28-300mmズームレンズよりも小さくて軽くて持ち運びしやすいPENTAX DA50mmを持って桜木町に行ったというのは以前の記事参照。
思い切り地元の町だからこそ、ランドマークタワーも観覧車も、あえて写真を撮ることなんてなかったんですよね。この日はカップヌードルミュージアムから桜木町駅に向かう道を子どもと歩きながら、時々シャッターを切りました。そして気づきました。50mm単焦点、微妙だ!!
50mm単焦点の罠
みなとみらいのシンボルであるランドマークタワー。それをバックに次男の写真を撮ろうとしました。どうせならタワーの巨大さを収めようと思い、タワーの頭から足まで全てをファインダーの中に入れようとするも。入らない、ちょっと下がって、入らない、ちょっと下がってエンドレス下がって。
「ちょい待って、下がるから」「もーちょっと下がるよー」「待って仕掛けを出す(伝家の宝刀バリアングル液晶 )」(ここでドラえ○んが道具を取り出す効果音)
バリアングル液晶を出した時点で、私の声は子供に届いていません。それぐらい離れて撮影しても、やっぱりタワー全てを収めることができず。頭を入れようとすると子どもが消え、子どもを入れようとすると頭が切れる。まあいいよね、子どもの写真だから子どもが写ってれば💢という誰にもぶつけられない怒りを胸に、子どもの笑顔とランドマークタワーの3分の1ぐらいを収めました(顔が出るので写真はナシ)。
被写体から遠くなるほど何を撮っているのか周囲には悟られないので「あっ写真撮ってる!邪魔しないようにしなきゃ!」という要らん気を遣わせなくて済むという利点はある。いや、ないか。
これぐらいがちょうどよい景色
あなたが遠い
川辺によくある光景。毛づくろいをしている鳥にピントを合わせるも、被写体小さい。寄りたい!こんなときズームレンズだったら、もっと近くに寄って鳥の毛並みや付着している水滴なんかもしっかりと写すことができます。50mmでは遠すぎた。
これに至っては「青空が撮りたかったのか」レベルで何を撮っているのか不明。カップヌードルミュージアムのバルコニーにて小さな子どもが叫びました。「風船が飛んでる!」
今年一番の素早さで動きましたね。風船を探し、ピントを合わせる。焦点範囲はオート9点だった気がするのですが、1点に変えている余裕もなく(ボタン割り当てをしてあるので慣れてくれば難なく素早く変更できるはず)シャッターを切りました。でもやっぱり遠いですね。これがズームレンズだったらもっと大きく写せたのに。
だけど、これを望遠で撮ってしまったらただの風船になってしまう気もします。随分高いところに風船が飛んでたんだな〜と思ってもらうためには、必ずしも望遠である必要はないのかもしれません。できれば何か、高さの指標となる背景が欲しかったなとは思います。
撮れない画は撮れない
行く先々にどんなシャッターチャンスが待っているかなんて、予想ができません。荷物が沢山あるから望遠持っていくのは辛いなっていう日もあると思います。登山で花のマクロ撮影と遠景撮影をしよう!と決めて望遠レンズをつけて出かけることもあるでしょう。出先に交換レンズを持っていき、必要に応じて取り替えるという選択肢もありますが、「シャッターチャンス」はほんの一瞬だったりする。レンズを替える余裕はないかもしれない。
今はどのカメラで撮っても画質がいいですよね。拡大してもにじまない。それなら広角で撮影しておいて後から拡大、という手もある。だけど上にあげた鳥の写真、近づいて「見る」からこそ水滴に気づくかもしれない。広角ではなんとなく鳥を撮るだけで、水滴の煌めきには気づけない。
望遠ならどうか。例えば私が使っているtamron28-300mm。広角側が28mmというのはとても嬉しい画角。望遠300mmは鳥の羽に近づいて質感を切り取ることもできる。ただし「暗い」「重い」「デカい」。RAWで撮って現像するので暗さに関してはLightroomが助けてくれる。ただ撮って出しの感動は味わえない。
重さと大きさに関しては、我慢するしかないですよね。以前まではPENTAX K-50にtamron28-300mmをつけて持ち歩くのが日常でした。50mmをつけてしまうと軽さと小ささの虜になってしまいますが、それは「撮りたい写真を撮る」こととは別次元なのだと思います。軽量の望遠レンズを買いなさい、そのために稼ぎなさい。軽量の望遠レンズってなんだ?町中で望遠レンズびよーんと伸ばして撮影していると変質者に間違えられるかもしれませんが、女性だからきっと大丈夫。
ということで久しぶりにtamronの望遠レンズに付け替えようかと思っています。