの頭のようなもの、この2つは使用しません。
ギボシ端子を切り落とす
ヘッドライトの末端には3色のコードが伸びており、先端には筒状の「ギボシ端子」がついています。
リトルカブのヘッドライトにギボシ端子は使えないので、これを平端子のオスに交換するミッションです。
ギボシ端子(金属部分)の下にはさみを入れて、頭を切り落としましょう。ケーブルの中は細い銅線の束なので、はさみで簡単に切れます。
ケーブルを覆っている半透明の筒「スリーブ」も外してOKです。
ただの線になりましたね。ただの線3本になったらひと息つきましょう。
被覆を剥がして銅線を出す
次に、購入した平端子に銅線を接続する下準備ですよ!
ケーブルの被覆(カバー)を部分的に剥がして銅線をむき出しにする必要があります。「5mmぐらいむき出しにしましょう」と書いてあることが多いんですが、5mm……とは?
そんな時は、ケーブルを平端子に置いてみましょう(平端子(オス)の平らな部分は触りません)。
金属がU字に丸まって溝のようになっている部分にケーブルを置いてみました。オレンジの線部分には銅線を挟み、青線部分には被覆を剥いていないケーブルを挟むことになります。
つまり、オレンジ線の長さだけ銅線がむき出しになればOKなんです。
こんなふうに、被覆を剥がす範囲を決めたら印を付けておきました。
銅線をむき出しにする時は、はさみ or 電工ペンチを使います。私ははさみを使いました。
はさみの根元にケーブルを挟み、チョキンと切らない程度に力を入れながら被覆だけに切れ目を入れていきます。はさみを固定したままケーブルを回してみたり、逆にはさみを回してみたり……。
ギリギリまで攻めず、首の皮一枚程度になったら力業で引きちぎりました。ぜひ自己責任でお願いします。
まあ、失敗したらその下の5mmで再チャレンジすればいいので!
はい、適当さがにじみ出ていますね。3本とも銅線の長さがバラバラです。でもいいんです、アバウトで。
平端子と銅線を接続する
むき出しにした銅線を平端子に接続します。目指すのは写真の下側「完成形」です。
平端子と同じ数のスリーブを用意しましょう。
スリーブには向きがあるようで、先端が微妙に丸くなっている側が先端側、切りっぱなしのほうが根元側っぽいですね。
写真だとわかりにくいかもしれませんが……。
スリーブの穴にケーブルを通します。
続いて平端子のU字部分にケーブルを固定していくんですが……。
簡単にいうと、ケーブルを2枚の金属で押し潰して固定するんですね。ただし、単純に押し潰すとケーブル・銅線がアホになってしまうので、左右の金属板を丸めて2つの筒を作るようにします。断面を見るとハート型になるわけです。
上の写真は、銅線部をかしめた段階で撮影しました。普通のペンチでここまでキレイにハート型にするのは多分……無理。ぜひ電工ペンチを使ってください。
電工ペンチはこんな感じです。左側の「WIRE STRIPPER」は、被覆剥がしに使えるようです。はさみでやらなくてよかったんや……。
ペンチ先端の3つの溝、よく見るとW型になっていますね。このペンチでギュッと締めることで、うまい具合にハート型にかしめられるんです。
ちなみに電工ペンチの溝は3サイズ展開です。
銅線は1.25-2.0で仮かしめ、0.5-0.75で本かしめしました。電工ペンチでかしめても銅線は簡単に抜けてしまいます。できるだけ金属の端から端までしっかりかしめたほうがよさそうです。
それでもちょっと力を入れると抜けてしまうので、まあ、緩くても気にしないことです。
続いて被覆アリ側もかしめていきまーす。
電工ペンチでかしめる前に、通常のペンチで少しだけ金属の幅を狭めました。そうしないと電工ペンチの溝に入らなかったんですよね〜。言葉で説明すると「?」ですが、実際にやってみるとわかると思います。
仮かしめが3.0-5.0、本かしめが1.25-2.0です。万が一銅線のかしめがゆるゆるでも、被覆側をかしめれば銅線は抜けません(当たり前か)。
先に通してあったスリーブを平端子側に引き上げ、接続部分を覆い隠すようにセットします。
スリーブがフィットしないからといって力を入れすぎると、端子がスポーンと飛んでいくのでじわじわやりましょう、じわじわ。
これでヘッドライトの端子加工は完了ですよ!
リトルカブにヘッドライト取り付け
作業しやすい場所にリトルカブを引っ張り出して、センタースタンドを立てましょう。
ビフォー・アフターの写真を撮りたい場合はこの時点でエンジンをかけて、ビフォーの写真を撮ってくださいね。
現ヘッドライトを取り外す
リトルカブのヘッドライトを固定しているのは、2本のプラスネジと上部の大きなツメです。
ライトの下部に六角ネジがありますが、こいつはいじらなくてOK。4時・8時部分にあるプラスネジを緩めて外しましょう。
かなりサビサビだったので、ゆっくり慎重に力を入れて外しました。
ネジを外すとこんな感じ。ネジを2本外すだけで結構グラグラ動くんですが、そのノリで力業でライトを外そうとすると上部のツメが折れると思います。
上部のツメ部分はなかなか頑固に噛み合っているので、前後・左右にグラグラ動かしながら外しましょう。
いつか外れます。
内臓です。
ヘッドライトと本体をつなぐのは、緑・青・白のコードとコネクタ。無理矢理引っ張らないようにご注意ください。
コネクタ側はどうなっているかというと……。
ピンボケしているのがコネクタです。コネクタのツメがヘッドライトのお椀(?)の溝にはまって固定されています。
ということで、コネクタをお椀側に押し込みながら反時計回りに捻りましょう。そうするとコネクタとお椀が分離します。
こちらがお椀です。中央に見えているのは電球で、こいつは固定されていません。そのためお椀をひっくり返すと電球が落下します。
使うことはないでしょうけれど、踏んづけて割らないように気を付けてくださいね。
なお、電球は外してOKです。
端子を仮接続して点灯テスト
こちらはコネクタ(クリーム色)です。半透明のカバーとその後ろの丸い物体は使わないので、取り外します。
コネクタのツメを浮かせてもなかなか外れなかったので、マイナスドライバーでコネクタを押し出しました。
カバーを外すとこんな感じ。カバーはもう使いません。
コネクタの溝に平端子を差し込んでいきまーす。
3色それぞれ間違えないように、コネクタのスリットに平端子を差し込みましょう。
隙間に挟んでいるだけなので、ちょっと引っ張ると簡単に抜けてしまいます。そのため、ヘッドライト本体側の重さで端子が外れてしまわないように、養生テープでLEDを固定しました。
仮接続の状態で、点灯テストです!
わーお、ついたついた!
写真はLOWで、これをHIGHにするとエンブレムに近い側のLEDも点灯します。下の動画はHIGHビームです。
うわー、ついたぞ〜。妙にテンションが上がる大人2人。
接続部をテープで固定
金属むき出し・端子がすぐ外れる危険な状態なので、絶縁テープでケーブル周りを処理します。
金属がお隣さんに干渉しないように、両サイドの端子にテープを巻きました。
続いて、コネクタから端子が外れないように、3本まとめてコネクタに固定します。
テープが緩むをコネクタから外れちゃうよねってことで、最終的には頭から足の先までミイラ状にテープを巻き付けました。
リトルカブにケーブルを収納してヘッドライト取り付け
引っ張り出したケーブルや新調したヘッドライトのコントローラーを、内臓として体内に戻します。
私のリトルカブの場合、右奥に余裕があったので、ここにコントローラーを突っ込みました。
このあとLED本体も収納することを考えて、内臓ど真ん中にケーブルが密集しないように左右に避けておきます。
LEDのソケット(?)です。金属部分にはツメが3つあります。
こちらは電球を取り除いたお椀です。ツメを差し込む穴とスリットが3つあるので、ソケットのツメを噛ませましょう。
なお、ハイビームがハイビームとして機能するポジションでしか固定できない仕様です。難しいことを考えず、ツメとスリットが合致する角度を探して固定すればOK。
あとはライトを元に戻してプラスネジを締めれば、ヘッドライト交換は完了です。
LEDヘッドライトの明るさ確認
本来は夜撮影したいところだったのですが……。写真左は交換前、右は交換後、どちらもLOWです。バイクの前に立つ家族を照らしてみました。
もともとのオレンジ色の光が、交換後はLEDらしい白い光になったのでシンプルな比較はちょっと難しいかもしれません。
が、明るさの範囲が段違いですね〜。LEDは、家族の腰幅いっぱいを照らしています。
交換前はバイクの前に立ってライトを見ながら「へー、一応明るいねー」と言えるレベルでした。交換後は「まぶっ、わっ!」です。
ヘッドライトのLED化で遠出も安心
リトルカブで遠出したいものの、渋滞なんかで帰りが遅くなってしまったら「ライトが暗いと怖いな……」と思っていたんですよね。
上の写真はLED交換後、日中です。「ライトがついている」とわかるぐらい明るい。
以前は本当にライトがついているのか、手のひらをかざして確認するレベルでした……。
うーん、これなら撮影遠征も怖くない! 大成功でございます。
参考サイトの管理人さま、本当に助かりました。ありがとうございます!